今日、家族全員の滞在許可証をもらいに、区のMigrationsamt(「移住局」とでも訳すのだろうか?)へ妻と行って来ました。チューリヒに来た次の日に申請書を出しましたから、交付までおよそ5週間かかったことになります。スイスでは、外国人の滞在許可も州の権限に属しているので、チューリヒ市の中にあるこの役所(これも区によって分かれていて、別の区に申請を出すことはできません)に申請して、許可証をもらいます。
この許可証を受け取るのに、190フラン(17000円くらい)も支払わされました。申請書を出す際にも手数料として40フラン(3600円くらい)取られているので、合計で20000円以上も払ったことになります。
実は、事前に許可証を日本から申請していたのですが、このときにもらったのは、滞在許可ではなく、入国許可だけだったのです(ということを今日初めて知りました。なぜ同じ手続きを2回もしないといけないのか不思議に思っていたのです)。
前回、ベルン大学神学部に客員研究員で滞在したとき(1999年秋から半年間)は、ベルンの神学部が前もって滞在許可証の申請をしてくれていたので、改めてスイスで申請書を出す必要はありませんでした(家族の分の許可証は申請されていなかったので、それはこちらで改めて申請しましたが、それも間もなく交付されました)。
今回も同じ手続きだろうと思って、チューリヒ大学に、滞在許可証の申請を頼みました。実際、すぐに手続きをしてくれ、許可証も発行されたので、それが滞在許可証だとすっかり思っていたわけです。ところが、それは入国の許可なのだと、Migrationsamt の窓口で今日聞かされた次第。そんなものが存在することを今日まで知りませんでした。
腹立たしいのは、その「入国許可」の申請・交付のためにも、190フランをやはり取られていたということです(二重払いじゃないの?と窓口で主張した結果、前回の申請と今回の申請が別物であることが判明したという次第。窓口の話では、この190フランは通常は雇用者が払うものだそうですが、私の場合、チューリヒ大学神学部は一切金銭的負担を負ってくれない約束になっているので、自分で支払う破目になったわけです。したがって、今回の滞在許可証を得るまでに、合計で420フラン(38000円くらい)も払ったことになります。こちらでの申請の際にいろいろ書類を揃える必要がなかったので、その点は楽でしたが、それにしても高すぎる。
前回のベルン滞在の際には不要だった申請までして、費用もバカに高くついたのは、法律が変わったからなのか、それともチューリヒ州だけがこのような複雑で高コストなシステムを採っているのか、まだわかりませんが、チューリヒは外国人に敷居が高いという印象を与えてくれたのは確かです。しかも、転出届けは別の役所に行ってしないといけないそうな。不親切なシステムです。その手続きでも手数料を取られるかも。
今回の方が良かったと思えるのはせいぜい、以前は Fremdenpolizei(外国人警察!)という恐ろしい名前の役所で申請していたのが、Migrationsamt という、名前だけは柔らかい役所に変わったということくらいです。さすがに FremdenPOLIZEI は良くないと思ったのでしょうか、改名したそうです。
今回は、大学の客員研究員という身分ですし、期間もおよそ8ヶ月と決まっていて、滞在の延長は(したいけど)あり得ないので、この決して愉快ではない手続きも1回きりでいいのですが、かつてベルンに留学で4年滞在した時は、何回かこの滞在許可の延長申請に Fremdenpolizei まで出向かねばならず、そのたびに不安に駆られたものです。そのときは奨学金をもらい続けていたので、滞在許可の延長もまぁトラブルもなく出来たのですが、それでもいい気持ちはしなかったのですから、労働者として来る人の不安は容易に想像できます。やっぱり、自分は外国人で、一時的に住まわせていただいているんだという卑屈な感じを何となくもってしまうのです。この手続きをすると。ありがたくいただいた「滞在許可証」は常時携帯(が建前です)。この建前にも、外国人を根付かせたくないという本音が感じられます。
チューリヒの役所ときたら、滞在許可証はなかなかくれなかったのに、許可証発行の通知が来る前から、税金に関する調査書(労働してお金を稼いでいないかどうかのチェックでしょう)やら、健康保険加入証明の要求やら(自分の国で健康保険に入っていないと、強制的にこちらの健康保険に加入させられ、バカ高い保険料を支払う破目になる)を送りつけてきました。そのたびに、書類を整え、返事を送らねばなりません。そういえば、外国人がチューリヒの生活に溶け込めるための冊子を用意していますから、ご希望の場合は連絡を、という手紙も来たから折り返し連絡して、もうひと月ほどになりますが、いまだに何も送ってきません。冊子が来る前に溶け込んでしまうでしょーが。本当は溶け込んでほしくないんじゃないの?などと邪推したくもなります。
日本でも、役所関係には出来ればあまり行きたくないものですが、外国人となると、役所に管理されているという印象が一層強まります。これで当分、役所とは縁がないはずですが。役所から来る手紙がないか(もちろん、ないことを望んで)、郵便ポストを開ける毎日です。
