ひろひろの生活日記(LIFE Of HIROHIRO)

パソコン講習とソフト開発をしています。自作小説も掲載しています。ネット情報発信基地(上野博隆)Hirotaka Ueno

不思議なハートの力00086-真菜美の憂鬱(ゆううつ)-

2023年08月16日 12時56分51秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00086-真菜美の憂鬱(ゆううつ)-

--真菜美の憂鬱(ゆううつ)--

剣道の大会が終わった。
真菜美と朋子は、神海が用意したバスでクラスのみんなと帰ってきた。
朋子は神海と話したそうだったが、
遠慮して真菜美と一緒にいた。
朋子は、嬉しそうに剣道の試合を振り返る。
真菜美は上(うわ)の空である。
真菜美は光の神の一人イクタスと戦った。
(もうしそれが、神海君本人ならば、戦えただろうか?
もし、トモちゃんが彼の盾(たて)になって立ちふさがったら、
私は、本当に戦わなければいけないの?)
真菜美は、そういう思いが脳裏(のうり)を駆(か)け巡(めぐ)る。
(悪魔や神となら戦えるが、
私は人を殺(ころ)すの?)
(大丈夫。大丈夫)
(誰?アクティスさん?)
真菜美は、声の感じからアクティスと感じ取った。
(真菜美さん。試合ではありがとう)
(私は、神海君を殺さないといけないの?
神様は、人の体や意識を乗っ取り、
また、乗っ取り。
また、乗っ取り。
果てしなく戦い続ける。
そんなことは、私には出来ない。
アクティスさんは、何を望んでいるの?)
(光の神イクタスは、倒せたじゃない。
大丈夫。
人間と神が完全に一体化することはないわよ。
安心して)
(すり替え。
それは、すり替え。
私は、戦いたくない
それが、答え)
(ごめなさい。
戦いに巻き込んでしまって。
闇と光の戦いに。
本当にごめなさい。
でも、我が儘(まま)な独裁的(どくさいてき)な神は許(ゆる)せる?
人の命をなんとも思わない神を。
許さないといけないの。
ごめん。
余計なことね。
また、必要な時は必ず呼んでくださいね。
今回はありがとう)
(ごめなさい。
私は、許せなかったんだ。
そんな神の種族を、
許せなかった)
(トモ。あまり好きにならないで神海君を
お願いだから)
「マナ。マナ。
着いたよ」
朋子が不安げに覗(のぞ)き込んでいる。
「マナ。学校の前に着いたよ」
「寝てた」
「目を開けて」
「うぅ。うん。そう」
「なぁーーーんだ。安心した。
マナが彼氏できたから、
一人で不安になったかと思った。
変わらないわよ」
「トモ!」
真菜美は朋子を抱きしめた。
「トモ。好き」
「マナ。好き」
「変わらないでね」
「うん。変わらない」
「神海君。試合に勝てて良かったね」
「神海君は、ラブ彼。マナは、親友 ラブ女(じょ)」
「二刀流だね」
「えへん。三刀流だっていけるんだから。
マナ、また、必要な時は付いてきてね。
3P?3人仲良し」
「3P?3人。何かよく分からないけど。トモ。大人だね」
そして、朋子の家に着いた。
「じゃあ。トモ。明日」
「マナ。大好き。
また、明日ね」

2人は、愛を確かめ合って別れた。
『愛』?親友でしょ?
『ラブ女』て何?
とにかく新友愛なのです。


つづく。次回(天地王妙①)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #神海 

 

 

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不思議なハートの力00085-大阪大会制覇(勝利の喜び)-

2023年02月23日 09時07分16秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00085-大阪大会制覇(勝利の喜び)-

