つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

日本は良い国

2022-05-31 | Weblog

北野幸伯氏のメルマガより

私の妻は、父親がウクライナ人、
母親がロシア人です。
つまり、ウクライナ人と
ロシア人のハーフ。

しかし、生まれた時は、
ウクライナもロシアもソ連の一部だったので、
「ハーフ」という意識はありませんでした。

ところが、ソ連が崩壊し、
ウクライナとロシアは、
別の国になりました。
そして今、父の国と母の国が戦争をしている。

なかなか、メンタル的に厳しいようです。
そんな妻には、「こまった癖」があります。
自転車のカギをかけないのです。

なぜかけないのかと聞くと、
「日本人は他人の物を盗まないから」だそうです。

彼女は、今から22年前、
日本の大学に留学していました。

その時、長年日本に住んでいるロシア人から
「僕は長年日本に住んでいるけど、
自転車のカギをかけたことは一回もない。
この国に泥棒はいないんだ!」
と自信をもっていわれたそうなのです。

ちなみに、ロシアのマンション近くに
駐輪場はありません。

自転車はありますが、
みんな乗って帰ってきたら、
自宅マンション内に入れます。

なぜ?
わかりますね。
盗まれる可能性がとても高いからです。

だから、妻がはじめて日本に来た時、
「街中に自転車が山ほどある。
なぜ盗まれないのか?」と
不思議に思ったそうです。

▼ついに自転車が盗まれたが・・

5月はじめ、妻の日本信仰を
崩壊させる事件が起こりました。
自転車が盗まれたのです。

もちろん、カギをかけていなかったから
盗まれたのです。

その後、バタバタしているうちに
時間が過ぎ、2週間過ぎてしまいました。

彼女は、自転車が必要な時は、
私のものを使っていました。

すると先日、息子が通う
スイミングスクールから
電話がかかってきました。

なんでも「ある男性が、
北野さんの自転車を見つけたので
とりに来てほしいといっている」と。
どういう話でしょうか?

ある男性は、学生さん用の
アパートを所有しています。

そのアパートの駐輪場に、
「チャイルドシートつきの自転車」があった。

男性は、「変だな」と思い、
住人の学生さんたちに、
自転車のことを聞いてまわりました。
そして、この自転車は住人のものではない
ことが判明しました。

よく自転車を見ると、
スイミングスクールのシールが貼ってあり、
会員番号が書いてありました。

その男性は、スイミングスクールに電話し、
会員番号を告げました。
そして、スイミングスクールから私に連絡があった。

私はその男性に電話して、
先日めでたく自転車が戻ってきたのです。

この話、ロシア在住28年の私にとっては
驚愕のできごとです。

もちろん、外国でも、
こういう話がゼロとはいいません。
しかし、日本では、こういう話をしばしば聞くのです。

その後、妻は自転車のカギをかけるように
なったのでしょうか?

以前は、「盗まれないから」といって、
カギをかけていなかった。

今は、「盗まれても戻ってくるから」といって、
カギをかけていません。

私は、モスクワ暮らしが長く用心深くなりました。

一方、妻は、日本人よりさらに
「平和ボケ」になったようです。

何がいいたいかというと、
「日本はいい国だ」ということです。

写真は今年のデンドロビウム

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クジラはむしろ増えている

2022-05-24 | Weblog

葛城奈海氏のメルマガより

いまだに叫ばれる、反捕鯨運動の声。

過去には、これらの理由により、
全種類のクジラにおいて、
商業捕鯨を禁止にされたり、
捕鯨を行う日本に対して、
大使館の前でデモが行われたり、

ネット上で、反捕鯨、反日本の
署名が集められたりされてきました。

しかし、
ちょっと待ってください。
捕鯨によってクジラが
減っているというこの話...

データを見ると、

実は、そもそも
クジラの数は減っていないのです...


(むしろ増えています!)

正確には、
『全てのクジラが減ってる』わけでは
ありません。


実は、一口に「クジラ」と言っても、
シロナガスクジラやマッコウクジラなど...

現在では、83ほどの種類の
クジラが確認されています。

その中で、絶滅の危機にあるのは、
十数種類。
ミンククジラ、イワシクジラなど、種類によっては、
人間が獲っても全く問題がないペースで
増え続けているものもあります。

しかし、欧米をはじめとする
反捕鯨国では、今なお、

「全てのクジラ」の捕獲を
禁止する条約が結ばれています。
これによって、深刻な問題も起きているのです....

