大切になさいましたね・・・
「お仏壇を処分しますのでお勤めして下さい。」
お亡くなりになる方が出れば家が空きます。
寂しくなります。
お参りさせていただいて暫しお内仏の前に座らせていただきます。
「よく、ここに座っておられたな~・・・」って思いつつ。
最後に見た姿もお内仏の前に座る姿でした。
「あ~、元気でよかった!」暫く会ってなかったので法務の途中にお伺いするとお勤め中。
また今度来よう・・・そのまま失礼したのが最後となるのです。
あ~、あの時声掛けていたら話せたのに・・・
そんなこんなを思い出しつつこの空間でお勤めする最後のひと時をいただいたことです。
「処分」っていう言葉の冷たい響きがいつも胸に引っ掛かるのですが、遺族の方々はその冷たい言葉に前に進む取っ掛かりをつくるのでしょうか・・・
誰も継ぎ手のない家・仏壇・・・
こんな状態が多くなるのでしょう・・・
「これが最後です」いつも自分に言い聞かせるように発する言葉。
でも、そう思いきれていないコイツがいるのです。
また今度・・・って簡単に別れてしまうのですから・・・
これが最後!そう思えば手を握って離さないのです。
離したくないのです・・・
この方は手を握ったらなかなか離してくださらなかった・・・泣きながらず~っと!
懐かしいです。
そんなことを思い出し、そっと胸元の前で手を合わせる時、あなたの温もりに出会います。
ここにいるよ!って・・・
願生ります。