ハイ、ナンマンダブ・・・
耳が遠くなったお爺ちゃんがお参りされていました。
隣には奥様が座られ通訳なされます。
「おじさん、幾つになられたんですか?」
我感ぜずに座られるご主人・・・
「83になります」って奥様が返事下さいます。
「あ~、もうそんなになられるんですね・・・」って、おいしいお茶をズズズズズ。
間々のお休みの間にお経さんの確認。
「次の御経は何ページ?」
「ここですよ、43ページ」
ありがたいです、一緒に御経さん開けてくださって。
このお爺ちゃんのお念仏、
「ハイ、ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・」ってよろこばれます。
「ハイ」がつくのです。
リンが鳴っても・・・
お勤めの間でも・・・
皆さん一緒の時でも・・・
「ハイ、ナンマンダブ・・・」
念仏は親の呼び声子の返事
親の声が響き流れるのでしょう・・・
「必ず救うまかせよ、ここにいるから、一緒にいるから・・・」
お念仏って温かいですね。
衆生ごとにとおはたらきです。
ひとりひとりの前に御立ち向かいくださる。
一人ぼっちのあなたを・・
傷つき泣くあなたを・・・
救わずにはおけないんだと一緒に涙し優しき微笑みを浮かべつつ・・・
ここに・・・
そう、あなたを喚んでおってくださるのです。
「ハイ、ナンマンダブ、ナンマンダブ・・・」
もの凄く和むコイツがいました。