--大阪大会制覇(勝利の喜び)--

朋子は、勇(いさ)んで1階へ降りた。
神海君が、仲間に囲まれ嬉しそうに笑顔になっている。
朋子は、手をふっり
「神海君ーーーーーーーうん」
と大声で叫んだ。
神海は、それに気づいた。
目と目が合う。
朋子は、人見知りで大人しいはずだが、
最近、真菜美の性格が移ってきたか、
積極的になっている。
神海は、友達の輪から出て来て、
朋子を出迎(でむか)える。
神海は、両手をだした。
朋子は、その手をつかんだ。
(え!普通、抱き合うんじゃねぇ?)読者の意見。
「おめでとう。ほんと。おめでとう」
朋子は、握る手に力が入る。
「朋ちゃん。応援ありがとう」
神海は、改(あらた)めて礼を言う。
朋子は、神海の目を見て笑顔を見せ、
少し恥ずかしくなった。
真菜美は、日鶴のところにゆっくりと歩いて近づいた。
「日鶴さん。初めまして。
 峰内真菜美(みねうち まなみ)と言います」
「知ってるわ。
 『まなみ』さんよね。
 アクティスさんから聞いてます。
 私も『まなみ』。
 同じ名前」
「一つ尋(たず)ねていい?アクティスさんとどんなきっかけで知り合ったの?」
「あのう、そう。あの出会いをお話します。
 私は、夜が不安で眠れなかったの、
 あの日も、眠れずに天窓に見える月を見ていました。
 何か歌声が聞こえてきたの。
 それは、優しい声でした。
 こんな歌詞でした。
ーー歌詞ーー
今日のお日様が沈むとき
私は、静かに1日を振り返る。
やがて、闇が街を包む。
目を開けても見えるものはない。
目を瞑(つぶ)ってもなお見えるものはない。
暗闇に不安を抱くのか。
未来への不安か、
それとも、現在の終わりへの哀愁(あいしゅう)か。
闇は空虚(くうきょ)なものではない。
全てが集まり濃縮(のうしゅく)された始まりです。
激しい情熱の爆発への準備。
今は、安らかに眠りなさい。
柔らかく静かな母の胸で、
また、生まれ来るまで。
ゆっくり、
静かに、
安らかに、


ーー終わりーー
 よく見ると月に女性の影。
 あなたは、誰ですか?
 遠くにある月に私の声が届くわけもない。
 でも、女性は返事したのです。
 日鶴さん。
 ごきげんよう。
 私は、アクティス。
 夜の女神です。
 あなたに安らかな眠りをあげます」
「こうして、私はアクティスさんと知り合いあました」
「真菜美さん」真菜美は、心に声がした。
「アクティスさん」
真菜美は、返事した。
「そのとき、私の中から、
 『私に任(まか)せて』と
 声がしたの、
私は、その声を信用することにしました。
胸から青い光が出て日鶴さんの胸に着きました」
アクティスは、補足した。
「そう、それから夜、よく眠れるようになりました」
日鶴も話に付け加えた。
「ごめんね。闇と光の戦いに巻き込んで」
アクティスはすまなそうに言った。
「それが、アイリスさんだったのですね」
真菜美は、因果の縁を少し知った気がした。
真菜美は、日鶴に不思議な指輪についてアクティスとの出会いを話した。
「いいですね。指輪かぁ~ぁ」
日鶴と真菜美は、たわいもない話からサッカーの話やら、
話せることは話した。

朋子は、真菜美が話し終わるまでちょこんと待っていた。
真菜美は、日鶴に今までのことを話し終わった。
「トモ。お待たせ。
 神海君にラブコールできた?」
「えへ。内緒」
朋子は、少し照れて答えた。
「じゃぁ。帰りますか」
2人は、声を揃えて言った。

つづく。次回(真菜美の憂鬱(ゆううつ))

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

 

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不思議なハートの力00084-大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?③)-

2022年11月20日 13時51分29秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00084-大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?③)-

--大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?)(003)--

浪速は、神海天導(しんかい てんどう)。
相手、陸運は、日鶴 真奈美(ひづる まなみ)である。
この大将戦で勝負は決まる。

一礼する。
開始線で向かい合い屈(かが)む。

イクタスは、闇に消滅したが、神海の剣は、『イクタスの剛剣(ごうけん)』と呼応している。
日鶴の剣もまた『アクティスの柔剣(じゅうけん)』に呼応している。

(陸運志気は、去年の覇者(はしゃ)、負けるわけにはいかない。
 私が伝統を守る。)
日鶴に重圧がかかる。

(今年こそは、浪速剛剣がタイトルをダッシュするんだ)
神海は、意気込んでいる。


「はじめぇーーーえ」

 

