夢のもつれ

なんとなく考えたことを生の全般ともつれさせながら、書いていこうと思います。

題詠:引越し

2006-04-26 | poetry


   引越し

ほこりで荒れた指で
ティカップを一つずつくるんでいく
何も考えずに
そう言いきかせながら

道端に引きずり出されたソファに
陽が当たって古ぼけて見える
あのしみはわがままなあたし
このほつれはそそっかしいあなた
むき出しになって目を背ける

夜明けの青さを教えたカーテンがないと
部屋は裸になったみたい
あたたかく包んでくれたあなた
恥じらっていたあたし
よそよそしい顔に変わってしまった

ダンスが踊れそうだね
がらんとしたこの部屋で
隅にまだうずくまっている
想い出につまずかなければ



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2 コメント

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うっ (いちご)
2006-04-26 20:10:25
ダンスが踊れそうだね・・

この言葉でちょっと涙が出かけましたw

いや。。。

素敵な詩をありがとうございます。。。

私の中で引越しはただただ終わりというイメージが頭の中にありますので

余計に思うこと多しでした

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リセットですねw (夢のもつれ)
2006-04-26 20:23:44
ラストダンスを踊りたくなりませんか?

終わってしまうからこそ。。

新しい住いで新しい生活を始めるためにも。。



そんな感じで作りました。

気に入っていただければ幸いです。
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