新たな拉致被害者?

１０年前に失踪の辻出さん、拉致事件で再捜査。

拉致被害者再調査で日朝合意が成された。
北朝鮮は福田辞任を理由に調査引き伸ばしを言い出したが、いつまでもゴネられる訳はない。
いずれ再調査を実行しなければならない。

再調査の結果、横田めぐみさんなど、北朝鮮が一度死亡したと発表した被害者が生存していると訂正される見込みは薄いとの見方がある。そんな事をすれば「嘘付き北朝鮮」を自ら認めてしまうことになる。金正日政権としては絶対にそれはできない。
かといって「再調査してみましたが、やはり全員、死亡していました」というゼロ回答では日本側が納得できない。

そこで一部で言われる「落とし所」が「再調査した結果、これまで名が挙がっていた被害者はやはり死亡していましたが、新たな拉致被害者が見つかりました」というもの。
曽我ひとみさんのケースだ。
死亡を訂正しなければ北朝鮮の面子が保て、新たに見つかった拉致被害者を取り戻せれば日本側も成果をアピールできる。両国にとってメリットがある解決法と言われている。

そんな時に突然出たスクープ。マスコミの中では政府寄りと言われる産経の特ダネというのも妙に気になる。
しかし何の罪もない人間の人生が、こうした政治的駆け引きによって左右されているとしたら何とも許し難いことである。