同体同心事
行動は、それぞれ違う。それは、当然であり。
こころが一緒であることは、大事なことであるが。
同体をあえて説く理由は、
まず、我此土安穏のことわりを説く。
此の土とは、同じ環境に在することを説く。
決して、此の土は、安穏ではない。
仏と同じ土地に生き、戦うことが安穏なのである。
喜びなのである。
リレーションから説く。
現世の契りを説く。
肉と骨を分け合い。血の縁を結ぶのである。
同体の意味を現す。
宿業、病気、苦悩、貧困をも分け合うことを意味する。
その意味で
敢えて同体同心を説く。
仏の心とは、同体同心なのである。
確かに異体同心なら物事を成しやすいかもしれないが、
仏の心とは、苦難に向かう同体同心の心なのである。