月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

震災二年

2013年03月11日 20時03分28秒 | 仏々相念(住職日記)

どこまでも・・・

 

東北の震災より2年が経ちました。

目を閉じるとニュースでの津波の映像が鮮明に映ります。

防波堤も家も船も車も人も・・・

言葉を失っていました。

 

どうしよう・・・

 

数日後の初老の方へのインタビュー・・・

「残念です・・・」

歯を食いしばりつつ、一言だけ残し立ち去られた。

強烈でした・・・

今も残っています、あの方の声・姿。

 

自分が重なっているのでしょう・・・

残念に思っているコイツが重なるのでしょう。

そりゃそうでしょう、

己の人生掛けて積み上げてきたものが一瞬で消えるのですから・・・

これだけあったら大丈夫、

そう思っていたものが一瞬で・・・

諦めきれないコイツ・・・

 

この日以来・・・

どうしよう・・・

どうしよう・・・

南海大地震が来たら・・・

 

2年間、心の中で思わない日はありませんでした。

どうしよう・・・

どうしよう・・・

 

これからも解決着かずの人生を送るのでしょうか・・・

直ぐに消えてしまうところに依り所を求めるのか・・・

 

どうしよう・・・

どうしよう・・・

 

こんなコイツの人生、

ことに憐れみ給う親心・・・

 

響き流れているのですね。

 

今日のお昼、地震がありました。

暫し、避難方法・避難場所等々話したことです。