秋の山水
2016-10-13 | 風景
秋真っ盛りの石鎚から眺めると、西ノ冠岳、二の森、一の森(クラセノ頭)と連なる尾根の西側斜面が、
殊の外、鮮やかな錦模様に彩られる。
何度か夕映えの色に燃える錦繍の斜面が撮りたくて、西ノ冠岳や二の森方面へ足を延ばした。
でも、どうしたものか錦の斜面を望む絶好の展望ポイントが見当たらない。
石鎚山に通い続けて18年。
最後の課題は石鎚山系、西側に連なる山域の風景だ。
紅葉シーズンの定番、弥山から天狗岳方面の風景は、もう良いんじゃないかな(笑)
今年は夏の日照りによる雨不足、秋へと季節を深める長雨(秋霖)のはずが、
気温が高過ぎて、一向に紅葉が進行しない。
例年、石鎚紅葉のピークである10月10日頃から、やっと、この時期らしい冷え込みが降りてきて
山の紅葉は一気に彩を鮮やかにしたようだ。
さぁ、チャンス到来。
それでも天候不順による植物への負荷は顕著なようだ。
山の彩は全体にくすんだ印象。
真紅に染まるドウダンツツジでさえ、控えめな朱色どまり。
このままでは紅葉写真としての鮮度に欠ける。
夕陽や朝陽の効果に頼るしかなさそうだ。
今回は西側斜面なので夕映えの色に照り映える様を。
紅葉シーズンは人で溢れる石鎚の混雑を思うと、
堂ヶ森界隈は静かだ。
山で出会った人は、10人に満たない。
その分、胸に沁み入る静かな秋の山を堪能した。
あいにく山の天候は曇りがちで、霧が覆う時間が多かった。
ウェットな秋の山水風景も好いもんだ。
夕陽に映える錦の斜面に、谷から霧が湧き上がり流れてゆく。
応挙の深山幽谷の秋を見るようだ。
帰路は山里の秋草風情を。
そして秋の渡りの途上のノビタキやアサギマダラたち。
無事に越冬地へ辿り着けよ。
確かに今季は朝夕の赤頼みのようですね
私も暫く登山から遠ざかっていたので起きられるか
時間までにたどり着けるかです
どんな条件でもその場の空気感を切り取る感性
いつもながらお見事です
特に9月の秋雨前線による気温の低下が必須条件です。
今年は、それが無かったからね。
夕陽で赤みが強調されているので実際の色が分からないと思い画像を追加しました。
4番目の堂ヶ森笹尾根の画像が今年の紅葉の色です。
褐色にくすんだ中に朱が差す程度ですね。
だからmisaさんも夕陽、朝陽ねらいで、どうぞ(笑)
今年も村上春樹のノーベル文学賞はありませんでした。
もっとも今年はボブ・ディランが受賞したので「おーっ」って話題性はあります。
文庫新刊の「職業としての小説家」を読んでいると芥川賞の時も
散々騒がれて本人が辟易した様子が描けれています(笑)
出版不況で数少ない(唯一か?)出せば売れる作家ですからね。
村上春樹と同様に世界的に知名度が高く作風が近い、ジョン・アーヴィングやカズオ・イシグロが
受賞しないのだから、ノーベル文学賞の選考委員の対象外なのかもしれません?
明後日、天候が心配ですが、登ります。
疲れが溜まって心配ですが、なんとか教え子たちと登りたいと思っています。
またブログで感想を・・・
紅葉の頃のランスケ便りも楽しみです。
http://kijo0621.blog74.fc2.com/blog-entry-981.html
墓参の行き帰りにバスで天赦園の前を通ります。
あの余計なものを造らなかった広場の空間と天赦園の緑と鬼ヶ城の借景が、
なんとも良い雰囲気になってきました。
宇和島伊達藩の城下町である街の景観と手造り灯りのイヴェントは相性がいいですね。
どうか皆さんで長く続けてください。
一度は観に行きたかった「卯のほたる」が無くなったのは残念です。
華美なイルミネーションは苦手ですが、旧街道の景観を活かした幻想的な灯火の空間演出は、
まさに陰翳礼讃の世界です。
鬼城さん、お待ちかねの石鎚登山、あいにくお天気は下り坂ですね。
時間帯予報を見ると、雨が降り始めるのはお昼過ぎのようです。
早出して、ゆっくり登ってください。
木道は滑りやすいので傘でなくカッパ持参でどうぞ。
手がふさがっていると、滑って転んだ時に対応できません。
教え子の皆さんと錦繍の山をお楽しみください。
低気圧の通過がずれることを祈っています。
この記事には大きく肯きます(笑)
田舎へ行くほど、この傾向は強まりますね。
極端な車依存症社会。
http://blogos.com/article/194138/