先日、お山の写真仲間である今治のKさんと電話での遣り取りのなか、
Kさんが墓場尾根(石鎚南東の柱状尾根)で「白い虹」の撮影をしていることが判った。
「白い虹」というと尾瀬の代名詞のように思っていたが、
その発生のメカニズムを知れば、霧虹である白い虹が、年間霧発生日が350日という
石鎚で発生することは何ら不思議ではない。
でも私自身も、高橋毅さんや福島さんたち石鎚山岳写真の先達た . . . 本文を読む
日本は環境先進国であるという幻想が、近頃怪しくなってきた。
「地球温暖化」と共に「生物多様性」は、現在世界が取り組まなければならない緊急事案
の大きな2本の柱になりつつある。
今まで当たり前のように消費してきた天然資源が、急速なスピードで枯渇してゆく。
60年代まで年間1種程度だった生物種の消滅が、現在は年間4万種が消滅するという。
それは、そのままの数字ではない。
地球上の生 . . . 本文を読む
夏雲湧く
2010-07-25 | 風景
昨日帰宅途中、南東の空に湧き上がる巨大な入道雲を見た。
石鎚上空から皿ヶ嶺まで呑み込み、もくもくと湧き上がる様に見惚れた。
こんな迫力のある入道雲を見るのは、ずいぶん久しい気がする。
急いで帰宅して見晴らしの好い場所から撮影しようと思った。
でも家事を済ませ、母の病院へ行く準備を終えて、
家を出る頃には落日の空にうす雲がかかり、南東の空に湧き上がる巨大な雲を
照らしていた光が失せ . . . 本文を読む
母の入院
2010-07-21 | 家族
連休明け、母が入院した。
土曜日の転倒が原因だった。
足腰の弱った母は以前から、よく転んでいた。
そのたびに、身体のあちこちに青痣をつくり、しばらく腫れがひかない。
時には眼の周りに青痣をつくり、まるでマンガのキャラクターみたいと笑っていた。
今回も、そのケースだろうと、湿布をして腫れがひくのを待った。
日曜のボランティアから帰っても、腫れはひくどころか
青紫の内出血が左腕の . . . 本文を読む
立ち止まることで視えてくる風景もある。
ずっと目的のために走り続けていると、周囲の風景が意外と見えていないものかもしれない。
年明けから父母の介護のために、20年以上立ち止まることなく続けてきた
「山と風景写真」への飽くなき傾倒が、突然中断され支えを失った。
目的意識に支えられた生活は張りがあって、それなりに充実している。
でも、その先には自己充足的な袋小 . . . 本文を読む
雨の降る公園で、珍しい現象と出会いました。
クマゼミの羽化です。
昼間の公園では、ヒヨドリやカラスが飛び立つ蝉をダイビングキャッチして
捕食する現場をよく見かけます。
そのため通常、蝉の羽化は天敵に襲われ難い夜間に行われます。
(脱皮から殻を抜け出し翅が乾き飛び立つまで非常に長い時間を要する)
昼間に蝉の羽化が観られるのは珍しいと、
一緒に目撃した元昆虫少年は目を輝かせて言っ . . . 本文を読む
宇和島の印象が訪れるたびに変わってゆく。
海からせり上がるように鬼ガ城山塊が背後に迫り、
入り江の奥に拓けた、こじんまりした城下町という印象が、
父の葬儀以降、幾度か足を運ぶたびに変わってゆく。
車窓から流れる町並みをやり過ごしていた、曖昧な印象だった街が、
路地を奥へと足を踏み入れることで、その表情を変える。
細い路地から辻を曲がり、旧い木造の家並みや点在する寺社を横目に
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kyoichさんのコメントに対する返信という形で、この記事を書き始めることになったが、
私の胸の内では、ずっと未整理のまゝわだかまっていたモノを
いつか形にして書き上げてみたいと云う思いがあった。
以前から何度も書いているが、こうしてブログに載せることを前提として、
頭のなかで消化されない想いを具体的に文章化して道筋を示してゆく作業は、
予想もしなかったほど良い結果を招いている。
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掲載した画像は、母のアルバムの中の一枚だ。
この写真は、私の古いアルバムにも収められている。
父はたくさんの家族写真を残してくれた。
それは乳呑み児の頃から、延々と小学高学年くらいまで続く。
私の写真好きは父の血かもしれない(笑)
とりわけ、この一枚は母も好きだったようだ。
左が私で右が母だ。
今は無き松山市祝谷の生家の庭先でのスナップ。
畑の先には旧付属小学校、右手の森は護 . . . 本文を読む
HP「石鎚山の四季」よりテーマ別自選集第3集です。
私にとって山岳風景と共に、山へ入る重要な目的であった「山の夜」を写し取った
写真の数々を今回は集めてみました。
「星の囁き月の声」と題された濃密な山の闇に垣間見た妖しく美しい世界は、
まるで瞬く星の囁きであったり、スローバラードからアリアまで
月の満ち欠けが見せる、切なく美しい胸に染み入るような歌声に耳を傾ける時間でした。
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