例えば、
鯨は、人間の3〜5倍の魚介類を食べるため、
捕鯨の禁止によって、過度に保護されたことにより、
海の生態系が崩れかけている.....

増えている小型で、動きが早いクジラのせいで、
絶滅の危機にある大型のクジラの餌が、
なくなってしまっている


などなど、研究者の中では、
ある程度、人間がクジラを「間引く」ことが、
海の生態系を守るために重要と言われています。

では、こうした事実があるにも関わらず、
なぜ、今だに、
「日本人は残虐だ」
「鯨を取るなんてありえない」
といった、
反捕鯨の声が大きく叫ばれるのでしょうか。


P.S.
世界の人口が2050年には
90億人に達すると予測される中、

穀物の栽培面積が減り続け、
逆に、家畜肉の消費量は増え続けています。
それによって、
人間のための食料が足りなくなる...というのは、
今、さまざまなところで騒がれている問題。

各国が、食料を確保するために、
廃棄の食料を減らしたり、

昆虫などの新しい食料の可能性を探る
研究が進められています。
その中で、特にカギになってくるのが、
地球の7割を占める海の資源。

捕鯨は、その大きな解決策の一つ
になると言われています。

日本では5000年以上受け継がれてきた
捕鯨の文化。
欧米に言われるままの見方ではなく、
日本独自の歴史を辿ると、
日本人の精神性まで見えてきました....

写真は夜来香

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WFWP会長講演会・次の30年に向かって

2022-05-22 | ボランティア

 昨日は、創立30年を記念して、WFWP.JAPAN会長堀さんの講演会が大垣市のソフトピアジャパンで開催されました。まず、30年間の活動と全国大会の報告ピデオを見ながら澤田さんのアルパの演奏を楽しみました。南米の楽器です。

 堀会長の講演のテーマは、「世界を変える女性たち」「次の30年に向かって」。彼女は英語が堪能ですので、国連の会議にもよく出られます。国連への拠出金は、大統領により変わりますが、基本的に一位は米国。日本は二位でしたが、最近は中国が二位で、日本は三位。日本は血税が多くつぎ込まれているのに、五か国の戦勝国、つまり、常任理事国の一か国でも反対すると可決しません。ウクライナとの戦争にもロシアが反対するので何も前に進みません。いくら日本が訴えても「暖簾に腕押し」です。

 国連のNGOの部門でしか口を出すことができないのを嘆かれていました。世界中のファーストレディ連合を発足させて、GWPN(グローバルウーマンズネットワーク) で活動の糸口を見つけられています。多くのファーストレディを導くことができましたが、まだ何百万の女の子が性器切除を受けている悲惨な事実はなかなか変わりそうにもありません。

 その後、オペラ歌手の大熊さんの歌を聞きました。川の流れのようにも、アンコールのトゥランドットもとてもよかったです。

 会長を囲み、イタリア料理店でオムレツを頂きながら続きの話を聞き、送り出しました。東京の公立中学が荒れていて、小学生から塾に行き私立中学をめざさなければならないというのも困った事実です。講演の中でも、家庭崩壊のことにも触れておられましたが、私たちが目指す、「地球は一つの家族」の実現はいつになるのでしょうか。クラス半分以上が、いわゆるふつうの家庭でないのです。中には父親が何度も変わっていくというような・・・47都道府県があるのに、岐阜へなぜ?と質問したら、先着順らしく、早く依頼したからだそうでした。北海道は昨年から待っているとか。名古屋から30分という利便性もあるのでしょう。超多忙の会長は、オンライン会議も新幹線の中で参加されることもあるとか。

 会場の入口に岐阜県の功労者の一人、末松安晴博士の写真と顕彰された数々の記念品が展示されていました。末松氏は、東京工業大学名誉教授。東工大で、世界で初めての光ファイバー通信実験をされたことで知られています。恵那郡坂下町出身です。

 

アルパ演奏

堀会長

大熊さんのソプラノ

末松氏の顕彰

帰りはウフウフで(ウフはイタリア語で卵)

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公民館短歌会 175

2022-05-21 | 短歌

 昨日は午前中は公民館短歌会、午後は、餐燦の会と多忙に過ごしました。短歌会で添削の前に過去の歌人にスポットをあてるのですが、昨日は明恵上人を取り上げました。鎌倉時代の僧侶で、今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の主人公の北条泰時が帰依したという逸話がありますが、果たしてそのことを脚本家が話題に取り上げるかは、今後のなりゆきで分かりません。明恵上人は、あかあかと・・・の月の歌で知られていて、修行のためでしょうか。右耳を切り落としました。

