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ドラえもん症候群?

2007年06月27日 14時40分00秒 | 学術・教育
山口母子殺害事件の差し戻し控訴審で元少年の被告から、また驚くような発言が飛び出した。
「四次元ポケットのようにドラえもんが何とかしてくれると思った」
時代を象徴する名言かもしれない。というのも、こうした意識を持っているのは、この元少年だけではない印象を受けるからだ。

たとえば大量のニート。「働かなくて、どうするの?」と問いかけると「なんとかなんじゃない?」と答えが返ってくる。
今や年金保険料など納めるのも抵抗あるが、かつて不払い者多数で問題化したときに「年金に加入しないで、老後をどうするの?」という問いに、やはり「なんとかなんじゃない?」という答えが多かった。

ドラえもんのストーリーは解説不要かもしれないが、のび太が困ってドラえもんに泣き付くと四次元ポケットから便利な道具を取り出して解決してくれる。
「なんとかなんじゃない?」は、まさしくドラえもんに泣き付くのび太そのものだ。この国には被告の元少年だけでなく、実に大量ののび太が生活してることになる。まさしくドラえもん症候群といえよう。

だが残念ながら「なんとかなる」という気持ちでは絶対に何ともならないと思う。「なんとかする」という気持ちを持たないうちは、何をやっても何にもならないだろう。

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