神海は、力を振り絞り打ち込む。
「メェーーーン。メェーーーン」

日鶴は、剣の太刀筋の横に当て受け流す。
扇(おうぎ)のように竹刀を振る。

神海は、焦(あせ)っているのか?
足が前につんのめる。
日鶴の面が鋭く振り下ろされる。
神海は、済んでのところで避(よ)けた。
日鶴の竹刀が鞭(むち)ようにしなって繰り出される。
神海が小手に出した竹刀が偶然に日鶴の竹刀とまともに激突する。
日鶴の手がしびれた。
日鶴の焦(あせ)りか?優位(ゆうい)なときにこそ隙(すき)が出来るものである。
(根元は竹刀の揺れが少ない)
神海は、日鶴の剣の弱点に気づいた。
神海は、手元を狙(ねら)う。
竹刀のスピードが勝敗をわけるものだ。
(神海。早く打ちたいなら、腕を引くことに全神経を集中しろ)
天地(てんち)の声がした。
(天地さん)
天地は、神海の友人である。
年上の高校生であり、
神海の両親の会社の財閥のグループの党首の子供である。
神海が唯一に頭を下げる人である。
天地は、神海を可愛がった。
財閥の関係で頭を下げるのではない。
天地はあらゆる面で優れていて、神海は尊敬していた。
(日鶴の竹刀は、鞭(むち)のように振るう。だが根元はがら空きだ)
神海は、手元の的(まと)に徹(てっ)することにした。

当然、日鶴も自身の弱点は理解している。
そんなことでは、剛剣の利点はないわ。
「そんなスピードでは、届かない」
日鶴は、扇に竹刀を振っているだけではない。
日鶴の体(からだ)自体(じたい)、扇(おうぎ)に揺れていた。

(やっぱり、俺の剣は剛で行くしかない)
神海は、竹刀を頭上に振りかざした。
そして、満身の力を込めて振り下ろす。

スピードにかまけている暇はない。
「危ない」
日鶴も満身の力を込めて受け止めた。
日鶴の手が痺(しび)れる。
神海の剣は、生半可(なまはんか)な構えでは受け止めれない。
日鶴の剣が鈍(にぶ)る。
日鶴の腕に痛みが走る。力が抜けていく。
とうとう神海の竹刀が日鶴の防御を打ち破る。
「バシィ。メェーーーーン」
赤旗が3本上がった。

両者が中央に戻り試合が再開する。
「はじめぇ」

日鶴は、守っていては負けると判断した。
体を左右に揺らしながら、
右左と竹刀を打ち込む。
神海は、軽々、日鶴の竹刀を弾(はじ)く。
日鶴の腕は、まだ痺(しび)れて力が入らない。
(アクティスさん助けて)
日鶴の心が叫んだ。
(真菜美さん、助けてあげて)
アクティスの心と真菜美の心。
強(し)いては、日鶴の心と真菜美の心が繋がる。
真菜美は、日鶴の傷みを受け止めた。
(あ!痺(しび)れと痛(いた)みが消ていく)
日鶴は、ここぞとばかり、竹刀を振った。
神海が慌てて面を守ろうとした手に、
日鶴の小手がヒットした。
「こてぇーーーーぇ」
白い旗が3本上がった。

両者が中央に戻り試合が再開する。
「はじめぇ」

「神海君。がんばれぇ」
朋子の応援に熱が入る。

その横で真菜美は少し悪びれて朋子に申し訳なく思った。
朋子の横顔に意識を取られた。
その心の隙をついた。
日鶴の腕に激痛が走る。
(あははは。闇は敵だ)
(何?どう言う意味?)
(胴ががら空きだ)
「どぉーーーーーぉ」
神海の竹刀が唸(うな)った。
「バシィーーーィ」
赤旗が3本上がった。

両者は、中央に戻る。
静かに礼が終わった。

神海の勝利。
同士のみんなが駆け寄って喜ぶ。
朋子も喜び、急いで下の会場に向かった。
真菜美も下に向かう。
日鶴と話がしたいと思った。
死闘(しとう)の結果、浪速剛剣が大阪を制した。


つづく。 次回(優勝の喜び)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

 

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不思議なハートの力00083-大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?②)-

2022年10月18日 13時01分06秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00083-大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?②)-

--大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?)(002)--

試合が開始される。
両者は、向かい合う。
副将の浪速剛剣の浪打剛(なみうち つよし)と陸運志気の荒川海星(あらかわ かいせい)が前に出る。
一礼する。
開始線で向かい合い屈(かが)む。

浪打は、守りに徹(てっ)しようと考えた。
引き分けに持ち込めば神海がいる。
神海に任せば、必ず勝ってくれる。
そう考えた。
逆に荒川は、攻めまくる気でいた。
(俺が決めてやる。
 日鶴の役に立つ。
 僕(ぼく)が心を軽くしてやる)

