フェイスブックを今週初めに始めた。ふとした思いつきだったのだが、忘れた。要はまた別のペルソナ、現代風に言えば人格を作ってみたくなったのだろう。変なことを言うと言われるかもしれないが、物語を書いて、お題に従って詩を紡いできたぼくにとってはふつーのことである。
フェイスブックは実名で、職場や高校以降の学歴を書くようになっている。つまり中卒の人は排除されている。昔の紳士録であるが、淑女録でもあるのは現代では当たり前だろう。尊敬する元の上司に友だち申請をするのに際して電話を掛けた。
「フェイスブックのインターフェースは悪いですね」と言ったら、激しく同意してくれた。
「オフの感じでオンに役立てようという企みのものなのにiPadでPC版が選べないんじゃ記事を書くヒマが見つけにくくって」という意見も同意してくれた。ぼくの好きな言い方だとonとoffの波打ち際といったところだ。
部下に言うと、「フェイスブックを始めたら、同級生とかの幸せ自慢に苛立ってやめちゃいました」
「ああ、それはよくわかるなぁ。特に最初はそうだったろうけど、今なら自営業・自由業みたいな商売上の必要性のある人か、理由もなく文章を書いたり、写真を撮って自慢したい人だけが続けてて、他はもう廃墟でしょ」ということで納得してくれたようだ。たぶんぼくが後者であると理解しているのだろう。
つまり実名であっても虚構で、トーマスマンの言う詐欺師、アンドレジイドの言う贋金作りであることに変わりはない。ちょっとスリリングな気分もあるのだけれど、コツがわかってみればブログとの棲み分けもおもしろい。ましてや他のツイッターやインスタグラムにおいておや、なのである。よってほとんどLikeがつかない。嫌われ者だから仕方ないが、ちょっとさみしい。知己の何人かにはこのブログのことも言ってあるのでせいぜいつけていただきたい。
みんな忙しいのかなと思うが、ぼくだって一人暮らしで、掃除、洗濯、朝食を始めとした料理などはやっている。例えば今週はハムかソーセージにレタスと100円の玉子サラダを絞り出したサンドイッチ、ジャムとプルーンの入ったヨーグルト、マグカップ2杯のコーヒーである。全くぼく自身に配偶者控除をつけてもらいたいくらいだ。ああ、君の世話も見ているね。
ちょうど朝の連ドラが始まったので象さんギターで「365日の紙飛行機」に合わせて弾いた。練習などしなくても音は取れる。何千曲と聴いてきて、アイマスのデレステでそれなりのランキングなのだから不思議でもなんでもない。好きなことはだいたいできるんだから、嫌いなことはしない。音楽がわかってリズム感がよくなればダンスもキレよく踊れるし、スキーも楽しい。スノボもいつかやってみようと思っている。クルマの運転がプロドライバーや地元民より上手なのは福井県内と東京の往復で実証済みである。高速と山道での巡航速度は言わない方がいいだろう。
だから、一応仕事でもあるプラトンとアリストテレスのお勉強はなかなか進まない。昨日はプラトンの第3回目のシケリア(シチリア)旅行を書くだけで終わってしまった。
たったこれだけだし、その内容も田中美知太郎の本の要約に過ぎないし、立憲君主制ではミスリーディングだからConstitutional monarchyとすべきだろう。ともかくこれで論文になるはずもないことはわかっているが、まずは好きなように書いてから直す方がいい。
ひさしぶりにBLOGOSを見てみるとアホな記事となんとかの一つ覚えのコメントばかりだ。よせばいいのにちょっとだけコメントしてみた。
<<SMAPスキャンダルが呼び出した日本社会に潜む『怪物』への対処>>
この人は一体何が言いたいのだろう。
いや、その前にテレビでSMAPの記者会見を見ていただけで、何がわかると言うのだろう。
彼らはタレントであり、少なくともカメラの前で演技をするプロではないか?