*写真は、自宅近くの Universitaetsstrasse(大学通り)にあるトラム停留所からチューリヒ大学と連邦工科大学(ETH)の方角を撮ったものです。正面にETHと大学本館の建物が見えます。
この許可証を受け取るのに、190フラン(17000円くらい)も支払わされました。申請書を出す際にも手数料として40フラン(3600円くらい)取られているので、合計で20000円以上も払ったことになります。
実は、事前に許可証を日本から申請していたのですが、このときにもらったのは、滞在許可ではなく、入国許可だけだったのです(ということを今日初めて知りました。なぜ同じ手続きを2回もしないといけないのか不思議に思っていたのです)。
前回、ベルン大学神学部に客員研究員で滞在したとき(1999年秋から半年間)は、ベルンの神学部が前もって滞在許可証の申請をしてくれていたので、改めてスイスで申請書を出す必要はありませんでした(家族の分の許可証は申請されていなかったので、それはこちらで改めて申請しましたが、それも間もなく交付されました)。
今回も同じ手続きだろうと思って、チューリヒ大学に、滞在許可証の申請を頼みました。実際、すぐに手続きをしてくれ、許可証も発行されたので、それが滞在許可証だとすっかり思っていたわけです。ところが、それは入国の許可なのだと、Migrationsamt の窓口で今日聞かされた次第。そんなものが存在することを今日まで知りませんでした。
腹立たしいのは、その「入国許可」の申請・交付のためにも、190フランをやはり取られていたということです(二重払いじゃないの?と窓口で主張した結果、前回の申請と今回の申請が別物であることが判明したという次第。窓口の話では、この190フランは通常は雇用者が払うものだそうですが、私の場合、チューリヒ大学神学部は一切金銭的負担を負ってくれない約束になっているので、自分で支払う破目になったわけです。したがって、今回の滞在許可証を得るまでに、合計で420フラン(38000円くらい)も払ったことになります。こちらでの申請の際にいろいろ書類を揃える必要がなかったので、その点は楽でしたが、それにしても高すぎる。
前回のベルン滞在の際には不要だった申請までして、費用もバカに高くついたのは、法律が変わったからなのか、それともチューリヒ州だけがこのような複雑で高コストなシステムを採っているのか、まだわかりませんが、チューリヒは外国人に敷居が高いという印象を与えてくれたのは確かです。しかも、転出届けは別の役所に行ってしないといけないそうな。不親切なシステムです。その手続きでも手数料を取られるかも。
今回の方が良かったと思えるのはせいぜい、以前は Fremdenpolizei(外国人警察!)という恐ろしい名前の役所で申請していたのが、Migrationsamt という、名前だけは柔らかい役所に変わったということくらいです。さすがに FremdenPOLIZEI は良くないと思ったのでしょうか、改名したそうです。
今回は、大学の客員研究員という身分ですし、期間もおよそ8ヶ月と決まっていて、滞在の延長は(したいけど)あり得ないので、この決して愉快ではない手続きも1回きりでいいのですが、かつてベルンに留学で4年滞在した時は、何回かこの滞在許可の延長申請に Fremdenpolizei まで出向かねばならず、そのたびに不安に駆られたものです。そのときは奨学金をもらい続けていたので、滞在許可の延長もまぁトラブルもなく出来たのですが、それでもいい気持ちはしなかったのですから、労働者として来る人の不安は容易に想像できます。やっぱり、自分は外国人で、一時的に住まわせていただいているんだという卑屈な感じを何となくもってしまうのです。この手続きをすると。ありがたくいただいた「滞在許可証」は常時携帯(が建前です)。この建前にも、外国人を根付かせたくないという本音が感じられます。
チューリヒの役所ときたら、滞在許可証はなかなかくれなかったのに、許可証発行の通知が来る前から、税金に関する調査書(労働してお金を稼いでいないかどうかのチェックでしょう)やら、健康保険加入証明の要求やら(自分の国で健康保険に入っていないと、強制的にこちらの健康保険に加入させられ、バカ高い保険料を支払う破目になる)を送りつけてきました。そのたびに、書類を整え、返事を送らねばなりません。そういえば、外国人がチューリヒの生活に溶け込めるための冊子を用意していますから、ご希望の場合は連絡を、という手紙も来たから折り返し連絡して、もうひと月ほどになりますが、いまだに何も送ってきません。冊子が来る前に溶け込んでしまうでしょーが。本当は溶け込んでほしくないんじゃないの?などと邪推したくもなります。
日本でも、役所関係には出来ればあまり行きたくないものですが、外国人となると、役所に管理されているという印象が一層強まります。これで当分、役所とは縁がないはずですが。役所から来る手紙がないか(もちろん、ないことを望んで)、郵便ポストを開ける毎日です。
*写真は、自宅近くの Universitaetsstrasse(大学通り)にあるトラム停留所からチューリヒ大学と連邦工科大学(ETH)の方角を撮ったものです。正面にETHと大学本館の建物が見えます。