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中3女子、父親を刺殺その2

2008年07月21日 08時44分00秒 | 社会・経済
前回のエントリーの末尾で「それにしても、なぜ『礼儀正しくしっかりしたすごくいい子』がこんな事件を起こしてしまうのだろうか?」と書いた。
しかし詳細を知るにつれて、「礼儀正しくしっかりしたすごくいい子」だからこんな事件を起こしてしまった、こんな事件が起きてしまった気がしてきた。

少女は小学校の卒業文集に「将来の夢・・・薬剤師」と書いていた。同級生たちは「ニュースキャスター」や「プロ野球選手」などと子供らしい夢を書いている子が多い。小学生にしては非常に堅実な”夢”である。
被害者である父親は製薬会社勤務。
少女は父親を”尊敬”している様子だったという。

暫く前に日テレ『太田総理』で「子供の英才教育を禁止します」という”法案”を提出していた。反対派意見として「子供が自分から望んでやっていることもある。一律禁止はナンセンス」といっていた。


[7] 06/08 06:03 大人には評判の良い子だった 大人には
秋葉原通り魔事件・ 加藤智大容疑者の書き込み。
断っておくが、加藤智大容疑者とこの事件の加害少女を同列に扱う気はまったくない。
ただ子供の中には「こうすれば大人は喜ぶ」というのを知っていて、その通りに行動する子供がいる。実は筆者も幼少期そうだった。
なぜそんな行動を取るかといえば、それが一番楽なのだ。

学校で問題を起こさない。テストでは良い点を取る。周囲への人当たりもよい――そうしたことをしていれば、「あそこのお子さんは礼儀正しくしっかりしたすごくいい子」と評価してもらえる。
それが一番楽に生きられる。
しかし「一番楽」だったはずが「一番苦」に変わることがある。たとえば「テストで良い点を取る」ができなくなってしまったとき。

中学まで成績優秀だった加藤智大容疑者は、偏差値が高い県下一の進学校へ進むと成績が下になってしまう。以降、彼は「8年、負けっぱなしの人生」とコンプレックスが膨張していく。


事件前日、長女は中学で追試を受ける予定だったが欠席した。長女が追試のことを両親に隠していた可能性もあるという。
それまで親が喜ぶよい子でいられ続けた人生。しかし、それができなくなる予兆。
少女を犯行に走らせたのは、そんな”将来への不安”だったような気もする。

犯行前夜、一家は父親が作ったカレーで楽しい晩餐を過ごしたという。なんかホームドラマのようだ。
理解ある親と出来のよい子――そんなホームドラマを演じることができなくなってしまう未来。
少女に殺意を芽生えさせてしまった発火点は、そんな”絵に描いたような幸福な風景”だったような気がしてならない。

これまでの調べに対し、長女は父親との関係について「会話は少なかった。普段から勉強しろと言われ、反感を持っていた」と供述。「うっとうしかった」と述べている。


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