事務所や日本の社会に怪物がいるのか、いないのか知らないが、その怪物がいたとしてテレビと無関係なのだろうか。
こうやって順に考えていくと家父長制度が強くなっているのか、弱くなっているのかという立論の根本すらあやふやで、夜明け前がいちばん暗いという事実に反した世迷い言でごまかすしかなかったということが明らかになるだろう。
夜明け前はだいたいいちばん寒いのだ。
大方、凍った路面で滑って頭でもぶつけたのだろうという方が理にかなっているだろう。
<<日銀のマイナス金利、本当はもう買うことのできる資産がない?>>
金融政策はマネタリーベースの話だから、その効果に限界があるのは当たり前だろう。
だから、実体経済の政策の話しかしないのは金融政策のことを知らない証拠だろう。
<<甘利氏の疑惑 業者側にカネをもらってURを責めたてる、非常に悪質な事案だ、との印象>>
ふーん、千葉ニュータウンは失敗事例の代表で、高い運賃で北総監獄なんて呼ばれてるんじゃないの?
URのサイドから見るとそう見えるんだ。
ふーん、でそれが特別チームを作るほど国家の一大事なの?
<<日本のステルス実証機は何を狙うのか?>>
三菱重工業の技術陣のスキルアップと、公共事業の一種って考えた方がわかりやすいんじゃないの?
<<機械対人間の競争~進歩が生む問題への対応も必要に~ - 櫨浩一>>
機械化に反対したラダイト運動というのは一笑に付されることが多いけれど、その後の肉体労働者の賃金や地位の低下をみればあながち間違っていたわけでもないと思う。
『Apartment(アパートの鍵貸します)』という昔の映画を見ると、保険会社でずらっと並んだ女性社員が働いているが、それはコンピュータのプログラムの1行分の作業だったりするだろう。
現代の彼女たちはコンビニや居酒屋で、過酷な労働条件と低賃金で働いている。
すなわち、機械やITの進歩は労働者の搾取を量、質ともに加速し、格差を拡大すると考えるのが常識的だろう。
働かなくていい社会なんて愚者の天国を喧伝して媚を売る前に、プロ棋士は要らなくならないのか?ということをまず考えるべきだったはずだ。
この人のようにコピペに毛が生えた程度の文章なら、我々が生きているうちにAIが作ってくれるだろうとぼくは期待している。
さて、そろそろお掃除でもしようかな。シャッフルで音楽を聴きながらだが、今はGinasstera(ヒナステラ)のPanambiが鳴っている。打楽器群の使い方がおもしろい。
フェイスブックは実名で、職場や高校以降の学歴を書くようになっている。つまり中卒の人は排除されている。昔の紳士録であるが、淑女録でもあるのは現代では当たり前だろう。尊敬する元の上司に友だち申請をするのに際して電話を掛けた。
「フェイスブックのインターフェースは悪いですね」と言ったら、激しく同意してくれた。
「オフの感じでオンに役立てようという企みのものなのにiPadでPC版が選べないんじゃ記事を書くヒマが見つけにくくって」という意見も同意してくれた。ぼくの好きな言い方だとonとoffの波打ち際といったところだ。
部下に言うと、「フェイスブックを始めたら、同級生とかの幸せ自慢に苛立ってやめちゃいました」
「ああ、それはよくわかるなぁ。特に最初はそうだったろうけど、今なら自営業・自由業みたいな商売上の必要性のある人か、理由もなく文章を書いたり、写真を撮って自慢したい人だけが続けてて、他はもう廃墟でしょ」ということで納得してくれたようだ。たぶんぼくが後者であると理解しているのだろう。
つまり実名であっても虚構で、トーマスマンの言う詐欺師、アンドレジイドの言う贋金作りであることに変わりはない。ちょっとスリリングな気分もあるのだけれど、コツがわかってみればブログとの棲み分けもおもしろい。ましてや他のツイッターやインスタグラムにおいておや、なのである。よってほとんどLikeがつかない。嫌われ者だから仕方ないが、ちょっとさみしい。知己の何人かにはこのブログのことも言ってあるのでせいぜいつけていただきたい。
みんな忙しいのかなと思うが、ぼくだって一人暮らしで、掃除、洗濯、朝食を始めとした料理などはやっている。例えば今週はハムかソーセージにレタスと100円の玉子サラダを絞り出したサンドイッチ、ジャムとプルーンの入ったヨーグルト、マグカップ2杯のコーヒーである。全くぼく自身に配偶者控除をつけてもらいたいくらいだ。ああ、君の世話も見ているね。
