つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

公民館短歌会 202

2024-11-16 | 短歌
 公民館短歌会に出詠された作品を毎月一首ずつここに紹介してきましたが、202回目の今回は二首挙げることにしました。先ず先日「清流の国ぎふ」文化祭2024 の一環としてステージでお琴の演奏をされたMさんです。八十路になられたというのに、お琴のお稽古を継続されていて素晴らしいです。

琴演奏右手左手両使い八十路の我の脳トレとなる

もう一首はHさんの
岩崎ちひろ 中川李枝子わが好む絵本作家よ最初の子育て

 中川李枝子、山脇百合子姉妹で作られた絵本は、いやいやえん、ぐりとぐら、ももいろりきりん、などよく知られています。挿絵の妹山脇さんは昨年逝去。そして姉の絵本作家の中川さんは、先月14日に亡くなられました。我が家にもこの姉妹の作品は書庫にあります。

写真はマユハケオモト




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公民館短歌会 201

2024-10-19 | 短歌
 ついに町短歌会が昨日で201回目になりました。来月は岐南町文化祭に出品しますので、作品を一人2~3点選択してもらいます。搬入は11/1。搬出は11/4。これから作品制作です。
 昨日は、作品の中で料理のことも教わりました。Kさんの

煮こぼれがなしに驚く里芋に甘藷を加へ共に煮るとき

 本当にこれらの芋を共ににると煮こぼれがないのだそうです。近隣の知恵のある人からの情報らしいです。メンバーの中で他に一人だけこのことをご存じでしたが、一同料理のノウハウを短歌で学び楽しく過ごしました。

写真は10月になるというのに暖かさが続き開花したハイビスカス

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公民館短歌会 200

2024-09-21 | 短歌
 2004年からスタートした岐南町南町民センターでの短歌会も昨日で200回目を迎えました。丁度20年。昨日の作品の中で、かってお孫さんの生まれられた状況を歌われたMさんが、その孫娘さんが19歳を迎えられた喜びを詠まれ、一同時の経過を感じました。その間には高齢で亡くなられた方もあります。 放送大学で講義した源氏物語をこちらでも同じ資料で話しました。但し、後半のみ。すでにここでは、一月に紫式部の講話はすんでいたのです。
 午後には、放送大学の英語サークルがあり忙しく過ごしました。

今月の作品
麗しき十九歳の琴葉ちゃん夢に向かひて羽ばたきて行け  Mさん

 この日のニュースでは、大谷選手の本塁打-盗塁、51-51のMLB史上初の記録も書いておかねばなりません。超人的記録です。

夕刻には、敬老の日の記念のお菓子が届きました。


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公民館短歌会 (199)

2024-08-17 | 短歌
 先月の公民館短歌会はコロナに感染していたため、休みしましたので、いつも8月は夏休みですが、昨日は開催しました。猛烈な暑さの中でしたが、和気あいあいと集まって下さり嬉しかったです。歌の添削に入る前に予定に従い、佐藤直子さんの歌集「大和幻想」の中で共感した作品を取り上げ、学びました。家庭菜園をされている人が多くて、次の作品を挙げておられました。

引き出しにしまひしままの花の種蒔くを忘れしことも忘れて
五分ほど草引く筈がたちまちに私を夢中にさせる二時間
生きゆくは楽しとばかり宙返りみみずは何度も腹光らせて
音きしむ箪笥に遺る銘仙の母の丹前縁にひろげぬ
「君は花にやさしい」のひと言に朝のトースト焦がしてしまふ

 3/4にも同じ歌集について書いていますが、私が挙げた作品と皆さんのものとは全く違いました。それでもう一度歌会のテーマとしました。著者の佐藤さんは会員全員に歌集を贈呈下さったからです。

今月の作品
名の通り黒く色づくブラックベリー雨が上がれば収穫をせむ  Hさん

写真は昨日まで盆帰省していた長男との夕食




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公民館短歌会 198

2024-06-22 | 短歌
 例年より2週間も遅い梅雨入り前の雨の中でしたが、昨日は198回目の公民館短歌会を開きました。午後は、放送大学英語サークルに行きましたが、帰りは晴天となりました。

籠の中気づけば玉葱芽出しゐる丸ごと煮詰め妙薬ス一プ   Kさん

 このスープの作り方を彼女に説明してもらい、料理教室のように盛り上がりました。キャベツの緑の部分とか、玉ねぎは茶色の皮もいれて、他の野菜とともに二時間ことこと煮てスープを作ると、ガン予防になるそうです。簡単そうですから、皆さん早速実施したいといわれてました。