「はじめぇーーーえ」

「めん」「小手」「めん」「小手」
「めん」「めん」「めぇーーーーん」

荒川は、試合開始の合図が出るなり、
攻めを連続して出した。
「バシ」「バシ」「バシ」「バシ」
浪打は、ギリギリであった。
荒川は、容赦(ようしゃ)なく竹刀を振り下ろしてくる。

精神的にも押さえつけられていく。
(相手は強い。
 このままだと1本取られる)
浪打に弱い心が覘(のぞ)く。


朋子は、今までとは別人のように冷静であった。
荒川は打ちまくってくる。
このままでは、まずい。
浪打は、かろうじて防いでるが、攻め捲(まく)られている。
息をつく暇がない。
浪打も、そう思い始めていた。
朋子も、気が気ではなくなってきた。
冷静さの中から、とうとう、朋子の心が叫び、声が出た。
「浪打さん、攻(せめ)てぇーーーえ」
その声は、浪打の心を揺(ゆ)さぶった。
浪打は、ハットした。
(攻めないと。攻撃こそ最大の防御なり!)
心が叫んだ。
(そうかぁ。そうだ)
真菜美は、朋子は『電子の戦い』以来、少し変わったと思った。

恋のなせる業(わざ)か心の不思議か?真菜美の影響か?

荒川が押され始めた。

(いける)
浪打は、一変(いっぺん)してそう思い始めた。
心が変われば、竹刀を振る体の動きも変わる。
(負けたらどうしよう)

今度は荒川の動作が縮じこまってきた。
(荒川。引き分けで良いのよ)
日鶴は、願った。
それが影響したのか通じたのか、
荒川も、今度は気持ちを切り替え守りに出た。
(引き分けで良い。
 日鶴に後を負かせればいい)
荒川の気持ちが軽くなった。
動きが良くなる。
プレシャーから解放されたのか、
のびのび振れるようになった。

「バシ」「バシ」「バシ」

「別れぇ」

両者は、別れる。

浪打も荒川も息を整えた。

浪打は、面を狙い飛び込んだ。
荒川は、かろうじて防ぎ、下がりながら小手を狙(ねら)い振(ふ)り下ろす。
浪打は、既(すんで)にかわした。

後は、激しく両者は、打ち合った。
「バシバシバシ」

「それまで」

開始線に分かれる。
「引き分け」

結局、引き分けに終わった。
浪打も荒川も役目を果たした。

次は、大将戦である。
浪速は、神海天導(しんかい てんどう)。
相手、陸運は、日鶴 真奈美(まなみ)である。
この対戦で勝負は決まる。


つづく。 次回(剣道大会は、どうなるの?③)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

 

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不思議なハートの力00082-大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?)-

2022年04月30日 18時36分54秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00082-大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?)-

--大阪大会決勝、陸運戦(剣道大会は、どうなるの?)(001)--

斎藤と上脇は、目を覚ました。
しかし、2人とも体が思うように動かない。

タイムアウトの引き分けに終わった。

神海と日鶴だけが、ことの次第(しだい)、何が起きたかを認識(にんしき)していた。
イクタスの姿は消えた。
でも、神海には、大して気には成らなかった。
自分の実力通り、それ下でもそれ以上にでもない。
神がいようがいよまいが関係ない。
日頃(ひごろ)の鍛錬(たんれん)以外に信じるものは無い。

一方、日鶴(ひづる)は、
(真菜美さん。ごめん。
 アクテイスさん。ごめんなさい)
自身の浅(あさ)はかさを恥(は)じた。
戦意(せんい)に欠けていると言わなければならない。

