向き合うと・・・
長き道を共に手を携え歩み来た人生。
幸せでしたね・・・
そう呟かずにはおれないひと時でした。
母は身体が弱かったので父がいなかったら長生きできなかったでしょう・・・
そう息子様に言わしめる2人の姿は素晴らしいものだったのでしょう・・・
いつも2人でした。
寄り添うように、
思い合うように、
支え合い語り合う。
夫婦というものはこういう生き方になるのだと教えてくれるようでした。
控室にて座り休ませていただいているとコイツの視界にコイツの雪駄が入ってきます。
ホールの方が親切に靴箱に入れてくださりスリッパと交換して下さっていました。
話す相手もいなかったものですから暫くジ~っとコイツの正面の雪駄を見ていました。
しっかりと鼻緒を足の指で挟みます。
転ばんように用心して・・・
挟む指はそのまま大地を掴む感じで力を入れます。
コルクでできた安物の雪駄・・・
熱いアスファルトの上・・・
雨の水たまり・・・
積もった雪・・・
コイツを支え歩けるように寄り添ってくれています。
自分が形を変え寄り添ってくれる。
コイツの人生に沿ってあなたがいてくれるんだね・・・
ありがとう・・・
お陰で今日もあったか~いひと時をいただいたよ。