喜んどらいな~・・・
「な~、こうやってお勤めしたら亡き人も喜んどらいな(喜んでおられるよね)~!」
お参りなされた方が私に同意を求められます。
亡くなられた方がご縁をお勤めしていただいて喜んでいる・・・そうおっしゃるのです。
そうおっしゃりながら、さあ、後は住職の仕事!
私らは世間の雑事ごとでも話してます・・・ってお姿。
ワイワイ・・・ガヤガヤ・・・
ん~・・・
そうですね・・・
確かに亡き人は自らを御縁として皆が集って下さることを喜ばれるのでしょう。
でも、それは決して自らのために喜ばれるのではなく、そう言うあなたが御縁に遇うって下さったことを喜ばれるのでしょう。
「よう参ったね!私を御縁にようその手合わせてくれたね!」って。
「お経の功徳をいただいて救われるは、私ではなくあなたなんだよ」って。
世間の雑事に振り回されて生きる私たち。
アレがどうの・・・
コレがどうの・・・
そんな日常に生きる私をず~っと、ず~っと抱きしめておって下さる阿弥陀さま。
そこに出遇わせていただいた時、
「あ~・・・そうだったんですか!」って喜ばせていただくコイツがいることです。
亡くなった方は仏さまのおはたらきとならせていただきます。
よう、参ってくれたねって喜びつつ、
何よりもコイツが出遇って喜ぶところを喜んで下さるのでしょう。
よう気付いてくれたね!
ただでさえ落としはせん身ながらも、尚、抱きしめて下さるのでしょう。