西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

往来言葉の物語 24(楽しかったよ)

2011年07月14日 15時22分00秒 | 往来言葉の物語
 24.阿倍野の映画館にて。


 客の老女「楽しかったよ」

 スタッフ「(冷たく)有り難うございました」


 『プリンセス トヨトミ』上映終了後、無言でそそくさと退場して行くお客さんの中、ひとり立ち止まって、出口に立つアルバイトと思しきスタッフの若い男性にひと言、感想の言葉を述べたお婆さんだったが……、あまりにも軽く冷たくサラリとあしらわれてしまって、スクリーンを後にする姿がなんだか寂しそうに感じられた。

 この時の入場者数は10数人。「それは良かったです」ぐらい言ったとしても、退場する他のお客さんの邪魔には、決してならなかったのではないかと思う。

 もしかしたら作品そのものに対するスタッフの個人的な賛否や好き嫌いが、対応に影響していたのかもしれない。しかしそれは別問題として、映画館のスタッフならば、何故もっと他の温かい対応が出来なかったのだろうか?


 私まで、ちょっぴり悲しい気分になった。



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