月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

対戦相手

2012年04月17日 20時41分48秒 | 仏々相念(住職日記)

Best of best・・・

 

録り溜めていたハードディスクの録画タイトルを見ていると「天龍源一郎VSスタン・ハンセン」という番組が録れていました。

プロレスの試合ではなくトーク対談。

 

学生時代、プロレスは好きでよく観ていました。

私は全日本プロレス(ジャイアント馬場)が好きでした。

少年時代には宇和島にもよく興行にきていて連れて行ってもらったこともあります。

大学の頃にはスタン・ハンセンとブルーザー・ブロディーが全日でタッグを組むことになり親友ともの凄くもりあがったことも・・・

「今日、大津で試合なんじゃない?」と盛り上がり勢いで行ったことも・・・

試合終了後、ホールを出ると全日のバスが横付けされています。

「おっ、誰か出てくるんじゃない?ちょっと待ってみようか?」って言うなり向こうから馬場さんが・・・

「お~っ!!!馬場さん!すいません、握手して下さい!!!」

すると、お人柄ですね!二コッと微笑みながら握手に応じて下さったことです。

グローブのような大きな手でした。

その時確信しました、「この手で脳天カラ竹割りされちゃ~堪らんわ~!」って・・・

最近は全然観ないので分かりませんが、あの頃は本当に面白かったな~

テレビに食い入るように観ていました。

 

勿論、「天龍対ハンセン」も盛り上がる試合でした。

その両雄がトークしているのです。

やっぱり2人とも歳を取られました。

 

「当時、ガチンコで試合しているから今、こうして親友として話しができる」(天龍)

「天龍は、日本人レスラーの中でも対戦相手ではベストオブベストだ!」(ハンセン)

あ~、いい関係なんだと聞かせていただきました。

 

1対1のガチンコ勝負!

やっぱりこれが最高ですよね。

 

阿弥陀さまのお救いは1対1です。

「すべてのモノを救わずにおけない」とおっしゃいながらもまとめて全部いっぺんに!というものではありません。

1人1人を抱きしめていかんことには逃げ出すコイツがおるから・・・

立ち向こうて下さいます。

 

馬場さんもビックリの大きな大きな優しき御手に包まれて・・・


タンポポ綿毛(その後)のはなし

2012年04月17日 16時14分44秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

今朝、新しいバッグをかけた新入園児の女の子とお母さんが手をつないで川沿いの道を歩いているのをみかけました

お母さんは女の子に何やら話かけながら、つないだ手を軽く振り振り歩いています

幼稚園は楽しいかな?

お母さんと離れるときに泣かないでバイバイできるのかな?

ふたりのうしろ姿を見送りながら、娘のことを思いました

 

娘が幼稚園に入園したころ・・・

よく泣きました

「あ~~~~~~~ん」

「ママじゃないとやだ~」

家を出るときには泣かずにごきげんで出かけるのですが、とにかく【別れ】がつらいのです

ですから幼稚園の玄関では毎朝格闘です

先生方3人がかりで、私にしがみつく娘を引き離し、抱えられるようにして園の中へと連れていかれます

「大丈夫、お母さんは帰ってください!早く、見えないところへ!」

ベテランの先生にそう言われても帰るに帰れず、私は国道の木の陰から隠れるようにして娘の姿を追ったものでした

娘はというと・・・

園に入ると諦めがつくのか泣きやむと、主任先生がお隣の小学校の校長室(校長先生が幼稚園長を兼任されていました)まで御用をされに行くのにちゃっかり連れて行ってもらうのが日課になっていたようです

結局、夏休みになるころまで毎朝泣きました

 

たまたま昨日スーパーマーケットで幼稚園のI先生にお会いしました

「ま~、お久しぶりです、Мちゃんはお元気ですか?」

「先生、もう二十歳になります。今は関西にいます」

担任ではなかったはずなのに、名前まで覚えてくださっていました(笑)

 

あれから15年も経ったんですね・・・

 

「ママじゃないとやだ~」

と泣くことはさすがにもうありませんが・・・

今では、遠く巣立った娘に、毎朝

「起きてる?」

と電話をするのが日課になっています

・・・甘いかな?・・・

 

そうそう、娘が「あ~~~~~ん」と泣いていたお隣で、

「わ~~~~~ん」と泣いていた男の子のJちゃんは今どうしているのでしょう・・・

きっとJ君も立派な青年になられているでしょうね(笑)

 

お母さんの頭にしがみついているたんぽぽ綿毛がみんな飛び立つのは、もうすぐです