次は、中堅(ちゅうけん)戦で、
海来(うみらい)と山本(やまもと)の戦いである。

試合会場には、異様な空気が流れていた。
神海は、敏感(びんかん)に察(さ)して、
「練習通りの力を出そう。
 そうすれば、勝機(しょうき)はある」
手を「バシッ」と叩(たた)いた。
皆(みんな)は、神海(しんかい)の気を受け取った。
海来は、女性である。
しかし、小学生では、女性の方が体格がある。
気合十分である
礼をして、中堅戦が始まる。
海来は、機敏(きびん)に積極的に攻(せ)めた。
相手の山本は、まだ、意識(いしき)が抜けていた。
真菜美は、見かねていた。
しかし、どうすることもできない。
同じ学校の神海君を応援しなければならない。
だが、同士と言おうか、闇の仲間である日鶴の道場を応援したい気持もある。
(山本さん。意識をしっかり持って、
 日鶴さん。気合を入れなおさないと危(あぶ)ない。
 このままじゃ。試合に負ける)
真菜美は、気が気ではなかった。
その不安は的中した。
ふわふわした意識の中で山本は、必死に戦っていた。
気合を入れないといけない。
当人(とうにん)にも分かっている。
力を振り絞り面を打ちに行った。
山本は、ありったけの声をあげた。
「めぇー------ん」
やっと、目が覚めた。
陸運道場の全員が、目を覚ました。
(試合中だ。
 そうだ。
 意識をしっかり持たなくてはいけない)
陸運のメンバーみんながそう思った。
だが、面を打ったところには、相手の海来の姿わなかった。
「めー--ん」
「ばしぃー-っ」
山本の頭上に激痛(げきつう)が走る。
海来は、山本の横側に居たのである。
「一本!!!」
赤旗が三本上がった。


浪速(神海の道場)の海来が勝利した。
これで、浪速と陸運は、五分になった。
日鶴は、みんなに気を注入(ちゅうにゅう)した。
(負けるわけにはいかない。
 あんなに勝ちたかったのだから。
 相手とは五分五分。
 こちらも神の助けは無いが、
 相手にも神の助けは無い。
 生身と生身。
 引け目を感じる必要はないわ)
「みんな。相手も生身、
 気をしっかりして、
 私が勝って見せるから、
 荒川。ファイトよ」

次は、副将(ふくしょう)戦である。
浪速(神海の道場)は、浪打(なみうち)。
相手、陸運は、荒川(あらかわ)である。

 

つづく。 次回(剣道大会は、どうなるの?②)


#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

 

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不思議なハートの力00081-光と闇の第二回戦-

2022年03月22日 19時26分40秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00081-光と闇の第二回戦-

--光と闇の第二回戦(005)--

「その顔には、見覚えがある。
 光の民に捕らわれ拷問を受けたアイリス。
 剣道ごっこは、終わりにしよう。
 ここからは、生死を賭けた戦いだ」
イクタスは、アイリスをあざ笑うかの如(ごと)く声をあげた。

「アクティス。ごめんなさい。
 どうしても勝ちたかったの」
アイリスは、動揺している。
「いいえ。私が悪いの。
 自分の無力(むりょく)さに負けたの。
 アクティスさんのことをアイリスから聞いてから、
 夜の闇(やみ)が安らぎになったの。
 戦いは、やっぱり何も生まない。
 止めなきゃ」
日鶴は、アクティス、直接的にはアイリスに闇から救われたのである。
彼女は、アクティスの心に触れ闇を苦痛だとは、感じなくなった。
闇に温盛(ぬくもり)があることを知ったからである。
「バシィーーーィ」
「バシィーィ。バシィーーィ。バシィーーーィ」
イクタスは、アイリスを光輪剛無双剣(こうりんごうむそうけん)で強烈に打ち込んだ。
アイリスは、辛(かろ)うじて受け止めていたが、
衝撃で意識を失いかけていた。
その移ろう意識の中で拷問の記憶が蘇(よみがえ)る。
光の神が起こした戦争。
捕らわれたアイリス。
アイリスは、闇の種族の村の様子を話さなかったか、
光の民から必要にアクデシアの家の配置を話すように拷問をされた。
石のデコボコの床に座らされ、
その上、足に石を乗せられた。
足の骨は砕(くだ)けた。
そして、背中を棒で打(う)たれた。
その力は人ではなかった。
その通り人の体を借り、行っていたのはイクタスである。
体を借りると声が自分の声に変わるからである。
「覚えている。その声は、拷問の主(ぬし)」
アイリスは、睨(にら)んだが、睨みながら気を失いかけた。
真菜美は、何とかしようと心をアイリスに向けた。
アイリスの痛み、苦しみ、悲しみ、裏切りへの失望、
死の悲観の感覚が、それらが全て一緒(いっしょ)くたに流れ込んできた。
(真菜美はアイリスとリレーションした。意識が流れ込んでくる)
真菜美は、その衝撃に怒りが爆発した。
「イクタス。
 殺し合いは、剣道でもなんでもない。
 スポーツと争いは違うわ」
真菜美は、アイリスの前に立っていた。
「何があったとしても、
 苦痛を与えて人を弄(もてあそ)んではいけないのよ」
真菜美は、イクタスの剣を受け止めていた。
右手に白く灰色に光る白灰光(はくはいこう)の剣を持っていた。
人差し指の真闇石(しんあんせき)が青く光る。
(アクティスさん。ありがとう。指輪の守護ね)
「おのれ!小娘!何様だ!その剣はなんだ!」
イクタスは、思わず叫んだ。
受け止めたと言っても真菜美に剣技があるわけでもない。
イクタスは、怒り剣を力任せに振り回す。
「ガシィーー」
「ガシィ」
「ガアシィーーーィ」
真菜美は受け止めた。
イクタスの剣は力こそあったが、
軌道は読みやすかった。
真菜美は、何故(なぜ)か力では負けなかった。
それは、精神の強(つよ)さなのか。
心の強さは、心の大きさなのであり、他人への愛の大きさである。
イクタスは、一撃必殺とばかり剣を上段高くから渾身の力を込めて振り下ろす。
「小娘!これは受けれまい」
真菜美の体は、その剣を体を投げ出し交わした。
体は、イクタスの足元にたどり着いた。
そして、真菜美は、イクタスの腹に胴着ごと突き破(やぶ)り刺した。
「うぅぅぅぅ」
イクタスは、喘(あえ)いだ。
白灰光の剣は、ブラハブの剣のように、
ブラハブの剣は、もともと真闇石から生み出されたのである。
剣は白光(はっこう)に輝きイクタスの体を剣に集め飲み込んでいく。
「あぁぁぁ。
 そんなばかな。
 うううぅぅぅ」
イクタスのからだは、灰色になり薄れ。そして消えた。
白灰光の剣に飲み込まれたのである。
そう。どこに命が消えたかは、誰もわからない。

