月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

彼岸之縁

2013年03月15日 21時35分30秒 | 仏々相念(住職日記)

寒かったね~・・・

 

今朝は大霜。

また、冬に逆戻りって感じでしょうか。

着込んで、着込んで彼岸参りスタート。

 

電気ストーブがコイツに向かうようにセッティングされてあったり、

座布団を電気絨毯で温めてくれておりコイツがお参りすると温まった方を上に、

温かいお茶、

栄養ドリンク・・・

 

「今朝は寒い中、ご苦労様です」

 

どこにお参りしても・・・

すいません・・・

ありがとうございます・・・

そんな頭が下がるひと時をいただいたことです。

 

ご門徒のお婆ちゃんと話していますと

「ご院さん、もうじきお迎えが来ます・・・」ってニコニコ微笑まれます。

お迎えはもうすでに来ておいでになるのにな~って思いつつ、

どこか他所事に聞こえてしまう言葉です。

でも、その年齢になって感じることもあるのでしょう・・・

こんなぺーぺーが人生の大先輩に向かって分かったようなことを言うのもなんだか烏滸がましく思うし・・・

 

夜の御法座の時、

何気に言った「お迎え・・・」っていう言葉のニュアンスにホッとするコイツがいました。

そうか・・・いまここのお迎えか・・・

このコイツの為のお迎えであったと聞かせていただく時、

何とも何とも安心、安心でありました。

 

乗り物のチケット握りしめるようにお念仏申すコイツ・・・

力入れるコイツの手をそれすら必要でないと優しく包んでくださる。

案じることはいらんぞ・・・

何も心配はいらんぞ・・・

お前を、お前を必ず我が憩いの家(極楽浄土)に生まれさせるぞ・・・

 

そのわが真実の親の車に乗せていただいているコイツの人生でありました。

何もかも仕立て上げられた最高の車・・・

 

安心して今日を生かさせていただきます。