月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

永遠之光

2013年03月09日 20時52分11秒 | 仏々相念(住職日記)

お見通し・・・

 

ご門徒宅にお参りすると家族中でお礼に着いて下さいました。

久しぶりにお会いした長男さん、

「お久しぶりですね。メガネを変えたんですか?ヨン様みたいですね。」

「あはは・・・ちょっと太めですけど・・・」

「ヨン様といえば微笑の貴公子って言われてましたね。」

「そうでしたね。腹の中は分かりませんけどね。」

「ホントに・・・」

そんな会話のやり取りがあったのですが、

それを聞くなり速攻で後ろからお母さんが・・・

「でも、例え腹の中が汚くてもそれを抑え接していきたいものです。

腹の汚さそのまんまを押し出すような姿にはなりたくないですね。」

 

頷きっぱなしです、コイツ。

コイツのことを言って下さっているような会話でした。

 

どこまでもコイツの姿、「外面住職」

申し訳ないことです。

 

お参りさせていただいたこの村には布教所が昔からあったそうです。

今は建て替わって外も中もきれいになっているのですが・・・

昔の宮殿とかもきれいに保存されており

阿弥陀さまはきれいな箱を仕立てられそこに収められてあります。

この阿弥陀さま・・・

観たことがありませんでした。

で、総代さんに一度観せていただきたいとお願いしていました。

 

「住職さん、今出してますから・・・」

「ありがとうございま~す。お参りさせていただきま~す。」

 

本堂に入ると前机の前に御安置してくださっていました。

キラキラ…キラキラ・・・

「お~、お~!!!いいね~」

 

ひと時、御前に座らせていただきながらマジマジとその御姿を拝見したことです。

先程の会話の後です・・・

尚のこと有難くて・・・

 

分かってる・・・

心配はいらんよ、私がいる・・・

必ず、救う、まかせてくれよ・・・

 

阿弥陀さま・・・温かく円かで背中がありません。

コイツに見せる背中が・・・

 

歴代の住職や人生の先輩方が大切に手を合わされた阿弥陀さま・・・

涙が出ます・・・