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イマを見つめて
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悪女の深情け

2007年03月01日 05時02分00秒 | 政治
悪女の深情け――【意味】醜い女性に限って、愛情がこまやかであったり、 嫉妬深かったりして、男のほうでいい加減いやになっても なかなか離れられないものだ。 一般にありがた迷惑の意にも用いられる。

前宮城県知事で慶応大教授の浅野史郎氏の都知事選への立候補の迷走ぶりを見ていて、そんな諺を思い出した。「悪女」は言う間でもなく民主党だ。
無所属ならば勝ち目もあるが、民主党公認になれば勝てない――これが浅野氏の思いだろう。どうやら民主党は推薦で落ち着きそうだが、浅野氏の本音は「推薦でもマイナス」か?
かといって推薦も断れば、今度は民主党支持層の「振られた恨み」を買ってしまい、民主支持者が反浅野に回る事も考えられる。本当に応援してくれるつもりならば、適度な距離を置いて、静かに見守ってくれればいいのに……。まさしく「悪女の深情け」である。

そもそも都知事選で民主党の意向が見えてこないのが最大原因だろう。民主党のどこが「反石原」なのか解らない。共産党の都議あたりは明確に「反石原」を表明しているが、民主党の都議は「もしも石原知事が勝ったときは仲良くやっていこう」との目論みが見え隠れする。

単に統一地方選挙、そしてその後の参議院選挙で、自民党と対決しているポーズを示すためだけに、都知事選を見ているようにしか感じられない。
まずは石原知事の政策に対して、明確な反対意志を示すべきだ。そして、たとえ石原氏が再選されても民主党は支持しないと明言するべきだろう。それがなければ、民主党の神輿に乗って戦おうなどと考える奇特な政治家などいないと感じる。