遠い日のふるさと。
桐とともにとても馴染みあって、
当たり前の風景の中の樹だった。
でも、定期的な剪定が行われていたから、
大きな樹の記憶はない。
養蚕業は、明治時代の近代化に
外貨獲得産業として重要な役割を果たした。
しかし、養蚕はどこかで観たかすかな遠い記憶だけ。
今年は自粛で、盛りの時期が過ぎてしまった。
一粒口に入れると、
ヒカリに溢れた遠い景色が風のように流れた。
(桑)クワ科クワ属。
日本原産のヤマグワ、中国原産のカラグワ他。
カイコの餌として古来より重要な作物。
春に開花し果実は初夏に熟す。
樹高、15mくらいになる。
雌雄異株だが、同株のものも。
奈良時代から受け継がれてきた皇室の伝統として養蚕は、
季節の風物詩として、毎年報道される。
名の由来、「食葉(くは)」、「蚕葉(こは)」が訛りと。
アーカイブ。
5月中旬。
5月末。