光と闇の二回目の戦いは、終わった。
真菜美の人を思う心の強さが勝ったのである。

つづく。 次回(剣道大会は、どうなるの?)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

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不思議なハートの力00080-光と闇の第二回戦-

2022年01月17日 11時34分59秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00080-光と闇の第二回戦-

--光と闇の第二回戦(004)--

「闇夜魔相乗剣(あんやまそうじょけん)」
「光輪剛無双剣(こうりんごうむそうけん)」
アクティスとイクタスは、剣を振り下ろした。

イクタスは、全身の力を込めて一撃必殺の剣を振り下ろす。
これ以上、強い力はないと言うほどの力強い。

金白の光輝く輪がアクティスに向かって発せられる。
アクテイスは、1回剣を振った。
品矢(しなや)かな黒い気が、剣の太刀筋に発せられる。
しかし、これでは、光の剛の輪に粉砕されてします。
「だめ、そんな非力では!」
真菜美は、叫んだ。
素早く、もう一回ふる。
1回目の剣の筋と2回目の剣の筋が重なる。
そして、アクティスは、数回振った。
剣の筋は、重なり力を増していく。
そして、イクタスの剣の光の輪とぶつかった。
だが、イクタスの剣は力強い。
アクティスの黒い太刀筋が粉砕されるように思えた。
アクティスは、更に剣を振っていた。
黒い太刀筋がどんどん太くなる。
そして、イクタスの光の輪を切り裂いた。
「ビュ。ビューーゥ。ビュューーーーゥ」
イクタスの左肩をかすめる。
イクタスは、かろうじて黒い太刀筋を避けた。
「うぅぅ。うぬわ」
アクテイスは、素早く剣を振り続けている。
黒い太刀筋がイクタスを八方から襲い掛かる。
イクタスは、自分に腹が立った。
(こんな闇ごときの剣に手こずるとは)
渦(うず)を巻くように体を回転させた。
そして、回転しながら剣で球を描(えが)いた。
黒い太刀筋を一瞬で剣が薙(な)ぎ払う。
そして、回転した力そのまま、全身の力を込めて剣を大きく2回、右斜め左斜めと振った。
光の輪が重なりバツを描きながらアクティスに向かってくる。
アクティスも、剣を振り続けている。
しかし、イクタスのバツの光の輪は、黒い太刀筋を粉砕する。

