月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

ちりり…のはなし

2013年08月25日 20時08分47秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

ちりり…

ちりり…

ちりん…

ちりん…


暑い京都、本願寺さんの前を歩いていると、風鈴の音が聞こえます

あら?

と思い見上げると、門前町のお店の軒先に風鈴が揺れています

お仏具のおりんを逆さまにして作られた風鈴(おりんちゃん)はとてもいい音がします

風鈴の音を聞くと、風を感じて、涼やかな気持ちになりますね

他にも、とりどりの風鈴も吊るしてありました


「安穏」

「世の中安穏なれ」

のことばが風に揺れてくるくる舞います


世界中の人々に、心地よいやさしい風が吹くといいですね


ちりり…

ちりん…


 


 


心之貯金

2013年08月25日 20時00分02秒 | 仏々相念(住職日記)

貯金引き出して・・・

 

優しい空気に包まれます。

優しいよな~・・・

 

一緒にお勤めして下さる浄土三部経。

御経の区切りにはお念仏がこぼれる。

「ナマンダ~ブ、ナマンダ~ブ・・・」

 

ご法事にしてもご法要にしてもお念仏の声が少なくなってきました。

何とかしなければ・・・

コイツなりにお味わいさせていただくもなかなか難しくて・・・

 

そんな中・・・

コイツも聞かせていただいたお念仏の声。

温かいな~・・・

優しいよな~・・・

円かに穏やかに微笑まれる御立ち向かいの阿弥陀さまを拝ませていただくと涙が溢れます。

疲れているのでしょうか・・・

お念仏って有難いです。

 

そんなことを思いつつお勤めさせていただいていると

以前紹介した「心の貯金」を思い出しました。

愛媛新聞のつぶやきに紹介されていたものです。

 

99歳のお婆ちゃん・・・

 

「人から優しさをもらったとき

こころに貯金をしておく

寂しくなったらそれを引き出して元気になる

年金よりいいよ」

 

お念仏を聞かせていただきながらそのつぶやきを思い出していました。

 

今日もいただいた優しさをこころに貯金しておきます。

これからも寂しいこと、辛いこと沢山ですけど

引き出しながら

この空気を胸に大切に歩ませていただきます。

 

ナマンダ~ブ・ナマンダ~ブ・・・