月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

素敵な贈り物のはなし

2012年06月26日 21時00分49秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
大阪のお友だちからの贈り物です

以前も送っていただきましたが、本当にかわいくて丈夫で使い勝手がいいので、おうちのあちこちで重宝しています

今回は新作もあり・・・WAO!

ご法話の原稿を作り始めると、あっという間に机の上にお聖教はじめ本や資料が積みあがります

他にもペンやマーカー、付箋に電子辞書、ICレコーダー・・・・

こんなただいまの状態をお友だちは知ってか知らずか、ちょうどよい大きさのかごを作ってくださり、わざわざ送ってくださったのです

いよいよ、あさってから本山常例布教のご縁です

机も心も整理して・・・行ってまいります

ありがとう!Hさん

浄土真宗

2012年06月26日 19時16分15秒 | 仏々相念(住職日記)

あなたの御手のなかで・・・

 

いろんな方がおられお話しさせていただくと

「あ~、この方はこの様に歩んでいるんだ・・・」って話しの内容から思うことがしばしば・・・

 

幼き頃の寂しい体験からなんでしょうか・・・

自分を誇示するような言動を押しつけられる感じがします。

「信じれるのは自分だけ・・・」みたいな感じの・・・

 

別に私がどうこう言うことではありません。

その方が自ら歩んで来ての今の想いなんですから・・・

「あ~、そうなんですか・・・」って話すことです。

 

「お前は、仏を信じるのか?」

「勿論、私にはこれしかありませんから・・・」

「そしたら、今、俺がお前を殴ろうとしたら仏は俺の拳を止めることが出来るのか?」

「止めることが出来ないでしょうね・・・」

「そんなことではいけんじゃないか!そんな仏を信じるのか?」

「この阿弥陀という仏さまは、あなたの拳を止めることが出来なくても私と一緒にその痛みの中で泣いてくれるでしょう。だから私は立ち上がることが出来るのです。」

 

宗教とは、除災招福するものである・・・

そんなところでこの浄土真宗もみられておられるのです。

何もかもごちゃ混ぜ。

俺が祈っているんだから・・・

俺が手を合わせているんだから・・・

俺が行動しているんだから・・・

これだけのことしているんだから何か返してくれるのが宗教だろう! 

なんで痛い思いをせんといけんのか・・・

そんな結果なのに仏なんか信じるのか・・・

 

いろんな縁に触れていろんなことが起こってくる。

決して「運命」みたいなモノで決めつけられた人生ではなく、いろんな縁によって・・・なのです。

病気にもなるだろうし、事故にも遭ったりするでしょう、ケンカだってする・・・

己が煩悩引っさげながら歩むんですから、いろいろあります。

どこまでも「それほどの業」を持って生きるコイツを一人にすることが出来ず、

お前が地獄に堕ちたいのであれば、私も一緒に堕ちようと共に歩んで下さるのが仏さまなのでしょう。

 

一緒に泣いて下さる仏さま・・・

出遇えてよかった!

 

どれだけの人を殴った拳か知りませんが、その拳も痛かったでしょうに・・・

「み仏はおわします・・・今、ここに」