先日中津川に行ったときお目にかかれて、お世話になった小川さんの主宰される歌誌「池田歌人」が、昨日贈られてきました。年一回発行で、もう36号。先日中津川で知り合った会員の一人、Mさんの歌もあります。小川さんは、お若い頃から歌誌を出されていて、吟行会も毎年のように開かれています。先年の行先は杉原千畝記念館。わが月見草の吟行会は、10年に一度だけ。
特集記事は、高橋芳男歌集「円空と秀芳」。円空は岐阜県生まれ。著者は円空彫りの彫刻をされていて、号が秀芳。小川さんが歌集の跋文を書かれています。以下は小川さんの作品。80頁。写真は今がピークのつつじ。ボタンの次はこれで、さつき、芍薬と続きます。
幾千の光が光を産む宙(そら)のさくらはなびら千畝の丘の
血液の脈うつ音のあたたかさ人間千畝の命のビザの
一秒に賭けし杉原のこころざし命のビザの一枚の紙
池田歌人36号
二重咲き
昨日の午後は雨