夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

ねこバカ2014

2014-12-30 | diary
ねこは哲学的だと言われる。人に媚びない、鋭い目をして虚空を見つめる、無為に過ごすことを恐れない、そういうところからだろうか。うちのねこは自分勝手だ。世の中には飼い主がさびしそうにしていたり、悲しそうにしていたりすると慰めに来てくれるねこもいるそうだが、一度としてそうしたことがない。にゃあにゃあ鳴いて甘えてくるのは腹がへったとか、ドアを開けてほしいとか用がある時だけだ。風呂上がりには決まって足を舐めに来るが、自分のにおいをつけようとしているのだと思う。



こういう表情も媚びているわけではなく、ひなたぼっこしてご機嫌だからだろう。しかし、ずるいというか妖艶というか、ねずみを捕るという家畜としての実用性を失ってもペットとしてかわいがられるだけのことはあると感心する。



考えてみれば犬も狩猟犬や番犬としての実用性はほとんどなくしているだろう。主人への忠誠心や鋭い嗅覚を生かして、盲導犬や介助犬や災害救助犬はいるけれど、数からすればごく少数で、室内で飼われ、散歩もあまり必要ないような犬が多い。



犬は野菜や果物と同じように人為的に改良を重ねられてきた。ねこもそういう面がないことはないが、犬ほど徹底したものではないだろう。大きさだけ言っても犬ほどの違いがない。うちのねこは背中やしっぽの毛色を見ると三毛に茶トラが混じっている気がする。



声をかけても振り向きもせずにしっぱだけ動かして、「はいはい」とでも言うような反応をよくする。爪切りとブラッシングが嫌いだから、ハーネスを付けて押さえ込んでやっている。特に後ろ足の爪切りとしっぽのブラッシングが嫌なようだ。ハーネスを取り出しただけでカーテンの中に逃げ込む。



ねこは体がやわらかい。全身を器用になめて、最後に顔をこすってその手をなめる。お風呂上がりみたいに気持ちよさそうにしている。
うちのねこにも名前があるが、呼んでも全くにゃんのこと?なのでずっと前から呼ばない。考えてみれば人間でも1対1なら名前はいらないだろう。



にゃあにゃあいうくせに餌をあげてもいっぺんに食べたりしない。真夜中にぽりぽり食べていたりする。最初はねこ缶を好んでいたが、しばらくあげないでいたらドライフードでよくなった。こちらも鮮度を気にしないでいいから楽でいい。ドライフードにも好き嫌いがあるらしく、いろいろ試した結果、「ねこ元気」に落ち着いた。ドラッグストアで売っている安いもので、愛猫家から批判されるかもしれない。



最初の頃はいろいろなサイトを見て、高いものがいい理屈も読んでみたが、なんだか自然食品派の人たちがコンビニやほか弁は添加物だらけだからよくないと言っているのと同じような印象だった。安いのを食べてるねこががんになりやすく、高いのを食べてるのが寿命が長くて健康だという話は寡聞にして知らない。



栄養状態が人間の身長に関係することは明らかだが、成長後の寿命に関わるとは思えない。昔から「日本食から脂肪の多い食事に変わったから寿命は縮まる」と言う人がいたけど、それが間違いだったことは生命表を見れば明らかだ。懐古趣味を似非科学で根拠づけては困る。



なぜ寿命が伸びたのか。結核やコレラなどの感染症の減少と衛生環境の改善がいちばん寄与している。ねこも同じはずで外に出さないのがいちばんだ。外に出せば野良ねことケンカし、ケガをする。FHVやFTLVにかかりやすくなる。鳥や虫の死骸を食べたりもするだろう。野良ねこの寿命は3年程度だそうだ。家の中で飼うようになってねこは長生きするようになったと思う。



人間と同じくねこの長生きの課題も生活習慣病だ。その予防にはバランスの取れた栄養と適度な運動なのも同じだろう。うちのねこは少食で太らないタチのようだ。それと何よりストレスを溜めないこと。そこはうらやましいが、ねこは人をうらやんだりはしない。

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