ちょうど朝の連ドラが始まったので象さんギターで「365日の紙飛行機」に合わせて弾いた。練習などしなくても音は取れる。何千曲と聴いてきて、アイマスのデレステでそれなりのランキングなのだから不思議でもなんでもない。好きなことはだいたいできるんだから、嫌いなことはしない。音楽がわかってリズム感がよくなればダンスもキレよく踊れるし、スキーも楽しい。スノボもいつかやってみようと思っている。クルマの運転がプロドライバーや地元民より上手なのは福井県内と東京の往復で実証済みである。高速と山道での巡航速度は言わない方がいいだろう。
だから、一応仕事でもあるプラトンとアリストテレスのお勉強はなかなか進まない。昨日はプラトンの第3回目のシケリア(シチリア)旅行を書くだけで終わってしまった。
第3回旅行はいわば第2回の続編であり、簡単に言ってしまえばヨーロッパの歴史上よくある政変劇に彼が巻き込まれ、危うく命を落としそうになったが、無事にアテナイに戻ることができたものの、その後もタチの悪いゴタゴタにつきまとわれたといったところである。主要登場人物も軍事に明るく、アカデメイアの学友にも支持される哲学王的な、しかしプルタルコスによれば生真面目で厳しすぎるディオンと、父親譲りの政略家で手練手管に長け、哲学やプラトンを政治的目的のための手段としてしか見ていないような才気走っているけれど、不安定な青年ディオニュシオス2世である。政治的スローガンとしてはカルタゴ人の支配下にあるギリシャ人都市を解放して、自由と独立を回復することであったり、僭主の独裁にあえぐシュラクサイ市民を解放して、立派な法的秩序を確立することであったりしたわけである。背景には「平等は自由のはじめ、貧困は無産者にとっては隷属のはじめ」といった貧富の格差、土地の均等配分問題があり、さらに重装歩兵による陸軍と無産階級を漕ぎ手とした海軍の比重といったものがあった。肝心のシュラクサイ市民はと言えば「独裁制の支配下に長く病んでいたような者」が思いがけずに解放されて、ディオンという「医者」の制止も聴かずにあらゆる不養生をしようとする有様であった。結果は容易に想像がつくことだが、ディオンが一時的には政権を握るものの(その過程ではアカデメイアの学徒も参戦しており、アリストテレスと親しかったエウデモスが戦死している)、結局は長続きせずに精神的な不安定に陥った中で信頼する仲間によって暗殺されるという次第であった(田中1979、p.149-167)。
すなわち、民主政だの、王政だの、独裁制だの、その混合形態としての立憲君主制だのと言っても、要は最劣悪者の支配(カキストクラシー)をいかに排し、いかにしても最優秀者の支配(アリストクラシー)に近づこうとするかという問題に優先するものではなく、その中で法による支配が適切か、妥当かといったことに関係するわけである。少なくとも2500年前から人間はせいぜいこうしたものなのであって、民主主義という言葉すらホンの200年前には知りもしなかった日本人である自分が何ほどのことが言えようか。それは哲学においても同様であって、いやもっと広く、第7書簡の続きには、その学者が誠実で優秀であればあるほど、学問にひたむきであればあるほど、心胆を寒からしめるであろう一節が語る(341C-342B)とおりだと思われるので、プラトンの生涯についてはこれくらいにしておこう。
すなわち、民主政だの、王政だの、独裁制だの、その混合形態としての立憲君主制だのと言っても、要は最劣悪者の支配(カキストクラシー)をいかに排し、いかにしても最優秀者の支配(アリストクラシー)に近づこうとするかという問題に優先するものではなく、その中で法による支配が適切か、妥当かといったことに関係するわけである。少なくとも2500年前から人間はせいぜいこうしたものなのであって、民主主義という言葉すらホンの200年前には知りもしなかった日本人である自分が何ほどのことが言えようか。それは哲学においても同様であって、いやもっと広く、第7書簡の続きには、その学者が誠実で優秀であればあるほど、学問にひたむきであればあるほど、心胆を寒からしめるであろう一節が語る(341C-342B)とおりだと思われるので、プラトンの生涯についてはこれくらいにしておこう。
たったこれだけだし、その内容も田中美知太郎の本の要約に過ぎないし、立憲君主制ではミスリーディングだからConstitutional monarchyとすべきだろう。ともかくこれで論文になるはずもないことはわかっているが、まずは好きなように書いてから直す方がいい。
ひさしぶりにBLOGOSを見てみるとアホな記事となんとかの一つ覚えのコメントばかりだ。よせばいいのにちょっとだけコメントしてみた。
<<SMAPスキャンダルが呼び出した日本社会に潜む『怪物』への対処>>
この人は一体何が言いたいのだろう。
いや、その前にテレビでSMAPの記者会見を見ていただけで、何がわかると言うのだろう。
彼らはタレントであり、少なくともカメラの前で演技をするプロではないか?
