Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

さようなら父さん

2010-04-28 | 家族
         すっかり足腰の衰えてきた父母の入浴は、私の休日の昼間でした。  その日、母の入浴が終わり、父の入浴を介助して浴槽へ横たえた。  久し振りの入浴に(ごめんなさい父さん)満足気な笑顔が最期だった。  いつも2時間くらい風呂から出てこない父に、私は2階の自室でPCに向かっていた。  母の「じいちゃんが変?」の声にも「大丈夫」と取り合わなかった。  「じいちゃんが沈んでいる」の言葉に慌 . . . 本文を読む
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父逝く

2010-04-23 | 家族
 4月22日午後6時、父が死去しました。  前日のブログ記事を投稿して間もなく容態が急変、救急車で搬送され  救急病院で蘇生の甲斐なく午後6時過ぎに心肺停止を告げられました。  当分の間、ブログは休止します。 . . . 本文を読む
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小さな手のひらの温もりを信じて-「1Q84」book3 

2010-04-22 | 
 昨日の夜、やっと村上春樹の「1Q84」book3を読了した。  発売日の4/16の夜からだから意外に600ページを越える厚みに時間を要した。  本を閉じて、しばらく放心した。  これで終わりなのか?…思い掛けないエンディングに頭が混乱している。  作品の評価は、読者それぞれの心の有様…  読み終わった本の他人の評価には、あまり感心を抱かなかったのだが、  深い諦念や喪失感が、ある種の快さとな . . . 本文を読む
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「ことたりる」ということ。

2010-04-18 | 生活、環境
      先日の記事「ひそやかな水音に耳を澄ます…」に寄せられたカタックリさんのコメント   に対する返信のかたちで末尾に記したことがらに暫く頭を巡らしていた。  エコバックやマイおはし…の使用は、もう一年以上になる。  ささやかな環境に対する配慮というよりも、  増え続けるゴミ対策というのが正直なところだ。  スーパーでもらうレジ袋は際限もなく増え続ける、  コンビニでもらうお弁当 . . . 本文を読む
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ひそやかな水音に耳を澄ます-「岸辺の旅」

2010-04-12 | 
 日曜日の朝は天気予報に反して春の陽射しが溢れた。  父母を起こして「お花見に行くよ」と宣言。  父は賛成するが母は浮かぬ顔。  朝食後、案の定「眩暈がする」と眉をしかめる。  日一日と春めく陽気に、少しづつ快方に向かっている  と思っていたが、まだまだ気持ちが外へとは向かないようだ。  薬を呑ませ正午過ぎまで寝かせることにした。  正午前から、やっぱり予報通り雨が降ってきた。  車椅子2台で出 . . . 本文を読む
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桜風情-楽園

2010-04-09 | 風景
 初めて、この場所に立ったとき「楽園」だと思った。  それは、ごく私的な感情であって、多くの人にとっては、  至極ありふれた風景かもしれない。  水辺の桜風景は、かくべつ珍しいわけでもないし、  桜も10年~20年くらいの若木だ。  何が、そんなに琴線を刺激したのだろう?  ずっと桜風景を追いかけて来ていた。  四国内の主だった有名桜から関東周辺の名だたる桜も観て来た。  確かに、どれも華やか . . . 本文を読む
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Mother tree が危ない

2010-04-07 | 
   西条市在住の写真家、三浦聖さん(写真集「石鎚の詩」出版)からメールが届いた。  -シラサ峠のブナ林が雪で傷んでいます。詳細はブログに掲載しています-  帰宅して三浦さんのブログ「石鎚の詩」を開いた。  まるで猛烈な風台風通過後の惨禍のような森の痛々しい姿に驚いた。  たっぷり湿気を含んだ重い春の雪が原因らしい。  実は一昨年来、撮影を続けてきた幹周り6mクラスの巨大ブナの一本が  こ . . . 本文を読む
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桜風情-花筏

2010-04-05 | 風景
      桜風景を思い立って、先ず思い浮かんだのが道後公園の桜だった。      湯築城址の堀に沿って咲く桜は、代表的なお堀の桜、  千鳥ヶ淵を連想させるほど見事な桜花叢だった。  それが今回再訪してみると、見る影もなく堀沿いに  立ち枯れした桜の古木が残るばかり。  確かにソメイヨシノは50~60年くらいの寿命と聞いている。     10年くらい前に観た絢爛の桜花叢が最後の姿だったのか?   . . . 本文を読む
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桜風情-桜並木と夜桜

2010-04-03 | 風景
石手川の桜並木    四国、松山の桜 も、やっと満開を迎えました。 通勤途中に観た桜風景を載せてみました。   石手川の桜は、いま市内で最も勢いのあるソメイヨシノでしょう。 昨年は豪勢に舞い上がる桜吹雪の並木を、父母と歩いた思い出が あり ます。 そして屋台の並ぶ夜桜の様子を対岸の裏側 から覗くと なんだかフェリーニの映画の一コマのよう な妖しい色彩が . . . 本文を読む
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