ふわふわ若葉に寝ころぶ落葉
斜陽さしこみ、たまゆらの夢
※ お昼ごはん
むねひき肉と筍のパスタ。
御味噌が決めて♡
銀杏がいっせいに芽吹きだす
赤ちゃん葉っぱが愉快そうで
わたしはワクワクしてしまう
手をムギュっ、としてみたり
口をキュキュっ、と縮めたり
何ていうんか表しにくいけど
大きくざっくり言葉にすると
こちょばゆい小さなひととき
たぶん仲よしさん。
2日前の桜。
銀杏の裏手に桜があるの。
ヒョロっと弱そうな初老の女よ。
あんたくらい私に近づいたって逃げもしないわ。
ん?ちょっとそこの初老っ!私の男に声かけないでっ!
今日の私の男なんだからっ。
気やすく「コノシロですか?」なんて近寄らないでって。
あんた私の今日の男の魚を奪う気でないでしょうねっ?!
「今日は自力で獲るの諦めてるんだぁー」って言ったわねっ。
羽を広げて、あんたくらいバシッと叩くことができないこともないのよっ。
今日の私の男は大きいキラっとしたコノシロを釣るのよ♡
さ、あっち行って。私と今日の男の世界を邪魔しないで。
暇でしょ?
初老の女よ、ほら、あっち。鳩でも見ておいで。
鳩は御飯にありつくより、キスをじーっとガン見してても止めないから 苦笑。
よくよく寝込んだ日々。
ベランダに大きな芍薬と薔薇が咲き始めて
淡い淡い夢見な空間を私にくれる。
喉にとおる深い香りと若干のスパイシーな香りで
目覚めの朝の「おはよう」は笑顔になる。
魔法にかかっていなかったら、あんな春があるなんて気づかなかったでしょう。
魔法にかかっていなかったら手を繋いで歩くことはなかったでしょう。
魔法にかかっていなかったら、そもそも此処の場所を知らないままでいたでしょう。
魔法がとけて、ずっとずっと未来の今、ひとり桜の中を歩いています
魔法がとけても、この場所は好きな空間となって残り良かったです。
今の私には、然程懐かしさはなく秘密基地へ向かうようなワクワクする気分です。
此処の場所を、誰も誰とも歩かない、君がいなくなった空間が好きです。
ただあの頃、咲き誇った桜は老木となり花数が少なく寂しさはおぼえます。
桜の日のできごと。