昨日は、創立30年を記念して、WFWP.JAPAN会長堀さんの講演会が大垣市のソフトピアジャパンで開催されました。まず、30年間の活動と全国大会の報告ピデオを見ながら澤田さんのアルパの演奏を楽しみました。南米の楽器です。
堀会長の講演のテーマは、「世界を変える女性たち」「次の30年に向かって」。彼女は英語が堪能ですので、国連の会議にもよく出られます。国連への拠出金は、大統領により変わりますが、基本的に一位は米国。日本は二位でしたが、最近は中国が二位で、日本は三位。日本は血税が多くつぎ込まれているのに、五か国の戦勝国、つまり、常任理事国の一か国でも反対すると可決しません。ウクライナとの戦争にもロシアが反対するので何も前に進みません。いくら日本が訴えても「暖簾に腕押し」です。
国連のNGOの部門でしか口を出すことができないのを嘆かれていました。世界中のファーストレディ連合を発足させて、GWPN(グローバルウーマンズネットワーク) で活動の糸口を見つけられています。多くのファーストレディを導くことができましたが、まだ何百万の女の子が性器切除を受けている悲惨な事実はなかなか変わりそうにもありません。
その後、オペラ歌手の大熊さんの歌を聞きました。川の流れのようにも、アンコールのトゥランドットもとてもよかったです。
会長を囲み、イタリア料理店でオムレツを頂きながら続きの話を聞き、送り出しました。東京の公立中学が荒れていて、小学生から塾に行き私立中学をめざさなければならないというのも困った事実です。講演の中でも、家庭崩壊のことにも触れておられましたが、私たちが目指す、「地球は一つの家族」の実現はいつになるのでしょうか。クラス半分以上が、いわゆるふつうの家庭でないのです。中には父親が何度も変わっていくというような・・・47都道府県があるのに、岐阜へなぜ?と質問したら、先着順らしく、早く依頼したからだそうでした。北海道は昨年から待っているとか。名古屋から30分という利便性もあるのでしょう。超多忙の会長は、オンライン会議も新幹線の中で参加されることもあるとか。
会場の入口に岐阜県の功労者の一人、末松安晴博士の写真と顕彰された数々の記念品が展示されていました。末松氏は、東京工業大学名誉教授。東工大で、世界で初めての光ファイバー通信実験をされたことで知られています。恵那郡坂下町出身です。
アルパ演奏
堀会長
大熊さんのソプラノ
末松氏の顕彰
帰りはウフウフで(ウフはイタリア語で卵)
WFWPでは時おり事務所に若い人を迎えてお話を聞いています。昨日の「輝く女性を囲んで」は、岐阜県議会議員の若井あつこさんを招きました。自叙伝一冊を書けるほどの内容のお話を伺い、皆茫然としてしまいました。やはり並の人ではないと大いに励まされました。定刻少し前、秘書が運転する黄色い小型外車でオレンジのブレザー姿で、颯爽と来て下さいました。
まず驚いたのは4歳で生死を分けるほどの大事故に遭われて、壮絶な人生のスタートを切られたことです。無免許のバイクが彼女に衝突して、頭蓋骨骨折で、長く入院され、いろいろな後遺症に悩まれました。ご両親はそれをカバーしようと、空手を6歳で入門させました。何年も努力の果てにもうダメだと思ったとき、自分は世界一になると暗示をかけ、周囲にも話されていました。そしたら本当に27歳の時日本一、さらに世界一の栄誉に輝き、3年継続して優勝されました。
その後、ある大会で、当然一位になるべきところ、一回戦で無名の学生に敗退。そのとき歓喜の姿を見せたのは何と、自分をコーチしてきた二人の一人。あまりにもショックで道着さえも身に着けず、泣き崩れました。長いスランプの後、再開できたのは、もう一人のコーチの励ましでした。今は後輩の指導を続け、県会議員も務めておられます。岐阜県で現在6人しか受賞していない、県民栄誉大賞を2003年に取得されています。これまで受賞したのはマラソンの高橋選手などです。世界空手道選手権4連覇(ギネス世界記録認定)は、誰も破ることができていません。東京五輪で空手でメダルを取得した選手は彼女の後輩でした。
お茶のお稽古を止めて30年。久しぶりに新年のお茶をいただきました。お食事もおよばれし、昨日は楽しい一日でした。お茶席での受け答えのマナーもおぼろげながら思い出しました。お道具の拝見の仕方とか、ルールがあるのですが、すっかり正式なお茶事からは離れていました。30年前は正式な茶懐石のマナーを習っていましたのに・・・すっと我が家の茶室では留学生を招待していましたが、その準備に追われ、迎えても飲み方の作法を教えるだけで、お道具の拝見のレベルまでいかなかったのです。
昨年9/12に書いている可児市のAさん宅に、昨日またWFWP岐阜地区の会員が招待されました。ご主人は銀行勤務の時代、武者小路家と表千家の家元に招待される立場にある方でした。そのためマナーをわきまえておられるのです。ユーモアを交えて話されるので愉快なお茶席でした。
お料理は奥様の手作り。盛り付けはご主人です。奥様は小学校の時から料理に関心があり、ケーキまで焼かれていたとか・・・とても美味しくいただきました。シュウマイまで手作りで、前の晩から準備されていました。ご主人は趣味はマジック。少し披露して下さいましたが動画にしないと紹介は難しいです。小学校の時からの趣味らしく、昔海外で披露されたときは英雄視されたそうです。今はお孫さんたちを楽しませておられます。道具も特殊な所しか売っていないようで、種明かしも少し見せて頂きましたが、熟練を要するみたいです。マジシャンのMr.マリックは、岐阜の人。我が家近くの岐阜工業高校の出身。彼も小学校の時からマジックをしていたとか・・・ついでに言うと亡くなられた山本寛斎氏も同じ高校でした。
この日のお軸は大正時代に描かれた美人画
お祖父さまの代から伝わるお茶碗
手作り料理 シュウマイも手作り
デザート
うっすらと見えるのは雪の御嶽山