月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

弥陀之心

2013年03月29日 20時02分24秒 | 仏々相念(住職日記)

帰れよ・・・

 

阿弥陀さまの御心は親心。

とってもあったか~い御心なんですよね。

そんな御心に出遇える人生であってほしいものです。

 

長~い春休みもいよいよ後半。

これぞウチの空気と言わしめる娘の存在。

賑やかにしてくださいます。

また来月になると寂しくなります。

 

今日で家を出て丸々2年目・・・

すっかり慣れたのでしょうね、こちらも何となく安心してます。

人生の先輩のご門徒が、「すぐ慣れるから・・・そのうち、又帰るんかって言うようになるよ。」

そんなもんかな~って聞いていましたが、

まだ慣れないにしてもここにいない日常の過ごすリズムが定まってきたりもしています。

 

当時、娘をおいて帰るまでは、

あ~だこうだと言っていました。

こうせんといけんよ・・・

ああせんといけんよ・・・

しつこいくらいに言っていました。

 

でも、別れる時はやっぱり辛くて・・・

「いつでも帰っておいでよ・・・」って言っているのです。

内心は一緒に連れて帰りたい思いいっぱいに・・・

帰れよ・・・

帰れよ・・・

その思いいっぱいに接していくのです。

 

捻くれて考えるとコイツの為なんです。

寂しがるコイツの為に・・・

どこまでもそうでして・・・

情けないことです。

 

阿弥陀さまは願ってくださいます・・・

こうもすれば喜ぼうか・・・

ああもすれば喜ぼうか・・・

何度も何度も呼びかけて下さいます。

すべてはこの浄土に帰ってほしい一つの為に・・・

何もかもすべて整っているこの浄土に・・・

南無阿弥陀仏の御呼び声となり「帰れよ」と至り届いて下さるおはたらき。

 

至り届いとって下さる・・・

いまここに至って下さっているのです。

ゆさぶり通しにゆさぶって下さっている・・・

「おい!ここにおるぞ!ここに・・・」って。

 

我が称えるお念仏ではありますが、

「帰れ」の親心に出遇いつつ、

我が帰る御浄土があったことを気付きながら

この人生、歩ませて頂こう。

 

辛いことの多き人生でありますが、なんと心強いことでした。

 

さあ、一緒に御念仏申しましょう、

「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」