西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

午前3時のぶっかけうどん

2006年12月12日 12時43分00秒 | Weblog
 1月1日入籍、4月上旬挙式……。結婚が徐々に具体化していく。一方、仕事の予定はといえば、年明けに撮影の学生映画が2本のみ。どちらもあまり収入は期待できない。先行き不透明な結婚生活を考えると、どうしても眠れなくなる。


 午前3時。パソコンをぼんやり眺めながら起きている私を見て、母がぽつりと言った。
「うどんでも、食べるか?」
「何時やと思うてんの? 今、夜中やで!」
「我が家なんやから、何時でもかまへんがな」
「……ほな、いただこうか?」

 数分後、丼に熱く茹でられたうどんが出てくる。その上に、刻みネギ、おろし生姜、大根おろし、天かす、かつお節、わさび少々をのせ、生卵を割り込み、だし醤油をかけて掻き混ぜれば、私の大好物の「ぶっかけうどん」のでき上がり。


 深夜に母の作ったうどんを食べられるのもあと数ヶ月……。色々と想いを巡らせながらうどんを啜る。母の温かいうどんが冷えた体を温め、そしてそれは私の目頭までをも、熱くさせた……。

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