ツルノリヒロの生活と推理

アーティスト、ツルノリヒロの気ままな発信基地。

映画館の役割

2011-12-05 22:19:34 | 映画

かつて、中央線沿線には、各駅に映画館があった。

僕が行ったことがあるのは、前にも書いた中野の「武蔵野推理」

南口駅前にも小さな映画館があったなあ・・『中野名画座」と言ったか・・

今の三菱東京UFJ銀行の隣の地下、変な形で、柱が邪魔だった・・

そこでタクシードライバーを、朝から三回続けて観たことがある。

面白かった、と言うよりは、ストーリーの、どうしても分からない部分があり、理解のために観たのだけど。


高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻、にも、それぞれ1~2館映画館があった。

僕は阿佐ヶ谷で生まれ育ったから、阿佐ヶ谷オデオン座にはずいぶん連れて行ってもらった。

他にも七夕祭りで今でも有名な、パールセンターの中頃に映画館があり、

ここではゴジラものなど、怪獣ものを多くやっていた。

僕は両親から、禁止されていて、そういった怪獣ものはほとんど観ていないが、

バイオリンを弾く少年が、父を捜すためソ連を旅する(かなり強引なあらすじ・・)

「小さい逃亡者」は見ることを許され、(結構面白い映画だった。今でもいくつかのシーンを覚えている)

同時上映だった「ガメラ対ギャオス」で、初めての怪獣もの体験!

小学校5年だったか・・


オデオン座は、洋画を中心に上映していて、3歳の時に母に連れられて「南太平洋」で映画デビュー。

当時はレンタルDVDなんてものはないし、僕の家にはまだテレビもなかったから、この圧倒的な映像は衝撃で、

2時間以上の作品なのに、見終わっても動こうとしなかったらしい。(若干覚えている)

で、二回続けて観て、翌日今度は父にせがんで観に行き、今度も二回続けて観たらしい。

(実は最初に連れて行ってもらったのが母だったか父だったか、良く覚えていないのだが)

父も母も他界してしまった最近、叔母から、当時父が「いやあ参ったよ・・動こうとしないから・・」

と、迷惑だったと、とっても嬉しそうに語っていたことを聞き、なんだかジンときた。


今はインターネットでも映画を見ることが出来、映画館の役割は、ずいぶんと変わって来ている。

昔お世話になった二番館、三番館は、どんどんなくなり、どこの映画館でも、同じような大作を上映する。

そして、あっという間に上映は終わり、後はDVDやネットで観るしかなくなってしまう。

でも、出来れば、どんな映画でも、銀幕で観たい、と僕は思う。

だからこそ心に残っている作品が、数多くある。



 

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