写真は、たぶんアナベル。武蔵野珈琲入口にて撮影




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公民館短歌会 197

2024-05-20 | 短歌
 今月の短歌会の報告は不覚にも二日遅れ。予定通り先週金曜日に公民館短歌会は済ませていました。その日は、放送大学英語サークルに午後行きましたので、とてもハードな一日でした。
 歌話は、奈良の佐藤直子さんから皆さんに歌集「大和幻想」が一冊ずつ贈呈されていましたので、その話題にしました。奈良に住まわれ、身近に奈良の景色を歌われ、みんな羨ましく思いました。手紙形式で書かれた人もありましたので、直接本人に送ることにしました。

今月の作品
金華山名前の如くつぶらじい今が盛りと咲きて金色    Mさん
 
 この作品は金華山の山の名前を由来しています。しいの一種がツブラジイ。

写真は庭のバラ




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公民館短歌会 196

2024-04-20 | 短歌
  2005年から始めた岐南町南町民センターでの短歌会も回を重ね、いつの間にか200回に近づいてきました。昨日の歌話は、日経新聞の日曜日のコラムに書かれている日本語学者の今野真二氏の「梅から桜へ」を取り上げました。奈良時代は花と言えば梅であったのですが、平安時代になると花は桜を意味することになったことをうまく表現されていて教材に使用しました。
 この日は久しぶりの食事会で、話も弾みました。「多きち」は人気店らしく、予約してあっても満員。どれも美味しかったことは言うまでもありません。皆さんのご厚意に感謝でした。

今月の作品
百歳の表彰代理役場に行く母はホ一ムで寝てゐる時間   Kさん







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公民館短歌会 195

2024-03-16 | 短歌
 昨日は一気に春が近づいたような温かい日和の中で、いつものように岐南町南町民センターで短歌会を開きました。昨日の歌話は、大河ドラマの影響を受けて、紫式部の歌を取り上げました。その前に伊勢大輔のよく知られている歌にも触れました。今の季節にも合うので、
いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひぬるかな

 この歌は落語のモチーフにもなっているようです。落語と言えばどうやら岐阜が発祥地らしく、策伝大賞選考会も毎年岐阜で行われます。策伝は岐阜生まれ。そのことをもう50年以上も前に研究し、論文を出されている愛知の人があります。会員のMさんの高校時代の恩師です。
本題の紫式部の歌
めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな

今月の歌
「お帰りと言いそうだね」いふ吾子は物言はぬ祖母にそっと「ただいま」 Hさん

写真はシンビジウム


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昭和萬葉集 2

2024-03-06 | 短歌
 先頃昭和萬葉集巻19を図書館に返却し、巻1を借りてきました。昭和元年から5年までの作品が収められています。最初は、北原白秋。大正天皇崩御についての歌を詠まれています。茂吉もこれに続きます。その少し後に平福百穂。画家でもありました。そして岡本かの子。岡本太郎のお母上です。当然ながら与謝野夫妻の登場です。画家の安田靫彦の歌まであります。画家では小杉放菴の歌も見られます。
 アララギ選者の吉田正俊。国文学者の塩田良平や小説家の吉川英治や谷崎潤一郎や下村湖人や倉田百三が歌を詠んでいたとは知らなかったです。倉田は会津八一の影響があるらしく、全部仮名書きです。アララギ選者で人形作家の鹿児島寿蔵も。牧水の奥様の喜志子夫人も。
 尾上柴舟や九条武子や坪内逍遥もまだご存命だったようです。内村鑑三はオリオンを詠んでいます。哲学者の西田幾多郎の歌もありました。写真の芥川龍之介の扁額にはカッパらしき絵がみられます。
 書家の安東聖空の名も見られました。東大出で、東北大教授であった石原純の歌はそのころは珍しい自由律短歌でした。原阿佐緒との恋愛で教授を辞職。話題性のある人でした。尾瀬の長蔵小屋の平野長英さんも歌を「覇王樹」に出しておられました。長蔵小屋には学生時代と東京在住の時、行きました。


上が芥川龍之介、下が牧水


長蔵小屋の平野さんご夫妻
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佐藤直子歌集 大和幻想

2024-03-04 | 短歌
 このほど歌友である奈良の佐藤さんから歌集「大和幻想」が送られてきました。写真の背景にあるのは、彼女の歌集の話題を取り上げてある「うた新聞」。
 著者の佐藤さんからはこれまで数冊贈呈を受けています。今回は9冊目の歌集。平成31年から令和4年までの作品です。88歳になろうとするのにこのパワーは恐れ入ります。心にとどまった歌を挙げて見ます。私も過去にアララギに籍をおいていた時期があります。3首目に共鳴するのもそんな理由からです。

杉木立苔むす香りに酔ひながら秋篠寺の門に友待つ

日本は日本人がほろぼすと詠む塚本邦雄の心を思ふ

読みながら何故に昂ぶる一首ごと心惹かるる古きアララギ

藤蔓を幹に這はせる大木に一礼をして神苑に入る

お下げ髪躍らせ私が駆けて来る過ぎしを今に大和幻想

ショパン弾く反田恭平たくましく奈良に音楽院を作ると

文学の域に短歌を高めよと常に気になる子規のひとこと



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