「うぅ。間に合わない。
 私の黒い剣がー-ぁ」

光の輪はアクティスに襲い掛かった。
アクティスは、剣を体の中心に固く構え、体に力を入れて防御の体制をとった。
「ドォゴーーーン」
爆発と言った方が良いかもしれない。
アクティスの体は、吹っ飛び倒れている。
真菜美は、固唾(かたず)を飲んで見守った。
「う。負けたの?」
「ピク。ピク」
アクティスの体が動いた。
「まだ、生きている。
 勝負はまだついていないわ」
アクティスは、力を振り絞り立ち上がった。
「あ!顔つきが変わった」
朋子の口から言葉がもれた。
確かに顔つきが変わっている。
「え!アクティスさんじゃないの?」
真菜美も気づいた。
イクタスもその顔の変化に気づく。
「お前は!知っているぞ。
 光の民に捉われ、戦争の種になった。
 アイリス」

アクティスを名乗っていた闇の神は、昔、光の種族に捉われ拷問にあったアイリスであった。


つづく。次回(光と闇の第二回戦-古き記憶-)つぎこそアイリスの記憶が蘇る。それが、何を引き起こすか…

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

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不思議なハートの力00079-大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)-

2021年12月20日 16時24分33秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00079-大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)-

--大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)(003)--

田内真菜美。
神海天導。
日鶴真奈美。
峰内朋子。
気付けば、真白な世界に4人はいた。

真ん中に向かい合うイクタスとアクティス。
試合をするはずの選手はいない。
現実世界では、時は止まっていた。
選手(斎藤と上脇)は、向かい合い立ったままで止まっていた。

(何かアクティスの顔つきがおかしい)
真菜美は、正確には会ったことがない、
夢でしか見たことがないのである。
当然なのかもしれない。
最近、何もない。
存在するかしないかさえ疑問(ぎもん)な時がある。
でもパソコンのレイナがいる。(最近、出番がない)筆者の声。
真闇石(しんあんせき)の指輪がある。
疑心暗鬼(ぎしんあんき)。
雰囲気と言おうか、何かが違う。
もっと優(やさ)しい気がした。
戦おうとしている2人の神。
(この場合、神と呼ぼう)
イクタスは、胴(どう)と腰当(こしあ)てに布の札(ふだ)を巻(ま)いてる。
剣道着(けんどうぎ)のようなものなのか、中には絹(きぬ)の衣(ころも)を着ていた。

アクティスは、普段のワンピースの布のままである。
取り立てて剣道をする様子もない。

二人は、丸腰(まるごし)の様に思えた。
「イクタス。覚悟しろ」
「卑怯(ひきょう)な手を。闇(やみ)ごとぎが」
両者。走り出してぶつかった。
「ガギィーーーン」
「何か2人とも何かを持ってるわ」
真菜美の口から思わず言葉が漏(も)れる。
「ガギィーーーーン。
 ガキィィーーー。
 ガツン。---ン」
両者は、剣を交えている。
剣がぶつかり合っている。
そして、間合いの外に分かれた。
真菜美、そこに居る4人の全ての者が目を凝(こ)らした。
「剣を持っている」
日鶴には、はっきりとアクティスの剣が見える。
神海にもイクタスの剣が見えた。
真菜美にも見えた。
イクタスの剣は、
竜(りゅう)の頭を一刀で切り落とせる大太刀(おおふとたち)の竜頭断切の刃(やいば)。
その名のごとく火を吐(は)く竜の紋章(もんしょう)。
持ち手は、木で出来ているようであるが、
宝石が埋め込まれていた。
眩(まばゆ)い。白黄(はっこう)に輝いている。
一方、アクティスの持つ刀(かたな)は、
刃(やいば)に記(しる)されし刻印(こくいん)の黒き女豹(めひょう)。
細身でしなやかである。
暗黒の気を放(はな)ち纏(まと)っている。
握りてには、革が巻かれていた。
お互い刃を交えた。
アクティスの細身は、剣と同様にしなやかに交わし、
枯渇(こうかつ)に隙(すき)を狙(ねら)い刃を突き込んだ。
イクタスは、太い剣の腹でかろうじて防(ふせ)いだ。
そして、再び互いに間合いを取った。
両者は、とうとう必殺(ひっさつ)の剣技(けんぎ)にでる。
光の渦(うず)と闇の気が渦巻(うずま)き。
2人は叫んだ。
「闇夜魔相乗剣(あんやまそうじょけん)」
「光輪剛無双剣(こうりんごうむそうけん)」
アクティス、イクタスは吠える。

つづく。次回(光と闇の第二回戦-古き記憶-)題名が変わったらごめんなさい。


#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

 

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不思議なハートの力00078-大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)-

2021年11月27日 10時03分56秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00078-大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)-

