不思議なハートの力00060企てられたアクシデント①
--企てられたアクシデント①--
昼休みは、終わった。
4人は、何もなかったように教室に戻っていた。
そして、昼からの授業、国語の教科が始まる。
先生は、50ぐらいの中年の男性で、
顔は、昔のアルミの弁当箱みたいに四角くテカっている。
昼ご飯に、朝の行きしなにコンビニで買ってくる、
どん兵衛とクリームパンを食べることから、
「言べぇ」と言う字名(あざな)で呼ばれている。
(先生には、字名をつけて良いのか?)作者( ゚Д゚)
悪だくみ三人組は、教室の右後ろに陣取っている。
神海は、中ごろに座っていた。
真奈美と朋ちゃんは、二列目の右端の位置に居た。
真奈美は、朋ちゃん小声で言う。
「国語て嫌いなんだなぁ。
漢字って、線が曲がったり、囲まれてたり、
払ったり、突き抜けたり。
どうも好きになれない。」
「そんな事ないよ。
漢字さえ覚えれば、国語なんて楽勝かなぁ。」
朋ちゃんは答えた。
「数学なら得意なんだけどなぁ。」
真奈美は言う。
言べぇは、本を開いた。
『走れメロス』である。
「誰か読んで。
では、真ん中に座っている。
橋本。」
当てながら上に右手を出し、ピストルを真似た。
暫くは、こんな話が続きます。ちゅっと中休み。
つづく。 次回(企てられたアクシデント②)