月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

剣士之道

2012年06月09日 19時54分16秒 | 仏々相念(住職日記)

大きくなるな~・・・

 

久しぶりに会う御門徒の子ども。

ちょっと会わないうちにグ~ンと大きくなりますね。

ビックリします。

 

赤ちゃんの頃からお婆ちゃんの御縁でよくお参り下さいました。

勿論、お母さんや曾爺ちゃんや曾婆ちゃんと一緒に・・・

「主人が亡くなるまでは子や孫の御縁をいただいては徳正寺様にもよくお参りさせていただきましたが、連れて行ってくれる人がいなくなりましたのですっかりお参りもできなくなりました。」

「そうでしたね。本当によく遠方からお参りしていただいていましたね。お陰でお孫さんや曾孫ちゃんも一緒にお参り下さっていましたもんね。当時、バタバタ走り回っていた子もこんなに大きくなるんですもんね。時は流れていますよね。」

中一と小四。

 

お婆ちゃんがおられたらさぞ喜ばれるでしょうね・・・

でも、このお婆ちゃんの御縁がなかったら、このお母さんやこの子たちは本堂に参っていただろうか・・・

辛く悲しい御縁ではありましたが、お陰で阿弥陀さまの薫りがする空間に参る身になって下さったことです。

悲しいけど、歩んでいける力をいただいておられます。

 

お母さんは、現役バリバリの剣士。

剣道四段の腕前で今でも活躍されておられます。

子ども2人も剣道をされているとのこと。

お兄ちゃんは中学の部活でも剣道をされており、先日初の総体予選に選手として出場されたとか・・・

「中三の子に勝てたんですよ!もう、思わず声が出てしまいました、おっしゃ~!って・・・」

「力、入りますね!」

 

剣道って声を出したらいけないんだそうです。

でも、力が入りますもんね!坊守もいたく共感していました。

「もう、肩が凝っちゃって・・・」

「自分がした方が楽ですね。」

「ホントに・・・」

 

また今度会うことが出来ればどんなになっているのでしょうか・・・

「一緒に参っていた曾爺ちゃん、憶えてる?」

「はい、憶えています。」

これからも沢山いろんな事を経験して大きくならしていただくのでしょう。

心もお育ていただこうな~・・・

みんなで一緒に座った薫りを大切にしつつ・・・