ものの芽やニキビ気にする女高生
(もののめやにきびきにするじょこうせい)
ものの芽やチクリと若き日々のこと
(もののめやちくりとわかきひびのこと)
ものの芽やニキビ気にする女高生
(もののめやにきびきにするじょこうせい)
ものの芽やチクリと若き日々のこと
(もののめやちくりとわかきひびのこと)
歳古りて身に増す垢や梅真白
(としふりてみにますあかやうめましろ)
観梅や文殊菩薩は獅子に座し
(かんばいやもんじゅぼさつはししにざし)
里山の風のやはらに梅真白
(さとやまのかぜのやわらにうめましろ)
啓蟄やまだ夢持てぬ子でありき
(けいちつやまだゆめもてぬこでありき)
今年の啓蟄は3月6日。
これといった夢は持っていなかった少年時代だった。
啓蟄やお腹の虫が騒ぎ出し
(けいちつやおなかのむしがさわぎだし)
「腹の虫がおさまらない」というが、
そんなことが多すぎる世の中になったものだ。
啓蟄やまたぞろ鼻の蕗出物
(けいちつやまたぞろはなのふきでもの)
先のインフルエンザの時にできた、
鼻の下のおできが、もう1か月にもなるのに治らない。
蕗の薹と「蕗出物」・・・・
フェイスブック友のふらりさんからいただいた洒落です。
思ひ出は無してふ妻やひな祭り
(おもいではなしてふつまやひなまつり)
妻には、ひな祭りを祝ってもらった思い出がないという。
もちろん、男の私にもないのであるが。
荒ぶ世を憂ふが如き雛かな
(すさぶよをうれうがごときひいなかな)
美女雛を横目で見たき男雛かな
(びめびなをよこめでみたきおびなかな)
私だったら、チラリチラリと、見たいと思うでしょうが、
このように並べられてはね。