今月の歌

木香ばら朝日にきらきら咲きほこる淡き黄色はわたくしの色   Hさん

 午後からは元新聞記者で笠松町文化協会会長の高橋氏の講演がありました。テーマは、「江戸時代の鮎鮨献上」。以前にも笠松町で似た内容の話を聞きましたが、かなり日数がたち忘れています。徳川時代に幕府に献上された鮎鮨についての研究です。最初は、家康が大阪夏の陣後、岐阜で鮎を試食し、所望したことに始まります。それから260年間、笠松町から5日間飛脚によって江戸城運ばれ、その記録が笠松町の高嶋家に残っています。4日間塩漬けし、4日間塩抜きし、ごはんを内蔵のあった部分に詰めます。固く押したのは真空状態に近い扱いと思われます。あまり美味しいとは思われないものを所望したのは、家康の権力の行使であったかもしれないと講師は結びました。政治的な理由もあったかもしれないということです。

 亡父の岐阜大学時代の教え子の一人に先代の山下鵜匠がいて、シーズンには、よく手作りの鮎鮨のを頂いていました。あまりおいしくはないと言っていましたが。

 

 

 

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沖縄の基地問題 2

2022-05-19 | Weblog

恵隆之介のメルマガのつづきです。

実は、沖縄は平均収入の
ランキングこそ最下位ですが、
億万長者数ランキングでは
大阪、兵庫に次いで全国7位。

そして、多くの金持ちの
不労所得は米軍基地の
軍用地代から生じているのです。

つまり、私たちの血税です。

「戦前から元々その土地を持っていた人に
 土地代を支払うだけなんだから
 当然のことじゃないか」

そう思われるかもしれませんが、
終戦後に基地となった土地の所有は
米軍への自主申告制。

そのため、多くの"自称"地主は
戦前の10倍以上の土地代で申告

普天間地主たちの主張を全て合わせると
普天間基地をあと3つ作っても
足りないほどの広さになると言います。

「うちはおじいちゃんが
 正直者であったために
 今もこんなに貧乏だ」

沖縄ではこう漏らす人も少なくないと言います。

基地があるから軍用値が支払われる。
辺野古への基地移設の反対運動が
盛んに行われるのも頷けます。

建設業者も反対運動で工期が
長引けば長引くだけ
何もしなくても国からの
料金は支払われ、こんなに
美味しい話はありません。

ここに目をつけたのが
国内の左翼活動家や
中国共産党です。

日本が沖縄に湯水のように
金を投下しつづける裏で、
中国共産党はじわりじわりと
沖縄での影響力を強めていたのです。

その結果、沖縄は今
県をあげて中国を崇拝する
目を覆いたくなるような
状態にまでなっていました。

沖縄は一体どこに向かっているのか…

近親結婚に原始共産主義… 中国に朝貢することで、王と一部の人間だけが富を独占し、一般人は自分の名前すら書けず、牛馬と同じ小屋に裸足で暮らす… など、その酷さは、琉球王国に寄港したペリー提督が「メキシコの労働者を除けば、これほどまでに悲惨な生活をしている民は、世界で見たことがない…」と手記に書き記しているほど…

一般には琉球王国は夢の国というイメージで語られていますが、全然違っていたということ。

そして戦時中の集団自決を日本軍が強制したというのも事実と違うみたいですし。

被害が多かったのは事実ですが、日本政府が湯水のように沖縄にお金を注ぎ込み、甘やかしてしまったのも事実らしいし。

われわれ日本国民、そして政府が沖縄に”後ろめたさ”を持ち続けたこと… 真実と向き合うことなく、湯水の如く金をバラ撒き、特別扱いをし続けたことで、沖縄はどれほど狂ってしまったのか...
左翼や巨額の利権に群がる人たち・中国共産党の思惑が渦巻く沖縄で、今、実際に起きている信じられないような出来事が・・・

遅れて咲くシンビジウム

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池田歌人 41号

2022-05-17 | 短歌

 歌誌を交換している池田町の小川恵子さんから、このほど年刊「池田歌人」41号が届きました。彼女は4月に開催された第27回日本歌人クラブ東海ブロック岐阜大会の実行委員長でした。選者もされているので、選者としての作品も紹介します。

