真夏之色

いい天気だね・・・

朝、窓から見える青々とした空。
暫し新聞も開けず空を見上げていました。
暑くなるのかな～・・・

南にあるJ町にご縁をいただいてお参りしました。
この町に行く海岸線は大好きで、好きな音楽を聞きながら気持ち良く走ります。
空も海も夏色になったな～・・・
キラキラする水面を見ながら夏を感じていました。

切ないご縁です。
火葬場での炉のボタン・・・
押すのを躊躇する喪主様、分かるな～・・・
これ押さなかったら、貴方の顔を見ることができる。
これ押さなかったら、貴方の手に触れることができる。
歯を食いしばりながら押すのです、皆・・・
そして、姿の見えない貴方を探してしまうのです。

「大丈夫、ここにおるよ・・・」ってキラキラ光るひかりがこたえてくれる。
だから顔を上げてみよう！
流れる涙もそのままに・・・
あなたがいて本当に良かった！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

紫陽花のはなし

本堂にお飾りするために、お隣のおばちゃんのお庭の紫陽花を三本いただきました。
黙って切るのは申し訳なくて
「おばちゃーん、紫陽花ちょうだいね～」ってひとりごと。

おばちゃんのお庭の紫陽花は、主を亡くした今年も変わらずに、きれいな濃いピンク色の花をいっぱい咲かせています。
雨上がりで葉は艶やかです。
去年と同じです。
けれど、おばちゃんはいません。
今は仏さまとなっていただいて、わたしのことを励ましてくださり、案じてくださり、そして、紫陽花の花を咲かせてくださっているのでしょう。

ありがとう。おばちゃん。
ねえ。阿弥陀様にお飾りしたお花、きれいでしょう。

まあるい紫陽花の花が、優しいおばちゃんのお顔に見えました。

煩悩障眼

なんやかんやと・・・

よくお参りして下さっていたご門徒さんの４９日。
仏間に入らせていただくと視界にそのご門徒さんのような姿が・・・
「えっ」
故人の妹さんでした。
「やっぱり姉妹ですね。一瞬Ｋさんかと思いました。」
「優しい姉でした・・・」

初めて交わす会話でした。
優しいＫさんでしたので、皆穏やかにひと時を過ごさせていただきました。

そんななかにひと時座らせていただくと、
平生、バタバタセコセコ生きる私が見えてしようがありません。

あ～だ、こ～だと理由付け・・・
理想ばかり掲げては自分正当化のためにいい訳しっぱなし・・・
嫌だな～・・・

Kさんの遺影が優しく微笑んでおられました、「分かってるョ」って・・・
優しい方だったな～・・・　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

修行之礎

３年か～・・・

可愛い、可愛い幼女のご縁でした。
小さな、小さな棺の中に今にも起きそうな姿だった。

その日のことをツラツラ思い出さしていただきながら仏さまの御前に座らせていただいた。
この部屋で肩を寄せ合い、若いご夫婦も頑張っておられるのだと思うと曲がっている背中が伸びるようでありました。

あまり話すこともなく失礼したのですが、いろいろ思われた２年間だったのではないでしょうか・・・
同じくらいの女の子に出会うと自らの子と重ね合わし、
「あ～、もうこれくらいになっているのか・・・」って・・・

壁に掛かってある写真を見上げながら呟く時もあったかもしれません。

そのしんどさのなかの日々は、
貴方の顔をきっときっと優しい顔にしてくださり涙する人に勇気を与えてくださるのでしょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＋＝

あの人のために・・・のはなし

ちりめんのお細工物の香袋を作るのにはまっています。
今は蓮の花のお香袋を作りかけているのですが、義母が「私も何か作りたい」と言うので、比較的簡単にできる柿の実のお香袋を一緒に作ることにしました。
といっても、お針仕事は嫌い！というのが義母の口癖・・・その上、目も見えにくくなっているので大変です。
でも、せっかくやる気になったんだから楽しく可愛く出来上がればいいかなと思って、型紙をとって、布にしるしを打ち、裁断するところまではわたしがやって、あとは縫うだけにしてあげたら、とってもはりきって昨日は葉っぱのパーツを縫い、今日は実の部分を縫い合わせろところまで進みました。！
しかも、お母さんと二人の妹さんの分と、自分のと・・・合計４つ。
そう、誰かに差し上げようと思うと、ますますやる気がでるのです。
きっときっと、喜んでくださるから、がんばって！

そういえば、わたしも数々の作品を作ったのですが、自分のために作ったものは少ないような気がします。
「あの人、喜んでくれるかなあ」って思うと、どんどん針が進むし、楽しいんです。
自己満足の世界かもしれませんが・・・

さて可愛い柿の実ができあがったら、画像をアップしますね！