いつか来し道進む国開戦日
（いつかきしみちすすむくにかいせんび）
国が重要な秘密を保護するということ自体は反対じゃありません。
でも、今回の法律は、いかにもあいまいで、
拡大解釈されかねないものです。
国民が欺かれて、あの大戦へと歩んだことを思い重ねると、
同じ道を歩み始めたように思えてなりません。
国民の声を、「テロ」と言ったり、「嵐」と言ったりする政権ですから
なおさらです。
民主主義の忌日となるや鰤起し
（みんしゅしゅぎのきじつとなるやぶりおこし）
こういったテーマは、俳句にそぐわないし、
反対の意見の方も多いと思いますが、
我慢できずに、批判覚悟で、アップしました。
平成より重き昭和や開戦日
（へいせいよりおもきしょうわやかいせんび）
解放に捧げし命散紅葉
（かいほうにささげしいのちちりもみじ）
南アフリカの、アパルトヘイト撤廃のために命をかけて闘い、
成就し、大統領になった、ネルソン＝マンデラ氏が亡くなりました。
ご冥福を祈ります。
北風や母の元気といふ便り
（きたかぜやははのげんきというたより）
冬菜採る小さき老躯を丸く曲げ
（ふゆなとるちさきろうくをまるくまげ）
田舎のお婆さんのことを詠みました。
（追記）母のことじゃないんです。
倍返ししたき事あり年忘れ
（ばいがえししたきことありとしわすれ）
世間では、そろそろ忘年会が盛んな時期になってきました。
忘年会には縁がない私ですが、
ちょっぴり、そんな気分に浸って詠んでみました。
今年の流行語大賞の一つ「倍返しを」使ってみました。
年忘れ無礼講だと言はれても
（としわすれぶれいこうだといわれても）
無礼講と言われても、上司の前では、本音はね・・・。
笑ひ上戸となれば皆好し年忘れ
（わらいじょうごとなればみなよしとしわすれ）
最後は笑って、一年を締めくくりたいですね。
どつぷりと演歌に浸かり炬燵酒
（どっぷりとえんかにつかりこたつざけ）
好きでなかった演歌でしたが、
ここのところどっぷり浸かってしまいました。
ただし、若手美人歌手ばかりですが・・・・（笑）。
炬燵酒すれば波止場の涙歌
（こたつざけすればはとばのなみだうた）
市川由紀乃さんの「流氷波止場」です。
これは、写真と句が近すぎですね。
一応、季語と写真の距離を置いてみたつもりですが、
まだ近すぎるかな？
句詠みは遊び心ぞ炬燵酒
（くよみはあそびごころぞこたつざけ）
遊び心過ぎてこんな写真に・・・。
おまけに、上四の句になってしまいました。