花束にしても寂しきコスモスを天に放ればこの日の花火

 岐阜県歌人クラブ紙の県内市町短歌スケッチには、池田町の城跡についてのエッセイも書かれています。岐阜県池田町にも城跡がたくさんあり、その中の太郎ケ城跡の敷地にお住まいです。太郎ケ城の他に、片山城、池田城、小寺城、などの城跡があります。池田町には壬申の乱の遺跡もあります

誌上の作品より

火の玉の一期の初日呑みほしし硝子は半ば形うしなふ

葉の影にはぢらひて咲くうしろ影みどりひそけき藪蘭の花

麦畑の杭一本がさみどりに抗いながら沈みゆきたり

 

 

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沖縄の基地問題

2022-05-16 | Weblog

恵隆之介氏のメルマガより

沖縄の日本復帰50年の節目に、
琉球新報社は毎日新聞社とが
合同で行った世論調査を行いました。

その中で、沖縄に
在日米軍専用施設の7割が
集中していることについて

「不平等」と回答したのは、
沖縄県民の61%であったのに対し、
全国調査では40%に
とどまったことを取り上げ、

「過重な基地負担への温度差や、
 県外の認識不足が改めて浮き彫りとなった」
とまとめていましたが…

沖縄で活動する数少ない
保守系ジャーナリストの
惠隆之介氏はこう語ります。

「もしアメリカが
 全軍撤退などを
 いい出そうものなら

 沖縄の経済は
 根底から崩れ去ります」

以前琉球銀行で勤めていた
経験も持つ惠氏の計算では、

沖縄の軍用地を担保にした
融資額は最低でも1,000億は
くだらないそうです。

特に、移設の目処のたっていない
基地の土地を持っている人ほど
信用が高く、銀行も即融資をします。

そして軍用地の値段は、
毎年確実に上がり続け
今では戦前の216倍…

米軍基地、軍用地
沖縄にとって金のなる木
まさに油田のような存在…

現在では県外からの投資家も殺到し、
なんと、その中には中国人
含まれているというのです。

そして驚くべきことに、
沖縄県が上海や大連に出張し
軍用地投資セミナーを実施…

「軍用地は国有地に準ずるから
 安全確実な投資物件です」
とアピールしているというのです。

そして、沖縄の不動産屋が名義を貸し
我々の血税が中国の投資家に
湯水のごとく注ぎ込まれています。


一体どうしてこんなことが
平然と行われているのでしょうか…?

写真は、庭のベニバナトチノキ




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遠藤伸子・川鰭祐子・母と娘のチャリティコンサート

2022-05-15 | 文化

 昨日はチャイルドラインぎふ主催の遠藤伸子・川鰭祐子・母と娘のチャリティコンサートが、岐阜北コミュニティセンターで開催さましたので、友人に乗せてもらい出かけました。チャイルドラインぎふは、18歳までの子供のSOSを聞く専用電話です。中にはこれから歩道橋から飛び降りる寸前かかった電話もあったとか。「子供の権利条約」の精神を基本にした活動で、これは、1989年に国連で採択され、日本では1994年に批准されました。他に食品ロスの話題もあり、この日は未開封の食べ物を持参しました。有効活用してもらうため、毎年何百キロも集められます。

 川鰭さんは先日コンサートがありましたが、お母上の遠藤さんの公演を聞くのは久しぶり。たまたま後援会に入っていることから、先日電話で40分もお話しました。この日は車椅子姿かもしれないという予告通り、退院後一週間ということで車椅子でした。(遠藤さんの記事は、2008.4.19,2009.4.13,2018.9.9)

 でも椅子にかけながらも従前通りの張りのある美声でした。さすがプロ。親は、シャンソン、娘はジャズ。遠藤さんのお母上はクラシックの歌手でしたので、三代続きます。最初はジャズの川鰭さんの、サニーサイドストリート。そしてウクライナの国花という「ひまわり」。あの映画のテーマ音楽です。映画はよかったです。岐阜でも月末に再上映されます。テネシーワルツも素晴らしかったです。

 次はお母上の遠藤さん。セシボンに続き百万本のバラ。原曲はラトビアのものですが、作詞者は高峰秀子の夫君の松山善三氏。「生きる」は、手話を交えて歌われました。エビットピアスの「愛の賛歌」の次は、お二人で竹内マリアの「命のうた」をデュエットされました。最後には祐子さんの娘さん、つまり伸子さんのお孫さんの花束贈呈。涙ぐんでおられました。四代目も期待したいです。

 

四代目です

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三島由紀夫割腹事件のことで

2022-05-13 | Weblog

元自衛官の福山隆氏のメルマガより

昭和史最大のミステリー
「三島由紀夫事件」

1970年11月25日、
有名作家・三島由紀夫が
自衛隊の市ヶ谷駐屯地で
総監・益田兼利陸将を人質にとり
自身の演説を聞くことを要求。

集まったメディアや自衛隊員に
「自衛隊の決起」、「憲法改正」を訴えた後、
割腹自殺を遂げました。

一見すると、
日本の現状を憂いた三島が
憤死した事件のように思えますが、、

なぜ三島は
生きて日本を変えるのではなく、
自決という道を選んだのでしょうか?

