ガォ~・・・
夕方、テレビを見ていると砂漠の住人が出ていました。
トカゲ・虫・蛇・植物・・・・
熱い熱い砂漠の地で生き抜きます。
砂漠の表面は70度。
トカゲは熱い表面を駆けます、「ドリャ~!!!」って感じで・・・
すると、最後には加速がつくのでしょうか2足走行になるのです。
これも、熱い表面から身体を遠ざけるためだとか・・・
でも、いつまでも走れません。
停まると、右前足と左後ろ脚を同時に上げる・・・
地面に着いている足が熱くなると逆をパッと上げるのです。
足の長い虫は、とにかく走る!
熱いから高速で走るのです・・・
「どこまで行くんや~」って問いたくなるほどに懸命に駆ける。
それぞれがそれぞれにそこで生きているのです。
御参りさせていただいたご門徒宅には元気な同級生お婆ちゃんコンビが御参りでした。
「80を越えると身体の機能が衰えるのがありありと知らされます」
そうおっしゃいますが、顔の肌艶もいい色をされておられます。
間の休みには、ちょっとした武勇伝を聞かせてくれるのです。
「ツワブキを取りに行こうと相棒を誘ったのですが山は嫌いと断られたので一人で行ったんです。
山と言っても道路からちょっと入ったところ・・・
自転車を押しながらお目当ての場所まで行っておると側でガサガサと音が聞こえるんです。
なんだろうと思いジ~ッと見てみると大きなイノシシ!ま~ビックリしました。
イノシシも私に気付き目と目が合ったのです。イノシシと目が合ったら目をそらすといけないんだそうです。
目をそらした瞬間に飛びかかられるとか・・・弟の話を思い出し、
これは睨みあいじゃ!そう思いギ~っと睨みつけているとイノシシがちょっと目を逸らせたのでここじゃと思い、
ガオ~~~~~~~!!!!!
って大声あげたの。
するとな~イノシシ、跳び上がったで~!
でも、足を傷めたらしくその場にジッとしてました。
恐ろしくなったので帰っていたのですが、折角ここまでツワブキを取りに来たのにって思うとまた、引き返したのよ!」
もう、大爆笑!
「かいじゅうたちのいるところ」っていう絵本に出てくる主人公マックスのように、両手を大きく上げて「ガオ~」ですから・・・
私も跳び上がりそうでした・・・
マックスがかいじゅうたちを従えるように、イノシシを従えるおばちゃんを想像することです。
おばちゃんも一生懸命に生きるのです。
イノシシも又しかり・・・
みんなそれぞれにそれぞれのところで生き抜きます。
帰り際、「おばちゃん、もう危ないから山行かれんよ!」
「そうですね、怖いからもう行きません!」ってニコニコニコニコ。
流石、マックス!
今日も私のところで有難く生かさせていただきました。