映像プロデューサーの松元一郎氏と飲む。
松ちゃんとは、二十歳そこそこからの付き合いだ。
当時行きつけの、最近TVでやっていた「深夜食堂」の、店をもっと狭く、古くした様な、
新宿ゴールデン街の「中ちゃん」で知り合った。
(中ちゃんは今でも、もっと狭く、もっと古く、でも生き生きとやっている)
L字型の、詰めても8~9人しか入らないカウンターの、もっとも混んだ時にやむなく座る、
に、まだお客さんは誰もいない、ガラガラな時に入ったら、でんと一人座り、こちらを見据えている人物が居た。
それが松元一郎氏である。
当時から映像のプロデューサーをやっていた彼とは、たちまち打ち解け、映画の話で盛り上がった。
間もなく、彼の紹介で初めて映画音楽の作曲をすることができ、ドキュメンタリーの音楽を、手がけさせてもらうことになる。
(ちなみに「二人のシェフと三人の音楽家~」のリーダー金子哲也氏、そしてマネージメントを手伝ってくれているベティさんとも、
このころ、中ちゃんで知り合った)
その後、彼はイギリスの映像学校に奨学生として入り、5年ほど日本を離れる。
(「小さな恋のメロディ」の監督、デビットパットナムが学長をやっていた)
その間、コッポラからプロデューサー集団に誘われたり、様々な作品にかかわって、
スキルに磨きをかけた彼は、満を持して日本に帰って来るのだ。
長いね・・
いっぱいエピソードもあるし、話したい事もあるが、またの機会に。
で、その彼と久々に飲んだのです。
お互いに忙しいから、半年に一回ぐらいしか一緒に飲めない。
その滅多にない機会は、主に情報交換の場として使われる。
つまり、お互いの近況報告から始まり、こんな事を考えてるとか、どんな映画を観たとか・・・
最終的には映画の話になるのだけれど、
暫く合っていない間に見た映画のなかで、これは大好きだ!
と言う映画が、不思議なくらい、お互い同じことが多い。
しかも、ど!マニアック・・・・
いつか、彼の作った映画に、僕が音楽を付ける、と言う約束をして、もう十数年になるか、
早くやらないと、間に合わないよ!
右から、前々回登場したTV東京製作の田淵俊彦君(確か明日からナイル川だ!)、
髭のある松ちゃん、漫画家の一条ゆかりさん。