月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

花冠のはなし

2013年05月04日 22時26分40秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

足もとで揺れるシロツメクサに気がついて・・・ふっと、子どもの頃のことを思い出しました

 

田んぼのあぜ道に座って、シロツメクサやレンゲで花冠をこしらえたこと

カラスノエンドウのお豆さんで笛を作って吹いたこと

田んぼの溝に葉っぱの舟を浮かべて競争したこと

忍者ごっこで石垣をつたって登ったこと

きれいな木の実や石ころを拾ってポケットに集めたこと

 

こんな風に、毎日お外で遊んでいました

そして・・・

 

きれいに編めた花冠が、次の日にはすっかりしおれて、悲しくなったこと

上手に鳴らない笛の方が多かったこと

葉っぱの舟が途中で止まってしまったり、速い流れに追いつけなかったこと

石垣の穴から蛇が出てきて驚いたこと

ポケットの宝物も、入れっぱなしで忘れてしまってたこと

 

 子どもの頃、大事なことを自然の遊びの中で知りました

 

 

 

 


完食運動

2013年05月04日 20時34分19秒 | 仏々相念(住職日記)

有難くいただきます・・・

 

有り余るほどの食事。

確かに足り苦しいよりはいいのかもしれません、いただく方にしては・・・

気を遣わなくてもいい・・・

安心して食べれる・・・

でも、その結果・・・

美味しい料理も粗末になってしまいます。

 

きれいにいただいていますか・・・

美味しくいただいていますか・・・

 

昨日の新聞の記事で中国の話題。

沢山の料理でおもてなしをするのが美徳とか・・・

他所の話ではありませんよね、我国もそうなんでしょう・・・

 

食べたくても食べれない人がいる。

金銭的に・・・

健康的に・・・

あるいは・・・

 

そんな中でよくよくに縁あり今日の糧をいただける。

オレがじゃなかった・・・

いろんなお力をいただいて今日の糧がある。

そう気付くと感謝せずにはおれません。

 

食前の言葉、食後の言葉を言っていますか・・・

儀礼的なことで終わってしまっては申し訳ありません。

自分が聞かないと・・・

 

いのちを食らっています。

己がいのち長らえんために・・・

ガツガツと餓鬼のように・・・

 

口の中に入るいのちもまた生きたかったいのち・・・