月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

三種之人

2010年06月25日 20時13分56秒 | 仏々相念(住職日記)
私は・・・

この世には三種の人がおられるんだそうです。

1、岩に刻んだ文字のような人。
  しばしば腹を立て、怒りを長く続け、刻み込んだ文字のように消えることがない人。

2、砂に書いた文字のような人。
  しばしば腹を立てるが、その怒りが、砂に書いた文字のように、速やかに消え去る人。

3、水に書いた文字のような人。
  他人の悪口や不快の言葉を聞いても少しも後に留めることもなく温和な気の満ちている人。

私は、1番かな~・・・
本堂のお荘厳をさせていただきながら歯を食いしばっている私がいます。
こんな綺麗なことをさせていただきながら・・・
って仏さまのお顔を見上げては申し訳なく思うことです。

当に刻み込んで、刻み込んでの私でありました。
消せないまま生き行く私を優しく撫でてくださるあなたに出遇えました。

昨日今日

2010年06月24日 22時07分42秒 | 仏々相念(住職日記)
まさか、ねぇ~・・・

分かっているようで分かろうとしない命のはかなさ。
大切に生かさせていただかなならんとは思うのですが・・・

相変わらず坊守と「龍馬伝」を食い入るように見ています。
DVDに録りだめしては気合いを入れて・・・

当然、亡くなる年月日・歳が分かっている。
爽やかに笑い・泣き、人々を勇気づける、不安を抱えながら・・・
駆ける・・・
「今」を大切に、そして未来を見据える・・・

涙が出てしょうがないのです。

なんでそんな生き方ができるのでしょう・・・           

千日紅のはなし

2010年06月23日 22時09分25秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
ご門徒のYさんは境内の花壇によくお花の苗を植えてくださいます。
時折、肥料も持参されてまいてくださいます。
おかげで今はヒマワリとハツユキソウがきれいに咲いています。

今日もYさんとバッタリ出会って、しばしお花談義。
「千日紅の苗をたててあるから、お寺の花壇のあそこに植えたらいいわよ。仏さまのお花のあしらいにちょうどいいしね」
と、また一鉢いただきました。
「またいい時に植えに行ってあげるから、お水だけあげててね」
まったくもって、至れり尽くせりです。

境内にお花が咲いているととっても明るい感じがします。
この夏は、紫色の千日紅がまたいちだんと境内をにぎやかにしてくれることでしょう。

Yさん、いつもありがとうございます。

怪奇現象

2010年06月23日 20時28分45秒 | 仏々相念(住職日記)
「そりゃ~大変やん!」・・・

しんどいんでしょうね~。
コツコツ・・・っていう杖の音が毎晩するのだそうです。
いくら言い聞かせても納まらないんだそうです。

ご本人はそういう感覚の中にいることは間違いないのでしょう、それが気分的なものであろうとも・・・
私には分からない感覚であります。
正午に掛かってきた電話は永遠と1時15分まで続きます。
何回もお聞きした話が続きます。

私から申し上げることもなく、ご本人が納得するまで話せばいいと思い聞かせていただいていました。
でもやはり意見を求められますので私のお味わいを申させていただくと、
ご自分を否定されたように聞かれ又体験を話されます。

でもこの方はこの方でいろいろ思われるところあり、
「こんな私がお念仏に出遇えたのもこのお陰・・・」
ただ慶びではなくこの苦しみが無くなってほしい一心でひたすらお念仏されています。

電話中に期末考査で早く帰宅した息子が、
「どうしたん? えらい長かったね・・・」
「こうこう、こうでしんどい思いされているんだって・・・」
「そりゃ、大変やん!」

その言葉を聞いてなんかホワンとしたっていうか・・・
そうだったよな~、また偉そうに語っていた自分が見えたような気がして・・・

「そりゃ、おじさん大変やね。お念仏大切にさせていただこうね!」っで良かったんじゃないか・・・?                             


雨ふりのはなし

2010年06月22日 21時55分57秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
雨が降っています。

「雨降ってる時って、いろんな音がするけん好きよ」
というのは娘のことば。

まこと、雨の音をきいてみますと、いろんな音がします。
遥かな遥かな旅の途中、またこの地に降りそそぐ雨。
あっちに当たり、こっちに当たり
あっちではねて、こっちではねて

いのちに潤いを与えてくれます。