事務所や日本の社会に怪物がいるのか、いないのか知らないが、その怪物がいたとしてテレビと無関係なのだろうか。
こうやって順に考えていくと家父長制度が強くなっているのか、弱くなっているのかという立論の根本すらあやふやで、夜明け前がいちばん暗いという事実に反した世迷い言でごまかすしかなかったということが明らかになるだろう。
夜明け前はだいたいいちばん寒いのだ。
大方、凍った路面で滑って頭でもぶつけたのだろうという方が理にかなっているだろう。
<<日銀のマイナス金利、本当はもう買うことのできる資産がない?>>
金融政策はマネタリーベースの話だから、その効果に限界があるのは当たり前だろう。
だから、実体経済の政策の話しかしないのは金融政策のことを知らない証拠だろう。
<<甘利氏の疑惑 業者側にカネをもらってURを責めたてる、非常に悪質な事案だ、との印象>>
ふーん、千葉ニュータウンは失敗事例の代表で、高い運賃で北総監獄なんて呼ばれてるんじゃないの?
URのサイドから見るとそう見えるんだ。
ふーん、でそれが特別チームを作るほど国家の一大事なの?
<<日本のステルス実証機は何を狙うのか?>>
三菱重工業の技術陣のスキルアップと、公共事業の一種って考えた方がわかりやすいんじゃないの?
<<機械対人間の競争~進歩が生む問題への対応も必要に~ - 櫨浩一>>
機械化に反対したラダイト運動というのは一笑に付されることが多いけれど、その後の肉体労働者の賃金や地位の低下をみればあながち間違っていたわけでもないと思う。
『Apartment(アパートの鍵貸します)』という昔の映画を見ると、保険会社でずらっと並んだ女性社員が働いているが、それはコンピュータのプログラムの1行分の作業だったりするだろう。
現代の彼女たちはコンビニや居酒屋で、過酷な労働条件と低賃金で働いている。
すなわち、機械やITの進歩は労働者の搾取を量、質ともに加速し、格差を拡大すると考えるのが常識的だろう。
働かなくていい社会なんて愚者の天国を喧伝して媚を売る前に、プロ棋士は要らなくならないのか?ということをまず考えるべきだったはずだ。
この人のようにコピペに毛が生えた程度の文章なら、我々が生きているうちにAIが作ってくれるだろうとぼくは期待している。
さて、そろそろお掃除でもしようかな。シャッフルで音楽を聴きながらだが、今はGinasstera(ヒナステラ)のPanambiが鳴っている。打楽器群の使い方がおもしろい。
新古今時代の歌合で、女房とあるから身分が低い匿名だと言うことが無い。後鳥羽院であったり九条良経であったりの主催者である。
どっちにしろ、大した身分でも無い自分が匿名であろうが、実名であろうが大差は無い。差があるとするのが自我であろうと思います。
人間は社会性を高度に持った動物です。蟻より。
ああ、そない言うたら、プラトンはんはえろうむずかしいことを言わはるときは、たいてい「これは遊びみたいなもんやで」っておっしゃってましたわ。ひょっとしたらアリストテレスはんもそないなこと言うてはったかもしれませんなぁ。我をはったりするようなお方とはちゃいますからなぁ。
せやせや、「知機心自」ってなんや無責任な舟乗りの言葉でしたやろか。言問橋のたもとで101日くらい閑に待っててくれてもよかったんちゃうかなて思うんやけど、この寒さで蟻さんも引っ越したんやろか。