夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

2連詩100題vol.4

2007-07-04 | poetry
今回もテーマもない、ゆるい感じのものばかりです。
まあ、コンスタントに書くことに意味があるってことで。


031 結果論

ああすればよかったとか
こうすればよかったとか
じとじと愚痴ばかり

だからやめようよって言ったじゃないとか
今から言っても仕方ないじゃないとか
言ってみても怒るだけ
あたしは雨なんか気にしないのに



032 高校生

やたら舞い上がったり
すぐに落ち込んでしまったり
自分がとってもカッコ悪いって思ってた

脚が太いのにスカートをたくし上げて
そのくせ男子に見られるとイヤだった
不安定でちぐはぐなあの頃
でも、なつかしい日々


033 ごきげん

髪の毛が1回でまとまった
彼がメールを2回もくれた
マイナス3キロ達成できた
公園で四つ葉のクローバーを見つけた

今日のあたしはとってもごきげん
第六感でわかるの
七夕の夜はきっといいことがあるって


034 秋桜

桜は雪のように舞い
コスモスは波のようにそよぐ

過ぎ去った季節をなつかしむように
風を薄いピンク色に染める


035 木の葉のロンド

季節のない世界の真ん中に
天まで届くような木がありました
どんな大きな森の全部の葉っぱを合わせたよりも
たくさんの葉っぱが生えていました

木はとても高いので
若葉が芽吹いているところもあれば
緑濃い木陰を作っているところもありました
鮮やかな夕陽の色に染まった葉っぱもあれば
その役割を終えて舞い散る葉っぱもありました


036 今度こそ

あー、またはずれちゃった
下手だなあ、ぼくがやろうか?
だいじょうぶ? ちゃんと当たる?
ばっちりさ、ほらね

ホントだ、なんか違う
恋をすると女はきれいになるからね
でも、あの人でよかったんだっけ?
しまった、間違えたみたい
でも、やり直すとよけいややこしいね


037 最高の瞬間

あたしは今まで満足したことがない。
いろんな男とベッドをともにし、
時には何人もの男と交わり、
時には女とも体を探りあったけれど。

あたしの中には無口な女の子がいる。
小さな部屋の隅で毛布をかぶって、
爬虫類の生態を観察しながら、
指で触れようか躊躇っている。


038 先回り

1年後に結婚しましょう
あなたがちょうど30歳になるから
それから2年経ったら子どもを産むの
今の会社を10年で辞めたいから

結婚して7年目に家を買うの
あたしも働いてローンを返しましょう
あなたが60歳になれば子どもも自立して
貯金もできるから二人でのんびりしましょう
とても素敵な人生だったなって思えるわ


039 去り行く足音

あなたが去って行く
あたしを一人残して
行かないでと叫んで
夢から覚めた

ほっとしたけれど
胸の動悸は続いていて
足音もまだ聞こえていた
薄明るい窓を開けると
黒い鳥が鋭く鳴いて飛び去った


040 時間を止めて

人生っていうほど
長く生きてきたわけじゃないけど
人生には特別な時間があるの
まるで虹が立ち昇るような時間が

今がそうだと思うの
周りの人たちの表情が穏やかで
まぶしいものを見るような目をしている
あなたに抱かれたあたしは
ドキドキしながら安心している
  

*************

なんかいろんなものがあるサイトです。




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2 コメント

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コメントもコンスタントな感じでw (ぽけっと)
2007-07-05 21:57:41
木の葉のロンド:続きが読みたいバラードです。
先回り:なんか笑える…予定通りの人生ってとても素敵なのかな、でもこんなようなこと言う人に何人か今まで会ったような気もする。
秋桜:今回は宇宙ネタじゃなくて、漢字ネタですねw
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しまったw (夢のもつれ)
2007-07-06 18:16:31
トが抜けてましたw。
木の葉のロンドは「葉っぱのフレディ」みたいになるとイヤなんで、半終止みたいな感じにしてみたんです♪

先回りは「そんなやつはおらんやろ」って感じで書いたんですが、いますか?……そういう人と旅行に行ったらつまんないでしょうね。

童話を覚えてくれてましたか。コスモスって言うと風を思い浮かべちゃうところは相変わらずだなって思いますw。
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