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鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

春の水鳥

2013-02-22 06:00:00 | 写真俳句

町にゐて孤独なるかな春の鷺

(まちにいてこどくなるかなはるのさぎ)

近所を流れる安威川で撮影した鳥たちを詠みました。

町に住むと、鷺ならずとも孤独なものです。

 

現世は仮の止まり木雁の風呂

(うつしよはかりのとまりぎがんのふろ)

【季語:雁風呂】浜辺の木を薪として風呂をわかすこと。
雁が秋にくわえてきた木を、春にはくわえて帰ると考え、残った木は
死んだ雁のものとする俗信から、青森県外ヶ浜で雁を供養した風習《広辞苑》

句は昨年詠んだものです。

 

投稿句ありがとうございました。

山家忌や家のひとつもありませず     よしさん

 

     2月11日~19日のツイッター、つぶやき句をまとめました。

                           (一部省略、一部推敲)

    生徒らの声に向って春スキー            雪焼けの君を見直す春スキー

    精悍な彼を見直す春スキー             栂池の鐘の鳴る丘春スキー

    山深き隠れの里なる踏絵かな            踏絵する心地路傍のマリア像

    幾たびの踏絵踏み来て六十路かな        日和見に生きて眩しき踏絵かな

    芝焼きや身焦がす恋の日々ありき         芝焼きやリセツトしたき思ひあり

    芝焼きや無より生まれし天地生           六十路きて我未だ成らず春遅し

    故郷の母を思へば春遅々と            田に畑にまだ人見えず春遅し

    忘れられし懐中時計春遅し             秒刻む時計の音や春遅し

    煮て蒸され初めて死知る浅蜊汁          起きがけの不機嫌覚まし浅蜊汁

    大口をたたく輩や浅蜊汁               口開けぬ浅蜊一粒反抗期

    新たなる今日を生きむか草燃ゆる         草萌や決断すべきことのあり

    恋の詩に挟める栞草萌ゆる             草萌や四人姉妹の物語

    春雨やシヨパンの楽のプロローグ         春雨やいまだ笑へず四方の山

    春雨に欝という字を書いて消し           病だれ数多抱へて春の雨

    滴りの音柔らかき雨水かな             風の音窓打つ今朝の雨水かな

    春の雨気象予報士早口に             春雨や未だシヨパンの音ならず

    春雨や小浜線なる無人駅             獺祭や魚の棲まぬ川となり

    獺祭の浪花八百八橋かな             故郷の夜叉ヶ池かな獺祭

    獺祭や川に魚の戻りきて              山深き獺祭かな夜叉ヶ池

    故郷の日野の速水や獺祭             酒が良しバターまた良し浅蜊蒸し

 

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18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (さくらえび)
2013-02-21 20:37:03
町に棲む鷺。。。少し寂しげですね。
孤独でも生きてゆかなければなりません。頑張れ!
続いて人の孤独死を考えているところです。

雁と人との関わりが有ったのですね。雁風呂の説明が興味深かったです。
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Unknown (ヒコ)
2013-02-22 06:39:59
おはようございます。
鷺は孤高の鳥ですね。
「雁風呂」。物悲しいですね。
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西行忌 (yoshiyoshi)
2013-02-22 06:51:10

山家忌や家のひとつもありませず                    よし
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Unknown (陽だまり)
2013-02-22 07:12:02

鎌ちゃんさん おはようございます。

町にゐて孤独なるかな春の鷺 鎌ちゃんさん

この鷺を見ていると、アウトローのような面構えですね。
今の街中には餌が少なくなってきているのでしょうか・・。

現世は仮の止まり木雁の風呂 鎌ちゃんさん

上の鷺とは全く違った優しい目をしていますね。
雁の風呂、粋な名前ですね。
今は薪で沸かす風呂は少ないようですが
漁場の浜の風呂はやはり薪が良いですね。
五右衛門風呂が懐かしいですよ。(*^。^*)

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Unknown (太郎ママ)
2013-02-22 07:16:44
「町にゐて孤独なるかな春の鷺」
「現世は仮の止まり木雁の風呂」

いつもながらの心に迫る句ですね。

ツイッターの句も、考えさせられる句ばかりです。
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おはようございます (ポージィ)
2013-02-22 08:43:37
お写真素適ですね♪
コサギは羽毛を膨らませ、寒そうですね! この表情と1羽きりで
いることが多い姿に、鎌ちゃんの句がピタリ収まっていて
ため息が出ました。
 
雁の風呂 初めて知りました。「現世は仮の止まり木」には、
先日参列した初七日の法要で住職がされた説法の中の
「この世での生活は旅をしているのであって、死後行く所は浄土
すなわち家である、私たちは皆お家へ帰るのだ」という話を
思い出しました。
逆に、その説法を聞いているときには、鎌ちゃんが以前いくつか
詠んでいらした無常・諸行無常を思い出していたんですよ。
 
ツイッター句からも、切ない思いの数々が沁みてきます。
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Unknown (kemm)
2013-02-22 08:54:03
>町にゐて孤独なるかな春の鷺
孤愁か春愁か、それとも哲学か・・。
近寄りがたいような風格がありますね。

>現世は仮の止まり木雁の風呂
「雁風呂」、魅力ある季語ですが・・見事に詠まれましたね。
現世は仮の止まり木・・これも言い得て妙、共感の一句・・
ありがとうございます。

>故郷の夜叉ヶ池かな獺祭
大野の奥の「夜叉ヶ池」でしょうか。
昔行ったことがありますよ(笑)。
熊の肉を食べてきましたが懐かしいですね。
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Unknown (麗門)
2013-02-22 09:00:30
町のほうが孤独ですか。
今はどこでも人が人に関心を示さなくなりました。

難しい季語をよく詠まれますね。
雁風呂。
哀しく切ない季語ですね。
カルガモも悲しげに見えます。
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ジ~ンと来ます。 (ilkcotton)
2013-02-22 09:56:16
仮の住まいや、孤独という言葉に何故かそうなんだあよなあ!と思うこの頃です。
生き物すべてがそれを知ってか知らないでか、日々を過ごすことのすごさも最近感じています。
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水鳥 (しのぶの花言葉歌日記)
2013-02-22 12:34:07
こんにちは。

「町にゐて孤独なるかな春の鷺」

お近くの川に白鷺が棲息しているとは驚きです。
人界を見据えた崇高さを感じます。

「現世は仮の止まり木雁の風呂」

「雁風呂」初めての言葉ですが、なるほどです。

止まり木から落っこちそうになりながらも、現世をよたよた歩いております。

「雪焼けの君を見直す春スキ-」

青春時代の思い出がよみがえりました。
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