--大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)(002)--

試合が開始される。
両者は、並んで礼をする。
先鋒の浪速剛剣の山内と陸運志気の名越が前に出る。
一礼する。
中央で向かい合い屈(かが)む。
(華奢(きゃしゃ)な!
 こんなやつ一撃で倒してやる)
山内は、思った。

号令(ごうれい)がかかる。
「はじめー---ぇ!」

2人は、向き合って互(たが)いを凝視(ぎょうし)する。

辺(あた)りが暗く霞(かす)んでいく。
「何か雰囲気がおかしくない?」
真菜美は、朋子に問いかけた。
「う。うん」
朋子は、愛想(あいそ)ない。
試合に集中しているのか?

名越から黒い気が浮かび上がっている。
妖気(ようき)と言うのが正しいかもしれない。
面の奥の目が青く輝く。

山内は、恐怖した。
意識(いしき)が束縛(そくばく)されていく。
(う。うぅぅ)
「バシィーー!」
山内は、一撃(いちげき)で面を打たれ気絶(きぜつ)して倒(たお)れた。
山内は、立ち上がらない。
倒れたままである。

審判(しんぱん)は、驚(おどろ)いて駆(か)け寄(よ)る。
「君(きみ)大丈夫(だいじょうぶ)かい」
肩(かた)を叩(たた)く。
山内の意識が戻った。
「う」
係員(かかりいん)が来る。
「医務室に」
念(ねん)のために医務室(いむしつ)に連れていかれた。
名越も我に返った。
「俺、勝ったの?」
「すごかった」
みんなが祝福(しゅくふく)する

(天導!あれは、闇が取り着いている。
 この試合負けるぞ)
イクタスが話しかけた。
(でも、手を出すな!)
神海は、言い放った。
(それは、無理だな)

試合が再開される。
つぎは、次鋒戦である。

次鋒の浪速剛剣の斎藤と陸運志気の上脇が前に出る。
一礼する。
そして、屈み竹刀(しない)を向き合わせる。
「はじめー-----ぇ」

斎藤から白光(はっこう)の気が放たれる。
上脇からは、黒い気が放たれる。

今度は、両者、ひるまない。
乗っ取られた2人の意識。
戦いは、神々の戦いになるのか?

「おかしいよ。これ」
朋子は、悲(かな)し気(げ)な声をだす。
「うん。止めないと」
(でも、どうすればいいの?アクティスさん!)
真菜美は、何もすることのできない自分が腹立たしかった。

つづく。次回(大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)003)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

 

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不思議なハートの力00077-大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)-

2021年07月08日 17時58分17秒 | 不思議なハートの力(自作小説)「R指定はありません」

不思議なハートの力00077-大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)-

--大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)(001)--

いよいよ大阪大会決勝が行われる。

(真菜美さん。見ててね。私の戦いを)
真菜美の心に声を投げかけるものがいる。
(誰れ?)
(私は、日鶴真奈美(ひづる まなみ)。
 私は、あなた)
(私と同じ名前?)
(アクティスさん。
 アクティスさん。
 日鶴・真奈美て誰だか知つてますか?)

(…)
アクティスは、答えない。

(アクティスさん。お願い答えて)

(…)

(いつもと感じが違う)
真菜美は、朋子に言うべきか迷う。
(見てててどう言うこと?)

(光の神など、全て消滅(しょうめつ)させてやる。
 うふふふ)
遠くで心の声がする。

「決勝は浪速剛剣(なにわごうけん)道場と陸運志気(りくうんしき)道場の対戦です。
 対戦が始まります」
場内のアナウンスが鳴り響く。

電光掲示板(でんこうけいじばん)に対戦票が出る。

(浪速):(陸運)

山内(やまうち):名越(なおえつ)
斎藤(さいとう):上脇(かみわき)
海来(うみらい):山本(やまもと)
浪打(なみうち):荒川(あらかわ)
神海(しんかい):日鶴(ひづる)

「日鶴て!今の子!」
真菜美の心が叫んだ。
中指の真闇石(しんあんせき)が怪(あや)しく光出す。

「まな。どうかしたの?」
朋子は、心配そうに真菜美の顔を覗き込む。


つづく。次回(大阪大会決勝、陸運戦(光と闇の第二回戦)002)

#不思議なハートの力 #不思議なハート #自作小説 #真菜美 #朋子 #日鶴 #神海 #剣道大会(決勝)

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