欧州の気品と成功を凝縮した母系、
キタサンブラックに続く大物感を存分に漂わす
○母&母系解説(Family Story)
2番仔レッドローゼスがOP級の活躍、
母としての資質を立証しさらなる大物輩出
昨2016年を含め、計8度英愛リーディングサイアーに輝いている、現代の欧州馬生産界を牽引する大種牡馬ガリレオの5年目の産駒となる母リヴィアローズは、愛で生産され、2歳10月に日本で競走馬デビュー。4戦連続で馬券圏内に絡むなど、その高い資質の一端を示しました。 父ガリレオ、世界各地で活躍馬を輩出している名門母系の双方から受け継ぐ抜群の潜在能力を産駒たちに伝えるため、繁殖牝馬生活を開始。 2014年には、2番仔となる牡駒で、当クラブ所属馬として走るレッドローゼス(父ステイゴールド)を産んでいます。 レッドローゼスは、2017年4月の3歳500万特別・山藤賞で2勝目をマーク。続くOPプリンシパルSでも2着に入り、今後の飛躍が大いに期待されえる、スター候補生となりました。 そして、父に評価急上昇中の気鋭種牡馬ブラックタイドを迎えて誕生した牡駒が、リヴィアローズ16。 クラシックレースをターゲットとするリヴィアローズ16には、大輪の花を咲かせる雰囲気が、強く漂っています。 |
○配合診断
オープン馬アスカビレンと同じBurghclere≒Height of Fashionの3×4
イブキパーシブ、ヘクタープロテクター、ラムタラなどが出る牝系。 母リヴィアローズはGalileo×Nashwanという重厚な血統でSadler’s Wells≒Nureyevの3/4同血クロス2×4とMr.Prospector4×4を併せ持ち、パワーと機動力に富む配合といえます。 そこへブラックタイドが配されて、本馬はBurghclere≒Height of Fashionの3/4同血クロス3×4となりました。 ブラックタイド産駒でこの牝系クロスといえば、同じく2代母の父にNashwanを持つアスカビレンがBurghclere≒Height of Fashion3×4ですね。 Galileoは欧州でリーディングサイアーに君臨しつづける大種牡馬ですが、重厚過ぎて日本向きではないとも言われていました。 しかしディープインパクト×Galileoから青葉賞のヴァンキッシュランが出ており、ディープインパクトの全兄ブラックタイドとの配合にも注目したいところ。 芝の長いところでスタミナと粘りを発揮するタイプでしょう。 |
○馬体解説
活躍中の兄同様のダイナミックな動き、王道の舞台で年々と強さを増し本領発揮
馬体の伸びやかさ、筋肉のしなやかさが特徴となっている若駒。 骨格の良さも、セールスポイントとなっていて、兄のレッドローゼスと良く似たタイプです。 5月生まれということもあり、まだ牡馬としては小柄ですが、動きはダイナミック。 今後の変わり身も、非常に大きいと見ています。 馬体で目を引くのは、美しいラインを描き、腰根も力強い背中、形状の良いトモといった部位。 また、膝や球節の形状が良く、蹄に何の問題もない前肢、飛節が伸びやかで、形状も良好な後肢と、脚元が丈夫なことも、心強い材料と言えるでしょう。 デビューは2歳秋以降かもしれませんが、息の長い活躍を示してくれるはず。 芝中距離戦が、本領を発揮する舞台となってきます。 |
○矢作芳人調教師コメント
母の分までという気持ち、これだけの素材なので大成させたい
お母さんを管理させてもらっていたのですが、勝利目前というレースが続きながら勝たせてあげることができませんでした。 本当に悔しかったですし、馬にも申し訳なく思っていましたので、この血統を預からせていただけるのは素直に嬉しいですね。 半兄レッドローゼスの走りを見ても、力のある血統であることは間違いありません。 まだ1歳馬ですから幼さはあるものの、馬体には血統の良さが表れていて、雰囲気があって風格すら感じます。 お母さんの分もという気持ちはもちろんですけど、これだけの素材ですからね。 大成させないといけない馬だという意識で取り組んでいきます。 |