時代のウェブログ

イマを見つめて
提言します

A級戦犯は電通?

2006年06月27日 11時12分00秒 | スポーツ
サッカーファンがいろいろな事で怒っているようだ。
日中の一番暑い時間に試合が行われたのは、放送権料の拡大のためだ。
そりゃそうでしょ。大きな収入源だもの。
暑い中に試合をしたのは日本チームだけではない。相手チームだって同じ条件で戦ったのだ。


ファンが入手困難なチケットを、スポンサー企業が大量に割り当てられた。
それだけ金を出してるんだから、当然。
某スポンサー企業が、国会議員に配ったって大騒ぎしてたけど、どう使おうと勝手じゃん。


代表選手選考に、スポンサーや広告代理店の意向が働いた。
当然、代表になるべきなのに落ちた選手や、まったく劣っているのに選ばれた選手はいなかったと思う。
どっちでもいいような、いわば「どんぐりの背比べ」みたいなサブメンバーについては、多少働いたのかもしれない。でも所詮、どっちが選ばれても良いレベル。大きな影響は無い。



結局、要約すればFIFAやサッカー協会のコマーシャリズムに不満があるのだろう。でもワールドカップに限らず、オリンピックだって現在はそうだし、大イベントはすべてそうだろ? 国のために戦っている選手が可哀想――とか言うけど、W杯に出てくるような選手は、ほとんどが各地のクラブで高額な年棒を得てプレーしている選手たち。その選手の懐に入ってくる金は、こうしたコマーシャリズムで生み出されている。選手に不満など出る訳がない。W杯を頂点とする世界のサッカーは、このシステムで運営されているのです。
不満が出るのは、そうしたコマーシャライゼーションから仲間外れにされた貧乏なサポーターだけ。「サッカーを俺たちに返せ」なんて寝言で、元々、君たちの手の中になんか無かったのだ。どうしても不満ならば、W杯なんか観なければいい。世界中のファンがそっぽを向くのが、唯一のコマーシャリズムを崩壊させる方法だ。

●お勧めBook『電通』(朝日文庫・田原総一郎著)
”タブー”のベールでおおわれた電通の中でも、とくに謎に包まれた奥の院だとされている築地CIAのスタッフたちは予想外に気さくに喋った。大平前首相の郷里でおこなわれた葬儀の影の演出を担当したこと。ロッキード事件で逮捕され、世間の袋だたきにあっている田中角栄のイメージ・アップ作戦を練ったこと。80年11月27日に、日比谷公会堂で行われた自民党大会の演出の苦労話……。あるいは、NHKの政治討論番組に出席する自民党の議員たちの服装、メーキャップから喋り方、討論のすすめ方までアドバイスしていること。何度かは、電通の近くの喫茶店で取材したこともあったが、そんなとき、背後の席で電通のバッジをつけた男たちが話している内容が容赦なく耳に入り、わたしのほうがはらはらしたほどだ。その話とは、鈴木首相の人気を盛り上げる相談であったり、あるいは、日本の首領笹川良一に、いかにすればノーベル賞を取らせることができるか、との打ち合わせだったりした。鈴木首相の人気盛り上げの相談では、かつて、やはり電通が手掛けたらしい、北の湖イメージアップ作戦や、ジャイアンツの王選手が756号ホームランという世界記録を達成したときのイメージアップ演出の資料などが持ち出されており、笹川良一ノーベル賞奪取作戦では、彼が病院船をつくって世界中の貧しい国々を回るというアイデアが検討されていた。ところが、わたしの仕掛人探しは成功しなかった。だれもが日韓戦争リークシステムの仕掛人を知らず、電通5,340人をしらみつぶしにあたる以外、探し出すのは無理だ、と断定的にいった。「極端にいえば、電通5,340人のだれでも、そのくらいの仕掛けは考えるし、やっている当人以外はわからない、そこが電通の電通たるゆえんなのですよ」PR局のスタッフの一人がいった。「たとえば、ここで鈴木首相の人気盛り上げ策を練っていた人間が、明日は、西武ライオンズの人気盛り上げ策を練っているかもしれない。新人歌手の売り出し策を相談している人間が、田中角栄復活作戦を練っている可能性だってある。なんというか、電通というのは全社員が、思い思いに、きわめて個人的に動いている。その意味では、5,340人、すべてが仕掛人でしてね」また、ある部長は「電通とは、その内実は個人商会の集まり」なのだといった。「いってみれば、一人一人が個人商会の主で、それが電通という巨大ブランドで商売しているわけですよ」実は、この部長だけでなく、数多くの電通マンたちが、それこそ異口同音に、こうしたいい方をした。個人商会が、それゆえに、きわめて恣意的に連結し、まるでアミーバーのようにふくれあがり、たとえば万国博や海洋博を演出する巨大プロジェクトにもなる。そして、スポーツでも、葬儀でも、むろん政治でも、なんでも商売にしてしまう。この柔軟性、伸縮自在さ、一人から5,340人までが、いかようにもつながり、また、いかようにも切り離せる。これが電通の特徴であり、強みであり、それゆえに外部から正体不明だと不気味がられもするのだというわけだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 肉親愛は科学的ではない | トップ | 使用済み携帯回収、前年比13%減 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

スポーツ」カテゴリの最新記事