月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

妹之幽霊

2013年08月18日 20時10分51秒 | 仏々相念(住職日記)

偶には・・・

 

以前はよく妹が出て来ていました。

それが最近は出なくなりまして・・・

「安心したんでしょうかね~」

亡き人が亡霊となり出てくるという。

あまりにも最近姿を見せないので「偶には姿を見せなさいよ」って言うんです。

 

その方が感じ仰ることですからコイツには言うことはありません。

「そうですか・・・」

 

この季節、よくある話です。

涼しくなって嫌いじゃないです、コイツ。

 

でも、よくよく思うのに霊だの幽霊だのってなると信じるけど

仏さまのことになると信じることもなく突っかかります。

なんででしょうね、寂しいかぎりです。

 

霊だの幽霊だのとなると自分に重なり考え易いのでしょう。

自らの心の有様・・・

見つめたくない心の有様・・・

チラチラと見え隠れするホンマの有様・・・

そのホンマが見えるとなるほど霊だの幽霊だのって頷ける。

恐ろしきホンマの有様。

そんな自分だから他の人も・・・

 

そう・・・自分の姿でした。

 

阿弥陀ほとけは、「必ず救うまかせよ」とず~っとおはたらき。

必ず救うと仰るのですから・・・

力もないコイツが「救う」と言うのではありません、

阿弥陀ほとけが仰るのです。

 

迷いの姿になりたくてもなることができないコイツ。

考えもつきませんが・・・

 

救われようもないコイツが救われるのだから不思議なのです。

 

間違いなく救われるコイツ。

その方の妹さんも・・・