チューリヒ、そして広島

スイス・チューリヒに住んで(た時)の雑感と帰国後のスイス関連話題。2007年4月からは広島移住。タイトルも変えました。

テレビのない夜

2004年10月04日 05時27分22秒 | Weblog
10月とは思えないほど快晴で、気温も上がった日曜の夕方。娘は疲れて先に寝てしまったので、息子と妻と3人で夕食をしました。パンにハムやチーズ、サラダといった、いわゆる Kaltes Essen(冷たい食事)というやつです。もっとも、ボイルしたソーセージもあったので、「冷たい」ばかりではなかったのですが。

実に静かな、気持ちの良い夕暮れ時でした。こんなにのんびりした、落ち着いた気持ちで夕食をすることは日本ではないなぁと思いながら、その原因を考えてみると、やはりテレビです。こちらではほとんどテレビを見ない。食事時につけていることがない。

テレビで見るのは、たいていニュースと天気予報だけ。スイス放送(Schweizer Fernsehen)で19時30分からやっている夜の Tagesschau(今日のニュース)と夕食が重なれば、食べながら見る、ということになりますが、そうでなければ、食事の時はいたって静かです。

アテネ・オリンピックの期間中は結構テレビを見ました。その後始まった、テニスの全米オープンも割合良く見たと思います。しかしその後はパタッとテレビを見なくなりました。お昼の12時20分ごろから、ドイツのRTL 2 で「クレヨンしんちゃん」をやっているので、それを見ることがたまにありますが、まぁその程度です。

番組がつまらないということもあります。言葉のハンディももちろんあるし、討論番組みたいなのは見る気がしない。10数年前は、スイスの放送も、午前中は放送していなかったように記憶しています。最近は、子供向け番組が「充実」しているようですが、もちろんそういうのは見ないわけで。アルペンスキーを「見る」のが好きなので、そのシーズンになったら中継をまた見るようになるでしょうが、それにしても、日本にいる時とは、見ている時間がまったく違う。

日本にいれば、朝起きてとりあえずテレビをつけています。ニュースや天気予報が見たいから、ということもありますが、ついでに他のものも見てしまいます。夜は夜で、阪神タイガースの試合を最後まで見ないと気がすまない(勝ったら、スポーツニュースも見るし)。一日に、どれだけの時間をテレビにとられていることか。スイスに来て改めて気が付いた次第。テレビのない、静かな夜は本当に貴重です。