鎌ちゃんの一日一考

写真と俳句(短歌)に取り組んでいます。
どちらも修行の身ですので、宜しくご指導お願いいたします。

小暑

2016-07-07 14:08:13 | 写真俳句

小暑てふ響きに余る小暑かな

(しょうしょてふひびきにあまるしょうしょかな)

ここ数日の暑さは、とても小暑では済まされない暑さです。

 

短冊に願いを託す小暑かな

(たんざくにねがいをたくすしょうしょかな)

「七夕」で詠みたいところですが、秋の季語なので。

 

曲がる背を容赦なく射す小暑かな

(まがるせをようしゃなくさすしょうしょかな)

私の後ろ姿です。背中が曲がってきています。

 


夏帽子

2016-07-05 15:51:11 | 写真俳句

夏帽子着せてあげたき地蔵かな

(なつぼうしきせてあげたきじぞうかな)

 

禿頭を隠す髭爺夏帽子

(とくとうをかくすひげじいなつぼうし)

カラオケ喫茶で出会った方を詠みました!(^^)!

 

童心に戻る手遊び夏帽子

(どうしんにもどるてあそびなつぼうし)

親戚のゆきちゃんの帽子でご満悦の私。

シャッターを押したのはゆきちゃんです。

 


道頓堀界隈

2016-07-03 15:52:55 | 写真俳句

むざむざと誘い込まれぬ夏灯

(むざむざとさそいこまれぬなつともし)

以前に撮った道頓堀界隈の写真に、句をつけました。

 

 杯重ね待てどもやまず半夏雨

(はいかさねまてどもやまずはんげあめ) 

 拝

 

道頓堀の夜やさながら誘蛾灯

(とんぼりのよるやさながらゆうがとう) 

 


どくだみ

2016-07-01 15:23:48 | 写真俳句

どくだみの花に昭和の匂ひかな

(どくだみのはなにしょうわのにおいかな)

昭和の匂い・・・・小学校時代の夏休みの課題、薬草集めを思い出します。

 

十薬の咲きて抜かるるさだめかな

(じゅうやくのさきてぬかるるさだめかな)

 

十薬や己は気づかぬ加齢臭

(じゅうやくやおのはきづかぬかれいしゅう)

 

 

6月の写真俳句を デジブックアルバム にまとめました。

 

        6月21日~30日のつぶやき句を30句にまとめました。

     無住家に夏至を刻める時計かな         傾ける地軸の不思議けふは夏至

     狂ひなき自転公転けふは夏至         鍬形や腕白坊主七十路に

     鍬形におづおづ触れる幼児かな        鍬形や得意の技は押し相撲

     鍬形やいよよ真田の十勇士           少年の汗疹ならずのニキビかな

     汗疹して就寝前のエステかな          嬰児の汗疹に覚める夜泣きかな

     白靴を履きてちょい悪気取りかな        白靴を履きて八十爺恋演歌

     妖気めく乱歩小説黒揚羽             奇術師の謎めく手技や黒揚羽

     葬列のをみなの凛と黒揚羽            艶めける黒衣の女性や黒揚羽

     永久の世に発ちし彼の女性走馬灯      若き日をさ迷う母や走馬灯

     S盤の音パチパチと走馬灯             柳ヶ瀬の寂れ酒場のさそりかな

     貞淑を脱ぎてさそりの女かな            酌むほどに正体曝す蠍かな

     日本酒を飲みたくもありビアガーデン      舞妓注ぐ鴨川(かも)の宴やビアガーデン

     日本酒がやっぱり好きでビアガーデン     末摘花摘むや源氏の忍び恋

     老いたりと言へどをみなや紅の花        老農の長寿に田蛭効果かな

     蛭吸ふか薬漬けなる血なれども         万病を持つ身の茅の輪くぐりかな