『戦火のなかの子どもたち』
岩崎ちひろ・作 岩崎書店
今日のご法事の休憩時間に、宇和島空襲の話を聞かせていただきました。
焼夷弾が降ってきた時のことを、幼いながらに覚えている・・・
負ぶってもらって逃げた・・・
まだ学校にも上がらない幼児の頃の記憶だそうです
消えないのですね・・・
70年近く経っても・・・
ある人はこう話されました
暗闇の中、橋の下で焼夷弾の降るのを見た記憶が残っているから・・・星空は嫌い、と
以前、いわさきちひろ美術館を訪れた時に、ちょうど『戦火のなかの子どもたち』の原画展をやっていました
この絵本は初めて読んだのですが・・・
展示されてある原画の前で、泣けて泣けて、仕方がないほど泣きました
こんなことは、これまでではじめてでした
何を守るための戦争なのでしょう・・・
何を奪うための戦争なのでしょう・・・
どうか、今も・・・これからも・・・
世界中の子どもたちの
あの柔らかな頬が傷つきませんように・・・
あの澄んだ瞳から悲しみの涙が溢れませんように・・・
あのあどけないくちびるが憎しみにゆがみませんように・・・
あの小さい指を握る手が離れませんように・・・
やさしく、暖かな記憶に満たされますように・・・