もとより三島は
自衛隊の国軍化を夢見ており、
自衛隊の幹部や隊員と接触するなど
水面下で様々なアクションを起こしていました。

ところが、自決の前年に起きた
“ある出来事”をきっかけに
三島由紀夫は過激な方針を打ち出し、
市ヶ谷での割腹自決へ突き進んだのでした。

自衛隊や交戦権・自衛権をめぐって
憲法改正の議論でも、よく話題にのぼる第9条。

三島由紀夫は憲法9条について
次のように話しています。

「僕、憲法9条が全部いけないって言ってるんじゃないんです。
 人類が戦争しないってことは立派なことです。

 第2項がいけないでしょ。
 第2項がとにかく念押しの規定をしているんです。
 アメリカ占領軍が、日本の変な学者がね、
 逆解釈で自衛隊を認めているわけでしょ。

 そういうことをやって、
 日本人はごまかしごまかし生きてきた。
 僕は大嫌いなんですよ」

「僕が死んでね、50年か100年たつとね、
『ああわかった』という人がいるかもしれない。
 それでも構わん」

三島が問題視した
憲法九条第二項は次の内容になっています。

「前項の目的を達するため、
 陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。
 国の交戦権は、これを認めない」
自衛隊の国軍化を夢見ていた三島。

彼は憲法9条の改正のため
自衛隊の幹部や隊員と接触し、
水面下で様々なアクションを起こしていました。

あの事件の前年の10月21日にもクーデター計画を起こしていたようです。

写真は庭の芍薬

 

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籠原あき著 「あなたはどこにいるのか」(ロシア兵のおぞましさ)

2022-05-11 | 講演会

 満州からの引揚者の玉田澄子さんがかつて「大地の風」を出版され、今は同人誌の編集もされています。彼女の妹さんの籠原あき著 「あなたはどこにいるのか」が、友人を介して先日送られてきました。自伝的小説というべきでしょうか。私と同年であることに気づき、一気に読了しました。突然ロシア兵に襲われたことなどは、玉田さんの著書を思い出しました。同じ年に生まれながら私たちとは何倍もの苦労をされ、生還されました。(玉田澄子さんの記事は、2019.12.20)

 この小説は第四章まであり、第三章は、老人の回想という形で引揚時の苦悩が書かれています。著者は満州より引揚時は4歳ころでしたので、この章は多分周囲の大人から聞かれたものと推察します。岐阜県には渡満した人が1万名もあり、そのうち4割が亡くなられ、いたましいです。全国では30万程度で、岐阜は7位。飛騨の人ばかりです。やはり貧しかったのでしょうか。

 第三章は悲惨な内容で、ロシア兵の人倫にも劣る行為は、今彼らも老人になっているはずですが、恥も感じないのでしょうか。一部抜粋します。タイトル()の副題は私。

 ・・・やがて列車は広々とした対向する客車とすれちがった。相手側は移動するロシア兵が乗っていたようである。こちらからは客車の中は分からないが、相手側は無蓋車に若い女が乗っているのがわかったに違いない。突然避難列車が停車したのである。人々は怪訝な思いで、なんだろうと見回していた。すると相手側の客車からばらばらとロシア兵が降りてきて、無蓋車に乗り込んできたかと思うと、有無を言わさず女狩りを始めたのである。子どもたちの泣き声、女たちの悲鳴、引っ張られた若い女の泣き叫ぶ声、・・・・・・抵抗する家族は殴られ、娘を庇った父親は銃殺され、あたりは一瞬のうちに地獄絵と化した。・・・・・・ロシア兵に押し倒され、衣類をまくし上げられ、同胞の前で次々と凌辱されていくのである。大柄なロシア兵たちの露出した一物が別の生き物のように股間にうごめくのを、・・・・・・やがてロシア兵は奇声をあげながら引き上げていった。・・・・・・春秋社発行。294頁。

 

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